先日、知り合いからの面白い依頼を受けました。
その方は、ガーデン山屋の定番、クリスマスのフレッシュリースを気に入ってくださり、
閃いたそうです。
ひとつは、女性へのバースディプレゼントに、キャンドル付きの華やかなもの。
もう一つは、とてもオシャレな女性だったという、亡くなった方へのお花。
二日違いで、この二つのお花を作ってお送りしました。
花屋にいた時も、今でも、毎回頭を悩ますのは、お客様が本当に満足してくださるか、
ということ。お花の場合、選ぶ花、グリーン、色、器、ラッピングで、印象がまったく
違ったものになります。ほんのちょっとしたことでも、出来上がりがずいぶん変わる。
人の価値観や考えはそれぞれだから、同じ「可愛い」でも作る人、お客様、プレゼント
された方、それぞれ感じ方は違うと思うんです。
私は元々不器用な人間で、花の技術もないのですが、お客様のご要望通りのモノづくり
や、人気のある商品づくりというところにもとても苦労します。
私は、原色やパステルカラーが苦手で、地味系に走りがちだし、ただ自分の好きなように
作ったものは素直なのに、ついあれやこれやといじくりまわして潔く短時間で作れずに、
これを気に入ってもらえるだろうかと、不安が募って。
出来上がった時ではなくて、相手の反応が見られた時、言葉や文章を通して感想を知った
時、ようやく肩の荷が下りる、ちょっと大げさだけど、そんな感じです。
今回の対照的な二つのリース。お送り先の方にはお会いしたことがないので不安でしたが、
結果的に、とても喜んでいただけて本当によかった。
アンティークピンクとアプリコットのお花で、山屋にしては、とても華やかなリースに。
亡くなられた方も、この花いっぱいのリースで喜んでくださること願って。