大雪の後、飛び交う鳥達も食糧不足のように見えて、保存しておいたリンゴを
慌てて家の前に置いておくと、あっという間にみるみるうちになくなりました。
息子も大雪の後の鳥たちを可哀想に思ったのか、シュピの散歩で鳥を見つける度に
「鳥さーん、僕のおうちにおいしいリンゴがあるからね〜!そこを曲がって行った
ら僕のおうちだよ〜!」とご近所中に聞こえそうな大声で叫んでいました。
冬の山屋に集まってくる鳥たちは、ムクドリ、ヒヨドリ、ツグミ、ジョウビタキ、
オナガ、セキレイなど。よく観察していると、単独行動派と、集団行動派がいて、
たまに二種類以上の鳥が一緒にいることもあれば、喧嘩して突っつきあったり、
叫んでいたり、はたまた時間割が決まっているかのように静かに交代したりと、
見ていて本当に飽きません。息子の宣伝効果もあったようで。
向かって左がツグミ。(冬によく鳴くこの鳥が、夏に鳴かなり「口をつぐんでいる」
というところから、この名がついたそうです。
オレンジのくちばしの2羽はムクドリ。毎年山屋の軒先の柱ごとに巣作りをして
春は早朝から隣人トラブルみたいに喧嘩して、大騒ぎ!
ムクドリたちは、必ず2羽で来て、一羽が見張りをしてる間にもう一羽が食べて、
他の鳥が来ると2羽でギャーギャー追い返して、ずるいなーと思ってました。
調べてみたら、集団行動派で、群れになることからこの名がついたそうで、育児
も両親揃って仲良く餌を取りに行くんだそうです。
もともとは、農作物に害を及ぼす虫を食べる益鳥とされていて、平均的なムクドリ
の家族が1年間に捕食する虫の数は百万匹以上。害虫を1匹駆除するのに1円かかる
と言われていた当時、ムクドリ1家族で年間に百万円以上の利益を国家にもたらす
「農林鳥」とたたえられましたが、その後生息環境の破壊により大量に増殖すると、
騒音や糞害などが問題になり、いまでは狩猟鳥に。
キッチンの窓からは…
すごい勢いでリンゴがなくなってしまうので、時間稼ぎ。
突っつくと揺れるので、食べにくくてぶらさがったり、一個のリンゴも一日持ちます。
こちらは、私が一番好きなヒヨドリ。(ヒヨーヒヨーと鳴くことから?らしいです)
頭の毛が逆立っている子もいて、その顔と長くて細身な体が可愛くて。
花の蜜や果物の蜜が大好物で身近な鳥ですが、意外と警戒心が強くてなかなか撮れない。
飛ぶのも重そうなまん丸のツグミ。冬でも鳴き声を聞いたことがありません。
警戒心がなく、半径1m以内を歩いてもへっちゃら。