バラ ジュリアの色が大好きです。
近年ベージュやモカといったアンティーク系のバラがだいぶ出てきては
いますが、このジュリアの色はなんともいえない薄ピンクがっかった
グレーのようなモカのような、ジュリアの色は別格と思っています。
株によって、また光や写真によって若干色味が違うこともありますが。
Bois De Rose ボワ・ドゥ・ローズ
先日「フランスの色」という本を図書館で借りてきました。
ページをめくるたび、心弾むうっとりするような色やフランス語らしい
キュートな名前。その名前の由来や説明が書いてあり、我が家に一冊欲し
いと思いました。
日本にも古来の美しい色、染色の色見本、何より素敵な色の名前がある
訳ですが、どういうわけか日本は時代の変化、産業の進化により、そんな
色たちの存在が薄れていっているように感じます。なんとなく「アジア」
だな、と思うところでもありますが、例えば子供服でも文房具でも、目の
覚めるような原色が目立ったり、車や携帯の色もパステル系やパール系は
多いけど、なかなか素敵!と思うことはない。私の場合、日常生活の中で
「色」はかなり重要なポイントで、気に入らない色が視界にあると、どう
しても気になってしまうし、居心地の良さを求めると、好きな「色」の
存在が大きいことに気付きます。ごく自然なことかもしれないけど、好き
な色の名前を見て納得することが多いのは、自然界、例えば土の色や野菜
の皮の色など、がほとんどだということ。人工的な色はどうしても不自然
だし、落ち着きません。
実はちょっとした切手コレクター(観賞用でなく使えるモノ)の私が残念
に思うことは、もう10年位前でしょうか。カラーコピーの技術のせいか
以前はもっと複雑で奥行きのある色合いだった切手が、なんだか薄っぺらい
単調の色合いの切手になってしまったことです。それは比べないとわから
ない事ですが、明らかに昔の方が素敵な切手でした。封筒や季節に合わせた
切手選びが楽しみの一つである者にとっては、結構深刻な嘆きです。