シュヴァルツ家の直売所は小さいけれど、内容が充実しています。とれたての野菜はもちろん、自家製のジャム、毎週金曜日と土曜日は薪で焼く石窯パン、自家製ワイン、仕入れた野菜(国外からのものも)やフルーツ、ヨーグルト、産みたて卵、こだわりのドレッシングやパスタ、はちみつ数種類などなど…さっそく収穫したカボチャをひとつひとつ計り、値段つけをし「あなた得意でしょう?」とお店のディスプレイを任されてました。
「スイス便り」カテゴリーアーカイブ
カボチャの収穫
お誕生日のパーティー
Niderbippの野菜農家にて
ここはベルン州ニーダービップ。ジュラ山脈のふもとにある田舎町で、空港のあるzurichからも、首都であるBernからも列車で一時間、地図で見るとちょうど真ん中へんにあります。気候も標高も、塩尻とほぼ同じで、ジュラ山脈を眺める景色なんかは、塩尻にいても思い起こすほど似ています。そして私が滞在しているSchwarz家は大規模な野菜農家で、約60haの農地をジャガイモ、玉ねぎ、人参、根セロリ、レタス類、キャベツ、白菜、トマト、ナス、パプリカ、キュウリ、インゲン豆、春たまねぎ、カボチャ、ズッキーニ、などの野菜の他、さくらんぼ、プルーン、ワインようのブドウなどを栽培し、スイスの代表的なスーパーMIGROSとの契約栽培を行ったり、敷地内にある直売所で販売しています。今年は例年に比べても忙しいようで、私たちが 到着(しかも夕方!)した翌朝からさっそくトマトとナスの収穫やらやることだらけで、忙しさにすっかり時差も忘れてしまいました!
第ニの故郷へ
私が農業研修をしにスイスの農家にやってきたのは、七年前のこと。丸々一年間、大きな野菜農家で、幸い家族同然に受け入れてもらいこれまでの人生で一番充実した一年間を過ごしました。一旦日本に帰った後も、手伝いを頼まれて、すぐに続けて一年弱滞在し、その後も毎年のように安いチケットを探しては、スイスの家族を訪ねて(とはいえ毎回来ればフルに手伝いで、観光や買い物に行くこともなく…それでもスイスにいられるだけで嬉しい!)いました。ここ三年はご無沙汰していて、語学も忘れてきた私に、スイスのお母さんから「今度肩の手術をすることになったんだけど、手伝いに来られない?術後、六週間絶対安静だから、2、3ヶ月来てくれたら嬉しいんだけど… もちろん子供連れて。」と電話をもらいました。遠い日本にいる私をあてにしてもらえるなんて。家族や友人にも背中を押され、私が役に立てるなら、全力で力になりたいと、三ケ月のスイス行きを決意しました。日本の皆様 には色々と甘えさせてもらって、普通なら不可能かもしれないことをこうして実現できることに心から感謝しています。ここでの毎日はとても忙しく、色んなことがありすぎて、とても書ききれないけれど、少しでもスイスの風を感じてもらえたら、と思います。それでは三ケ月のスイス便りをお楽しみに!