雲ひとつない秋晴れの日に、ワイン用ブドウの収穫をしました。労働者たちは朝の野菜の出荷準備を終えて9時〜、私達は皆のおやつ用サンドウィッチを作り(手間暇かかってゼイタク!)飲み物や救急セットを用意して、11時に昼食を食べ、12時にシェフィンとポーランドの労働者を乗せて 出発しました。120キロだしていいのよ、と言われ高速をとばし、小一時間の距離にあるVilligenへ。運転していると、美しい景色をじっくり見られないのが残念なほど、スイスはどこを走っていてもきれいです。点在する1.2haのブドウ畑には、約7500本のブドウが植わっていて、総勢18名で熟したブドウをとにかく全てバケツに収穫しては、大きな樽へと運びます。ひたすら、もくもくと皆で作業し、何とか一日で約11tの全てのブドウを収穫することができました。ブドウには山の斜面を利用することは有益ですが、人間にとっては、この斜面と中途半端な(しゃがむか、中腰で収穫する)高さはとてもしんどく、終わってから数日間は全身筋肉痛と腰痛に悩まされましたが、秋晴れの日のブドウの収穫は、とてもいい経験となりました。だいたい1キロのブドウから750mlのワイン1本ができるそうで、この自家製ワインは直売所で販売する以外は、おそらく半分以上が自家用(一週間で二、三本は消費するくらい、毎晩のように飲んでいます。)という、なんともゼイタクなワインで、とても飲みやすく美味しい。スイスのワインは品質もよく、おいしいのですが、国内消費されるので、国外にでることがほとんどありません。もったいないようだけど、それが本来の在り方なのかもしれないし、それだからこそ、貴重で味わい深いのかもしれません。私もワイン好きなので、毎晩のようにこの貴重なワインを感謝していただいています。