私は小さい頃からちょっと渋好みの子供で(親の影響もあって)骨董品や古いモノに興味がありました。骨董市やお店で、自分のお小遣いで買える範囲で骨董というよりガラクタに近いモノを買うのが好きなのは大人になっても変わりません。私にとっては、価値のある高価な骨董品を眺めて楽しむよりも、使い方次第で生きてくる骨董品やガラクタの方が親しみがあり魅力的です。時代や本来の使用目的なんて知らなくても「あ!コレにお花を生けたら素敵!」とか「多肉植物を植えたら似合いそう!」とか「この器に〜を盛り付けたい」とか、直感で使うところがイメージできるものが好きです。中でも、古いビンだけは、中学生頃から集め始めていたほど。ある骨董市に現れる‘ビン博士’と呼ばれる先生の所には多種多様なビンが並び、毎回博士の説明を聞きながら美しいビンを見るのが楽しみで‘僕の一番若いお客様’と言って、いつもオマケしてもらっていました。目薬のビンやらインクビン、外国のモノから日本のものまで。古いガラスビンは、微妙な歪み、厚み、色合い
、デザインどれもが現代のモノにはない温もりや美しさがあります。最近はすっかりビン収集を止めてしまいましたが、以前勤務していた学校で改築の為処分されるところだった不思議なガラス戸棚を補修し、集めたビンたちを並べてあります。畑も庭も寂しげなこの季節に、ふと目を喜ばせてくれる山屋のたくさんの不思議なモノたち。春が来るまで、少しずつ紹介していきたいと思っています。