写真は一ヶ月程前のものになってしましましたが、エルダーについて、
色々調べてみました。
スイカズラ科 ニワトコ属 落葉低木植物(3〜5m) 北米・ヨーロッパ原産。
マスカットのような甘い香りの白い集合花の後に、黒色を帯びた紫色の
果実をつける。
英名のエルダーはアングロ・サクソン語で「炎」を意味する「エルド」から。
枝の芯を取り除いたものを火おこしの道具として利用したそうで、日本では
木の枝や幹を打撲や骨折、打ち身などの湿布薬として用いたため「接骨木」
とも呼ばれています。
昔から「万能の薬箱」と言われており、古くは石器時代から利用されていたとか。
歯痛、風邪・感染症、火傷の塗り薬などの他、18世紀には美白・そばかすの除去
に効果があるとされ、ヨーロッパで流行。近年は、目の健康維持、免疫力の向上、
インフルエンザ予防、ストレスへの抵抗力、血液をサラサラにし、アレルギーや
脂肪の吸収を抑えるなどの効果が認められているそうです。エルダーフラワーは
ノドに良いので、ノドが弱い私は、毎年花の時期にシロップを作り保存してます。
一方、生や未熟な果実、葉、樹皮には人体に有害な成分が含まれている事から
ヨーロッパでは迷信や伝説が多く存在しています。
イエス・キリストが処刑された十字架の木、キリストを裏切ったユダが首吊り
した木もエルダーだと言われており、最近ではハリーポッターの最強の杖として
登場したりと、魅惑に満ちた植物でもあります。
こちらは我が家のブラックベリー。
もともと、生で食べてもそれほど美味しいものではないので、ジャムやお菓子に
使いますが、ほとんどはグリーンのうちから色づくまでの間ブーケで活躍します。
毎回生ゴミをコンポストに捨てに行く時、このブラックベリーのアーチを通ります。
朝はたいてい蜘蛛の巣の餌食になるので要注意。(写真は春。今は鬱蒼としてます)