夏休みの思い出シリーズ②
白馬コルチナイングリッシュガーデン
私が小さい頃のスキー場といえば、いつでもリフトは大行列。
並ぶ時間が勿体無い!とやきもきしていた記憶があります。
そんなバブリーな時代はどこへやら、最近は週末のスキー場でも
リフトにさほど並ぶこともなくなりました。
スキーのメッカであるここ長野県でも、近年は生き残りをかけて?
オフシーズンも盛り上げているところがたくさん。
ゴンドラを利用した天空の星空ナイトツアー、百合やダリアなどの花園、
などなど。その他にも様々なイベントが開催されているようです。
今回訪れた白馬コルチナリゾートは2013年にイングリッシュガーデンを
開園。スキー場の傾斜をうまく利用した約1700坪のお庭です。
イギリスではよく見かける、イネ科植物だけのグラスガーデン。
本場のガーデンデザイン研修で初めて見た時、感激しました。
花がなくても、グリーンの多様な美しさが引き立ちます。
オブジェもおそらくイギリス直輸入。
子供だましではないこんな置物は、なかなか日本にはありません。
気になるガーデンデザイナーはイギリス人。
マーク・チャップマン氏は英国内のカレッジで園芸とデザインを学び、
長野県内の英国式庭園のヘッドガーデナーやデザイナーとして活躍。
昨年、雑誌にのっていて、行ってみたい!と思ってから、1年以上。
想像以上に素敵なガーデンで、写真を選ぶにも一苦労。その中でも
小川が流れるウッドランドは、限りなくナチュラルに計算された技が
際立っていました。日本の植物の新たな魅力にも気付かされます。
そしてなんといっても最高の森林浴!身も心も浄化されるようでした。
彼のコンセプト
「山の地形を生かして可能な限り多くの既存樹木を残し、景観に合うように
ナチュラルガーデンを創り上げるねらいです。緑の芝生、宿根草のボーダー、
植物たちで埋め尽くされたロックガーデンと壁で囲まれたウォールガーデン等
トラディッショナルなイングリッシュガーデンの要素を含んでいます。5月~
10月にかけて花々が咲きますが、更に興味深くなるようなカラーリーフを使い
コントラストを演出しています。毎年のように成長し続け、より良く変化して
いくでしょう」
ちょっとしたところにもイギリスの香りが。こういう部品が好きです。
スタッフはジーンズにデニムのシャツが制服。つい聞いてみたら、
「ジーンズじゃないとバラの棘で穴があいちゃうんです」とのこと。
まだ開墾中のガーデンや定植したばかりの植物もあったので、マーク氏
が言うように、年々グレードアップしながら四季折々私たちを楽しませて
くれるはず。また来年、そしてその後のお楽しみにが増えました。