連休の頃は、場所によってはまだ桜が咲いていたり、やっと過ごしやすい陽気になり新緑が美しい季節。県外からのお客様も多くどこも混みます。我が家は珍しく来客もなかったので、これといったお出かけはしませんでしたが、混雑しない早い時間に近所の釣り堀でイワナをササっと釣ってきて庭で焼いて食べたり、お天気がよくなった連休後半は、息子と犬たちと遺跡の芝生でサッカーを楽しんだり、畑で草取りをすると続々でてくるイモ虫たちを集めてイモ虫レースを開催したり、それから宣言通りの地元の山登りへ!
息子と犬と。オリジナルフィクションの世界と目の前に広がるリアルな世界とを織り交ぜながらの登山。新緑が本当に美しく、深呼吸して歩くと体の奥深くまで浄化されるようでした。
様々な種類のスミレ、一面に広がるカタクリの群生地、ひっそりと咲くイワウチワ…
私が小学生の頃、度々連れて行ってもらった信州での登山。その一番のお楽しみは高山植物を見つけたり、観察することでした。ちょっと大きめの単語カードに、スケッチと細かい文字で名前や科名、特徴や自生地などの情報を書き込んだ、オリジナル高山植物ミニミニ図鑑を作るほど、どこへ行くにも図鑑とスケッチブックと色鉛筆が欠かせなかったマニアックな植物好きな小学生。今よりもずっと高山植物の名前にも詳しかったように思います。
それから、山でも森でも野原でも通学路でさえも、収集癖全開だった私。今はそこへ息子の収集も加わりるからもう大変!登り始めから、杖代わりの枝に、ピストルに見立てた枝に、宝の地図に見立てた木の分厚い皮に、見事なステッキの形の太い枝に、架空の人物サムの遺品にと、あっという間に両手がふさがり持ちきれない事態!そんなこんなで寄り道も多く、思っていたよりハードな登りに息子も苦戦。本当は標高約1300mの霧訪山山頂を目指していましたが、午後からの登山だったこともあり、標高1200m程の大芝山山頂から両側にカタクリの群生地が延々と続くなだらかなトレッキングコースを堪能し、たきあらしの峰を経てから、下りのコースを選び下山することに。さすがは子供。もう限界と言いながら歩いていたのに、目標地点まできて下りとなると、駆け下りて行って今度はこちらが追い付きませんでした。写真は撮れませんでしたが、途中カモシカや啄木鳥にも出会えた約四時間の私たちのアドベンチャー。次回はまた別コースから霧訪山山頂リベンジに挑戦したいと思います。
雪の重みかなにかで折れたと思われる大きな松の木を熱心に覗き込む二人。
この登山での戦利品あれこれ。
最後は女神さまの水を飲んで生きかえり、恒例のバーチャルフィッシングを楽しんで。