ただ今修行中

先日、二時間だけ登校し、各教室にて放送での終業式・離任式を終えてきました。さて、折り返し地点にして、これからが春休み本番!思いがけない長いお休みをどう過ごすか。
本当なら日も長くなり暖かくなってきたので、ちょっとしたおつかい程度の小さな一人旅やミッションをクリアさせたい春休みでした。幸い、我が家には庭も畑もあり、徒歩1分で広々とした平出遺跡…と恵まれた環境なので、畑に基地を作ってみたり、ガーデナーになり寄せ植えを作ってみたり、人気のない平出遺跡で思いっきり犬たちとサッカーをしたり、自転車に乗ったりと十分そうに思えるのですが、そうは言っても一ヶ月は長く、本人も退屈してくるし、親もさすがにくたびれてきます。外でのミッションが遂行できない分、室内に目を向けて、お菓子作りや料理を一緒にしたり、豆をマシーンで挽いてドリップでコーヒーを淹れる手順を教え込み、毎日のように淹れてもらったりと、この春休みだからこそ出来るようになったこともあるわけです。そもそも、コーヒーを淹れることや料理なんて、一連の作業は実験のようなものなのだから楽しくないはずがありません。ましてやそれで人を喜ばせたり、美味しいと思ってもらえることができればなおのこと。宿題や学習とは直接的には関係ないことですが、こんなささいなことでも時間と労力と根気と、ちょっとしたユーモアや雰囲気作り(例えば、子供だましではなく本物を使わせたり、写真のように?格好や雰囲気で盛り上げ、意欲を掻きたてたりすることも大事)なしには、一人でできるようにはならないことだなぁとつくづく思いました。もううんざり!と思うような毎日のコロナ関連のニュース、先の見えない不安に頭でっかちに、ナーバスになりすぎないで、頭も心も柔軟に、今足もとに散らばっているささやかな幸せや喜びを蹴っ飛ばしてしまわぬように、しっかりと足踏みしていないと、思っています。

<お知らせ>
こんなときだからこそ!ワークショップやります。(後日正式に詳細等お知らせします)

3/27(土)11:00/13:00 各3名 長野・善光寺表参道にあるカフェ‘えんがわ’さんにて
‘雑穀のスワッグ作り’ スワッグ2,300円 + ケーキセット700円  計3,000円

3/28(日)13:30~ 定員4名 塩尻市宗賀のgarden山屋にて。
‘八重咲き水仙を楽しむ会’ 畑の八重咲き水仙を摘んでブーケを作ります。
お茶・お菓子ツキ 3,000円

長い春休み

学習・運動・給食・仲間・コミュニケーション…
学校や先生がどれほどありがたい存在であるか、
それに気づくことができただけでも意味のあるお休みなのかもしれません。
声を枯らして頑張って練習した卒業生へのメッセージも、歌も、当日卒業生に贈ることができないのは残念だけど、卒業生はもっと切ない思いで毎日を過ごしていることでしょう。各地でささやかに行われている一生忘れられない令和元年度の卒業式。この重たい空気になんて負けないで、胸を張って巣立ってほしいと願います。
卒業生のみなさんに、心から大きな声で‘おめでとう’を伝えたい!

1/2成人式

得体のしれないウイルスにより、世界中が混乱し脅かされています。
思いもよらない余波、様々な物事への大きなダメージ。
いったいいつになれば終息するのか、これまで通りの生活に戻れるのか
全ては霧の中。
そんな最中、まさかの唐突な学校休校措置。
ただでさえイベントが多くて短い我が家の二月も尻すぼみに終わってしまいました。



先月は、今年度最後の授業参観日。私たちが子供の頃にはなかった‘1/2成人式’でした。親も子も、そして先生もこっそりと準備をして、メッセージを贈ったり、子供たちはそれぞれ将来の夢や感謝の気持ちを綴った作文を読み上げたり、合唱を披露。10歳という節目にお互いに立ち止まって考え、日常では忘れてしまいがちな思いを伝える機会を作っていただき、ありがたいことだなぁと思いました。また「10歳の壁」と言われるように、まだまだ甘えん坊の幼い部分と、どんどん強まる自我や反抗心、日々増していく体力や知恵など、難しいお年頃ではあるけれど、私の小学生時代の最大の敵であった‘健康’を味方につけ、学級閉鎖以外欠席0で元気に学校生活を送ってくれていることが本当に嬉しく思いました。
早く「あの時はほんとに大変だったよねぇ」と笑ってこの異常事態話せる日が来ることを願っています。3月。春です!あちこちで、芽吹き、花は咲き始めています。
どうか皆様、免疫力を落とさないように、旬の恵み、美味しいことや楽しいことも欠かさず、心身ともに健康的に過ごしてください!

三九郎2020

連休中日の12日はこの地方独特の呼び方である三九郎(どん度焼き)でした。
この火で炙ったまゆ玉を食べると、風邪をひかない。
書き初めを燃やすと、字が上手くなる。
三九郎の火にあたれば若返る。
高く火の粉が舞いあがるほど今年は豊作。
そんなふうに言われている火祭りです。
ミカンも焼いて食べると風邪ひかない、と言われていたとか。
手作りのまゆ玉に、マシュマロにみかんに、盛りだくさんの枝もって、
朝からリアカーをひいて松飾りや達磨の回収をした息子も足取り軽く。
無病息災。豊作祈願。今年もよい年でありますように!

車山親子トレッキング

先月末、車山親子トレッキングに参加してきました。
午後から雨予報で、頂上でパラリと降られましたが、歩いている最中はちょうどよい曇り。
スイスを思い出させる目の前に広がる光景は何度見ても美しい。


すっかり秋の気配でしたが、遅咲きのマツムシソウを数輪みつけました。
鹿の足跡や歩いた道を探したり、動物のフンや虫を観察しながらのんびりと。


また、昨夜から激しい雨。ようやく雨は止み、霧に包まれています。
被災地の状況、心配です。絶望感、恐怖心を抱えながらの日々を思うと胸がつまります。
どうかこれ以上の被害がないこと、切に祈っています。

山屋ホタル祭り

梅雨にしては、雨が少なく、毎日畑や庭、寄せ植えの水やりに苦労しています。
雨ばかりでも憂鬱だけど、水不足も気になるところ。



実は、山屋の前の田んぼの用水路は、平出の美しく澄み切った泉から流れてきており、たまに沢ガニ?を見かけたりします。
数年前から、この時期ホタルを見かけるようになり、年々その数は増えていました。隣町の辰野町がホタルの名所で‘ホタル祭り’が観光の目玉とされているのですが、今年はそこに出かけなくても済むくらいの数に急増していて、毎晩夕食後、一番良く見える20時半頃を狙って、息子と‘山屋ホタル祭り’を楽しんでいます。家から1分もかからない場所で、こんなふうに楽しめる、しかも誰も気づいていないのか独占で贅沢です。
38匹、58匹、62匹、77匹、昨夜は風が強かったせいか32匹。といった具合に毎晩カウントしています。近年は田んぼの農薬の品質がより環境に優しく安全になっていることも要因のひとつかもしれません。こんな塩尻の自然環境に改めて感謝・感激した出来事です。年々この調子で増えたら、有名になってしまうかな、とやや不安に思いながら。

フタマタイチゲの小路

山屋の庭の、お気に入りの場所のひとつです。
生ゴミをコンポストに捨てに行く時にも通る小路。
スイカズラとアケビ、ホップのアーチをくぐると、両脇にラズベリーやフタマタイチゲなどがお出迎え。またその先には、ブラックベリーのアーチと西洋ニワトコの木が待っています。


カエルの合唱

先週末はあちらこちらで田植えをしてる光景を目にしました。
田んぼに山が写る、この季節ならではの景色。
それから、日に日に賑やかになってゆくカエルの合唱が今年も聞こえてきています。
昨夜から今日の午前中にかけて、激しい雨が降りました。これでやっと渇ききっていた土も植物も潤い、連日の暴風により砂埃をかぶっていた植物はキレイに洗い流され、瑞々しく輝いていました。明日から30℃近くまで気温が上がるとか。一気に植物も育ちそうです。


小さなカエルを捕まえて喜んでいられるのも、いつまでかな、なんて思いながら、ついつい母もカエル探しに夢中になっていたのでした。
なかなかキザな花をくわえたカエル君には大爆笑!

 

Kartoffeln setzen

やっと先日、山屋の大事な食糧源のジャガイモを植え付けました。
今年は、男爵、シンシア、シェリー、タワラムラサキ、ジャガキッズパープルの5種。
大きさによって芽のバランスをみてカットし、切り口に腐り防止の灰をつけます。
年々、面倒がって手伝ってくれる時間が短くなっている息子も、ダメだしだけは一人前に「母さん、灰がちゃんとついてないやつあったよ!」と、揚げ物の小麦粉つけの手つき。

 

4時間のアドベンチャー

連休の頃は、場所によってはまだ桜が咲いていたり、やっと過ごしやすい陽気になり新緑が美しい季節。県外からのお客様も多くどこも混みます。我が家は珍しく来客もなかったので、これといったお出かけはしませんでしたが、混雑しない早い時間に近所の釣り堀でイワナをササっと釣ってきて庭で焼いて食べたり、お天気がよくなった連休後半は、息子と犬たちと遺跡の芝生でサッカーを楽しんだり、畑で草取りをすると続々でてくるイモ虫たちを集めてイモ虫レースを開催したり、それから宣言通りの地元の山登りへ!

息子と犬と。オリジナルフィクションの世界と目の前に広がるリアルな世界とを織り交ぜながらの登山。新緑が本当に美しく、深呼吸して歩くと体の奥深くまで浄化されるようでした。


様々な種類のスミレ、一面に広がるカタクリの群生地、ひっそりと咲くイワウチワ…
私が小学生の頃、度々連れて行ってもらった信州での登山。その一番のお楽しみは高山植物を見つけたり、観察することでした。ちょっと大きめの単語カードに、スケッチと細かい文字で名前や科名、特徴や自生地などの情報を書き込んだ、オリジナル高山植物ミニミニ図鑑を作るほど、どこへ行くにも図鑑とスケッチブックと色鉛筆が欠かせなかったマニアックな植物好きな小学生。今よりもずっと高山植物の名前にも詳しかったように思います。

それから、山でも森でも野原でも通学路でさえも、収集癖全開だった私。今はそこへ息子の収集も加わりるからもう大変!登り始めから、杖代わりの枝に、ピストルに見立てた枝に、宝の地図に見立てた木の分厚い皮に、見事なステッキの形の太い枝に、架空の人物サムの遺品にと、あっという間に両手がふさがり持ちきれない事態!そんなこんなで寄り道も多く、思っていたよりハードな登りに息子も苦戦。本当は標高約1300mの霧訪山山頂を目指していましたが、午後からの登山だったこともあり、標高1200m程の大芝山山頂から両側にカタクリの群生地が延々と続くなだらかなトレッキングコースを堪能し、たきあらしの峰を経てから、下りのコースを選び下山することに。さすがは子供。もう限界と言いながら歩いていたのに、目標地点まできて下りとなると、駆け下りて行って今度はこちらが追い付きませんでした。写真は撮れませんでしたが、途中カモシカや啄木鳥にも出会えた約四時間の私たちのアドベンチャー。次回はまた別コースから霧訪山山頂リベンジに挑戦したいと思います。

雪の重みかなにかで折れたと思われる大きな松の木を熱心に覗き込む二人。
この登山での戦利品あれこれ。
最後は女神さまの水を飲んで生きかえり、恒例のバーチャルフィッシングを楽しんで。