Rosen kuchen

パン生地を寝かせて発酵を待つ時間は、いつもワクワク。

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特にレシピはないけれど、何冊かのスイスの料理本を参考に。
バターと牛乳を練りこんだパン生地に、自家製あんずジャムを塗って、
生のリンゴ、ラムレーズン、クルミを散らしグルグル巻きます。
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こちらは10個以上のリンゴも楽々ジャムの下ごしらえができるスグレモノ。
スイスの家でよく使っていたので、買ってきました。
ミューズリーといって、エン麦などを中心とした穀物に、ヨーグルトと
レモン汁、フルーツ数種類を混ぜたモノを夏の軽い夕食に食べます。
この時、リンゴはすりおろさずこの微妙な大きさにおろすと食感が残るのです。
その他、サラダ用のにんじんやビーツにも活躍!断面がザラっとするので、
ドレッシングがよくからんで、一石二鳥。

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適当にやってみたら、だいぶ不格好になってしまいましたが…

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焼きあがったらアイシングを塗って、ツヤを出して。

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我が家では珍しい甘いパン。コーヒーによく合いました。

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みどり色の春の恵み

大雪の時に一番欲しかった、畑に植えっぱなしだった松本一本ネギや、
秋に種を蒔いたほうれん草がやっと姿を現し、活用できるようになりました。
そして、連休中に我が家のフキノトウがあちらこちらから出てきていたようで、
先日20〜30個も収穫できました!

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さっそくお昼に、頂き物の手作りオイルサーディンとフキノトウのペンネに。
ほろ苦い春の恵み、元気がでます!

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そして!
夏の終わり頃に植えた芽キャベツができてました!
芽キャベツは肥料食いだそうで、昨年見た時には指の先位の
大きさにしかならず、収穫を諦めてほったらかしておきました。
黄色い葉っぱをめくってみたら、直径1〜3cm位の芽キャベツが
茎のまわりにゾロゾロとなっていて、大感激!
芽キャベツって、本当に不思議な姿です。
硬くなければいいけれど。味見が楽しみ。

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春のオーバルリース作り × Annabelle

今日は原村のカフェ‘アナベルさん’でリース作りをしてきました。
久しぶりの原村。雪はどんなものかと不安でしたが、ほとんどなくなり、
気温も8℃ほど。ただ、あいにくの雨模様で山が見えず残念でした!

昨年、東京から原村に移住し、カフェを始められたアナベルさんご夫婦。
ご主人はとても器用な方でお料理からDIYまでこなし、奥様は製菓衛生士
の資格をお持ちで、お菓子作りやガーデニングなどを担当しています。
私も今回始めておじゃましたのですが、前の物件をこだわって改築した
素敵な自宅兼カフェです。「 アナベル」は我が家の庭にも植えてあり、
好きな花の一つです。グリーン→白→グリーンに変化してゆくアジサイの
ような花が清々しく、寒冷地でも大きくなるので原村の道路沿いなどにも
たくさん植わっています。アナベルさんは原村にくるまでアナベルの花を
御存知なかったそうですが、その魅力に惹きつけられて、カフェの名前を
アナベルと名付けられたそうです。

原村高原朝市の常連さんだったアナベルさんとの久しぶりの再会は、二月
に開催した松本ビクトリアンクラフトさんでのワークショップ。
冬季休業中のアナベルさんでもリース教室をやってほしいということで、
今回のワークショップが実現しました。
お店の入口には、三月の山屋ワークショップに参加して作ってくださった
球根寄せ植えリースが、とても素敵に飾ってあって感激しました。
雨で外観の写真が撮れなくて残念でしたが、今年はいい季節にテラス席で
ランチでも頂きたいなぁと思っています。
アナベルさんも4月から今シーズンの営業がスタート!
ひときわ寒さの厳しい原村にも、ようやく春がやってきます。

先日の東京でのワークショップとほぼ同じ内容ですが、
せっかくなので、アジサイの代わりに黄緑色のアナベルを。

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同じ花材でも、見事に個性がでるのが面白いところ。

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みなさま、アナベルさんのお知り合いで和気あいあいと、
雨の午後を楽しく過ごしました。

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高原イチゴのムースケーキ、美味しかった!

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春のオーバルリースづくり × ESPACE BIBLIO

連休中に、初の東京でのワークショップがありました。
学業と古本屋の街、神田・お茶ノ水にて。
十数年前、お気に入りの文房具屋さんや古本屋さんによく足を運んでいました。
その地で、まさかワークショップをやる日が来るなんて!

エスパス・ビブリオさんは、落ち着いた通りの地下にある素敵なブックカフェで、
出版も手掛けるオーナーが集めてきた国内外のアート、料理、建築などの蔵書
約6000冊を自由に読みながら、カフェや平日はランチもいただける素敵な空間。
著名人のトークショーや、アクセサリー、ブックカバーなどのワークショップを
毎週のように開催しています。

今回は、春らしいピンク&グリーンの楕円形のリースづくりをしました。
リースでも、お皿でも、ちょっとエレガントになる楕円形が好きです。
丸いリースに比べると、バランスを取りにくいオーバルリースづくり。
二時間ほど集中して形を作り、それぞれにお好きなリボンを選んでいただき、
オリジナルのリースが完成! 皆さま「楽しかった!」とお喜びの様子で、
初の東京でのワークショップへの不安も吹き飛び、私も楽しめました。
参加者のみなさま、ありがとうございました!

次回はゴールデンウィーク。
5/3(土)に寄せ植えワークショップを予定しています。
お天気が良ければ、お庭のテラスで。
イメージ、詳細が決まり次第、またお知らせします。

ちょっと余裕がなくて、写真撮りを忘れていました。

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皆さん、黙々と。とても上手に出来上がりました。

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エスパス・ビブリオさんの店内

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スイスの本屋さんを思い出しました。
ココで一日中本を読みながらのんびりしていられたら…

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生花コサージュ

卒業式にお母様が胸につけるコサージュを作らせて頂きました。
別々にお二人からご注文をいただいたのですが、偶然にも同じ小学校、
ご近所だったようで、朝7:00に待ち合わせをしてお二人にお渡ししました。
それぞれのお母様の雰囲気、好み、当日の服装など細かく伺って作るのは
ウエディングも同じですが、胸につける小さなコサージュひとつ作るにも
色々とイメージを膨らませ、気に入っていただけるかドキドキします。

赤やピンクが好きではない、というお客様へ。
ウエディングの時もグリーンのブーケを作ってもらったそうで、
紫やブルーをいれて春らしいやさしい雰囲気で作ってみました。

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こちらのお客様は、二日続けて小・中学校の卒業式だそうで、
日持ちを考えて実モノを入れました。黒のストライプのスーツに。

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こちらは、お友だちへのプレゼントにアレンジメントのご注文。

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山屋味噌 2014

今年も、年に一度の一大イベントのひとつ「味噌づくり」をしました!
一昨年から味噌づくりの会に入れてもらったおかげで、ほぼ毎日美味しい
自家製味噌のお味噌汁を食べています。それはとてもシアワセなこと。

隣の地区の設備が整った加工施設を借りて幅広い年齢層の10-20名が集まり、
皆で協力し合って働く。豚汁とおにぎり、持ち寄りのおかずでお昼を食べ、
一日がかりの大仕事で、終わるとクタクタだけど、楽しいイベントです。

信州=信州味噌。
長野県では、自家製味噌を作る家庭が多いのかもしれません。
お醤油まで自家製というお家もあるほど。
それでも20代〜30代で自家製味噌を作っている人は、希少だと思うので、
こういった貴重な経験を、絶やさず後の世代にもつなげていかなくては!

まず前日に、大豆を5kgずつ計ってよく洗って水に浸します。
5kgの大豆から18kgぐらいの味噌が出来上がります。

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当日、年代物の巨大圧力釜(満タンで30kg)に入れ、蒸しあげます。

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その間に、麹をパラパラにほぐしておきます。
おじちゃん、おばちゃんと混ざっていつの間にか息子も!

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以前は麹づくりから自分たちでやっていたそうですが、
全行程で三日かかってしまい大変なので、ここ数年は
参加者の一人が作った無農薬のハゼ掛け米を醸造元に
頼んで、上等の麹を使うことがができています。

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蒸しあがった大豆はいい香り!
ふんわり柔らかくて絶品なので、ひとつかみずつお持ち帰りに。

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この丸い網カゴが六つ(5kg入る)入ります。

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我が家の分は塩尻産青大豆もミックス。ついついつまみ食い!

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ご機嫌とるのが大変なのですが、電動でいい仕事してくれます。
巨大モンブランみたい。

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潰した大豆が冷めたら、塩と麹、豆の煮汁(アメと呼ぶ)を入れて攪拌機に

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よく混ざって粘りが出たらOK。各々の容器に入れて持ち帰ります。
いつもホーローの蓋つき容器に入れてましたが、今年は木の樽を
入手したので、例年の二倍の10kgの豆で初挑戦。

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大変な仕事も皆でやれば、楽しくできてしまう。
美味しいお昼やお茶の時間、笑顔とおしゃべりと。
こういう機会にご一緒できて、本当に嬉しいです。
誘ってくれた友人と迎えてくれた皆さんにに心から感謝!
我が家の自慢の塩尻産大豆とお米の2014山屋味噌。
秋になったら美味しく食べられます。
それまで楽しみに待っています。

3月のLABORATORIOマルシェ

昨日は、松本のカフェ&ギャラリーLABORATORIOさんでのマルシェ。
朝からお日様のエネルギーを感じて喜んだものの、塩尻はものすごい強風。
屋外でのマルシェ出店、商品が吹きとばされてしまうのではないかと不安
でしたが、松本は塩尻よりも穏やかで、午前中は上着もセーターもいらない
くらいに暖かくなり、午後にはまた陰って寒くなりました。

今回のラインナップは、春の寄せ植えとリース、3月のブーケとアレンジ、
手作りの小物などを春らしくディスプレイしてみました。
出店者もお客様も皆さん口を揃えて「春だねー」と笑顔に!

普段は黄色の商品を並べない山屋ですが、昨日のマルシェでは
球根植物の黄色やうす紫の春らしいキレイな色が溢れてました。

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こっそりイースターも意識して。

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それでも、シックな色合いがやっぱり好き!

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ブーケやアレンジメントもシックにまとめました。

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*来月のマルシェの予定*

4/5(土) 11:30-14:00頃 塩尻・美容室&ギャラリーJAVAさん

4/20(日) 11:00-15:00 松本・カフェ&ギャラリーLABORATORIOさん

春のマルシェは、ひときわ心はずみます!
みなさまのお越しをお待ちしております。

Snowdrop スノードロップ

昨日は一日中、雪が降ったり止んだりしていました。

それでも、一昨日の雨で一気に雪解けが進み、ちょうど一ヶ月前の大雪以来
塞ぎこまれたままの地面がようやく見えてきました。

そして、そこには!
「春の使者」とも呼ばれる小さなスノードロップが咲いていたのです!
毎年3月上旬頃、庭で一番早く咲いて心をときめかせてくれるスノードロップ。
雪の残る寒々しい背景の中の、雪の雫という名前がピッタリの大好きな花。
さすがに今年はあの積雪のおかげで、花びらも痛々しい様子ですが、本当に
植物の健気さには頭が下がります。

我が家のスノードロップは、草丈10cm足らず。
南ヨーロッパ原産のヒガンバナ科の球根植物で、別名「待雪草マツユキソウ」。
花は夜になると閉じ、昼間の暖かい空気を保管しているそうです。

伝説も色々で、アダムとイヴが楽園を追われた時に天使が励まし、降っていた雪
に息を吹きかけると、落ちたところにこの花が咲いていたという説の他、ドイツ
では神様が世界を創った時、雪に花から色をもらうようにと命じたが、どの花も
色をあげるのを拒み、唯一スノードロップだけが応じたので、雪が白いのだとか。

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花コトバは、「希望」「慰め」「逆境の中の希望」
驚いたのは、人にあげると「あなたの死を望みます」だそう!
こんなに可憐な花なのに意外でしたが、雪にも負けず厳しい寒さの中で孤独に
咲いている姿には、どこか物悲しさを感じてしまいます。

春の嵐

このところずっと真冬の寒さが続いていました。
昨夜からの強風でやっと3月らしい気候に切り替わったのか、
今日は一日中春の嵐のようで、日中の気温も一気に10℃以上になって。

私は、どうもこの時期になると、色々と悩んだり不安になったりします。
春の変わりやすい気候、自然界の動きと共に、心も落ち着いてはいられず、
何かしなきゃ、でもちっとも進んでない、という焦燥感に襲われます。

昨日は3・11。
ラジオは一日中その話題で選曲も静かな曲が多く、きっとそれぞれに
皆が何かを思い、考えた日だったのではないでしょうか。
二度とこれほどの悲しみや苦しみに日本中が襲われることがないように。

三年経った今でも、深い傷跡に胸を痛めながら前に向かって進んでいる
被災地の方々の苦労を思えば、私の悩みなど情けなく思えてきます。
深刻な問題はまだまだ山積みの被災地や被災者が、心から安心して生活
できる日々が来ること、福島の子どもたちの健康を強く祈っています。

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古いメスシリンダーも花活けによく使っています。
実験器具って、とても魅力的。とりわけ古いモノは。

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昨日誕生日の友人にささやかなお花を送りました。
3・11は忘れてはいけない日。でも、彼女のように3・11が記念日である人々、
それを取り巻く人々が、いつの日にか思いきり楽しく、笑顔でこの日一日を
過ごせたらいいなと思います。

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*今月のイベントのお知らせ*
3/16(日) 11:00-15:00 松本LABORATORIOマルシェ
春を感じる寄せ植えやリース、手づくり小物などを販売いたします。
だんだん外へ出たくなる季節。ぜひ、お出掛けください!

大久保ハウス木工舎

大久保ハウス木工舎さんと知り合ったのは、約一年前。
年に一度の拡大版JAVAマルシェに出店した時でした。

青空の下で、洗練された美しく実用的な木工品と、彼女の素敵な笑顔が
輝いていて、吸い込まれるように色々とお話しました。
大久保ハウス木工舎さんは同年代のご夫婦。二年前より松本・中山の
山の上の公民館に暮らしながら、誠実にこだわりのモノ作りをしています。
私はまだ訪ねて行ったことがなのですが、早く行ってみたい!
現在、お隣の古い民家を自分たちでギャラリーショップに改装中だそうで、
とても楽しみにしてます。

大久保夫妻との出会いは印象的でした。
ご主人は、長髪のまとめ髪にかんざしのような「エンピツ」が粋な職人。
奥さん曰く「家で博物館ができそうなくらいの刃物狂い」。

年下の可愛い奥さんは、京都生まれ。京都のコトバと笑顔が優しく残り、
小物の製作、イベントでの接客販売、Web関連他、お裁縫、お料理上手で
人当たりがよく、ご主人と大久保ハウスを全力で支える姿勢が美しい。
いつも彼女のブログにも励まされています。

そんなお二人とは急接近で、マルシェ終了後にウチに寄ってくれたり、
結婚祝いのカッティングボードに添えたいと、リースを注文してくれたり、
会った回数はまだ数える程度なのに、強い親しみを感じています。

大久保ハウス木工舎さんの初の松本クラフトフェア出店が決まりました!
心から応援している私としては本当に嬉しいニュース。
きっと近い将来、松本を代表する木工家になると信じています。

大雪で延期になった2/23のビクトリアンクラフトさんでの
出張ミニマルシェに来てくれた時の様子。
人気商品の野菜箱を積み上げてディスプレイ。

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見れば見るほど美しい木べらやカッティングボードは
最後までカンナで仕上げるこだわりの職人技。
ヤスリで仕上げるよりもずっと手間がかかっています。

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奥さんお手製の布袋ツキも嬉しいところ

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こちらは一本一本形が違う新作大型スプーンたち

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なんと!いつかは買いたかった木べら。
誕生日プレゼントいただいてしまいました!
カンナ仕上げの木べらは、水切れ、油切れが違うとは
聞いていましたが、本当にお見事!
使い込んでいくのが楽しみで、さっそく愛用しています。

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何種類もの木材の中から、私が気に入ったのは
「朱里桜 シュリザクラ、シウリザクラ」でした。
桜とは言え、白い穂状の小花が咲く山に生育する樹木で、
もしかしたら、私がウワミズザクラだと思って見ていた
ものがそうかもしれません。性質がよく美しいことから、
家具や小物、楽器に使われる木材だそうです。

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