植物の底力

早春には、枯れてしまったのかな、と不安に思っていたいくつかの宿根草や花木も、ちゃんと芽を出し茂ってくるもので、「よくもまぁ」と感心してしまいます。中には、もちろん冬を越せなかったものや、一昨年は大丈夫だったのに去年絶えてしまったものなどもありますが、この厳しい山屋の冬を乗り越えた勝者たちは、新たに今年植えたものとは比較にならないくらいしっかりと根を張り、立派な株になっていて、植物の底力を感じます。
人間にとっては目まぐるしくてちょっと厄介な、夏日-雨-クールダウンを繰り返すこの時期。植物たちは、刻一刻と変化してゆくので、目を離せません!なかなかタイムリーな記事を投稿できていませんが、できるだけ皆様にもお伝えできたらと思っています。


スカビオサ(西洋マツムシソウ)と個性的なクレマチス

6月のマルシェ

今週末6/16(日)は松本ラボラトリオさんのマルシェです。
あいにくの梅雨空マルシェになってしまうかもしれませんが、庭の花たちは恵みの雨を受けて瑞々しくエネルギーに満ち溢れています。今しかできない、6月のバラが入ったgardenブーケなど販売しますので、お楽しみに!

松本LABORATORIOマルシェ(毎月第三日曜日)11-15時頃まで。

みなさまのお越しをお待ちしています。

鳥の恩返し

毎年鳥たちが一番お腹を空かせている1-2月に、秋~お正月頃にかけて楽しんだ野ばらの実をお裾分けしています。他にも、アスパラの赤い実やリンゴなど、彼らが喜びそうなものを前庭と裏庭の定位置に。すると、庭のあちこちから(鳥のフンに混ざって)細い野性的なアスパラの茎が伸びてきたり、野ばらが生えてきたり。今年は、そのうちのひとつの野ばらが、こんな見事に咲いてくれました!秋の実がなるのも楽しみ。
きっとまた鳥たちの口にも入ることでしょう。
鳥の恩返し?自給自足?地産地消?

山屋菜園

今年も連休明けから、やっと畑づくり。
モグラやネズミに入られてしまうので、マルチもしない山屋の菜園です。
移住当時はマルチをはってみたり、トンネルをかけて早くからとりかかったりしていましたが、できるだけ手も資材もかけず、焦らないやり方に変わりました。その地にあった栽培の仕方や、品目を選択することも大事なことかもしれません。以前お借りしていた畑も含めれば、今年で13年目の家庭菜園。広い意味で、今年はどんな収獲があるかが楽しみです。

一番早く賑やかになるこの畝には、レタス類4種、バジル、イタリアンパセリ、パセリ、シソ、金時草、マリーゴールド、ズッキーニなど。

5月終わりの霧の朝

夏日、真夏日が続いていた塩尻。
一昨日の夜~昨日の朝は、真夏の信州の最低気温よりも高い20℃越えで、半袖で過ごせる程でした。
そんなこんなで、またカラッカラの毎日。草をむしっても土埃が舞い、植えつけた苗や種まきしたもの、山ほどある鉢植えの植物たちは、いくら水やりしても乾いてしまっていましたが、やっと昨晩から恵みの雨が降りました。今朝はしっとり霧の朝。日中は夏日のようですが、こんな風に夜のうちに降ってくれて日中晴れるパターンが、植物にも一番ありがたい。

暗めの古民家の玄関前も、草花のオーケストラで賑やか!
マルシェ用に蒔いた毎年恒例のエッグスプラウト。カイワレと紫色のカラシナ。

*お知らせ*
今週末、日曜日の松本メディアガーデンで行われる‘サンデーマルクト’に出店する予定でしたが、諸事情によりお休みさせていただきます。楽しみにしてくださった方、ごめんなさい!6月は第三日曜日のLABORATORIOマルシェでお待ちしています。

Kartoffeln setzen

やっと先日、山屋の大事な食糧源のジャガイモを植え付けました。
今年は、男爵、シンシア、シェリー、タワラムラサキ、ジャガキッズパープルの5種。
大きさによって芽のバランスをみてカットし、切り口に腐り防止の灰をつけます。
年々、面倒がって手伝ってくれる時間が短くなっている息子も、ダメだしだけは一人前に「母さん、灰がちゃんとついてないやつあったよ!」と、揚げ物の小麦粉つけの手つき。

 

5月のマルシェ②

今週末5/19(日)は、松LABORATORIOさんのマルシェです。
‘工芸の5月’ということで毎年5月の松本は、メインイベントのクラフトフェアの他にも
あちこちで、イベントを開催していて、思いがけない工芸品との出合いがあふれています。
みなさま、ぜひお出かけください。

4月のLABORATORIOマルシェの様子。
ちょうど、庭のこごみが、その日の朝にとれました。

八重咲き水仙のブーケ、春のミニブーケ

シックなリバティプリントの布で作ったサシェとスミレ
爽やかな白のフレンチラベンダー

 

Lily of the Valley

英名では‘谷間のユリ’、和名では‘君影草’なんて、ちょっと趣きのある名前のスズラン。
日本原産のスズランもありますが、一般的に目にしているのはヨーロッパ原産‘ドイツスズラン’。こちらは芳香が豊かで強く、香料としても使われます。大好きな、甘く幸せな香り。
けれど、こんなに愛らしい花なのに有毒植物であるから植物は恐ろしい。葉が行者ニンニクと間違えやすいので要注意で、特に花と根に有毒物質が多く含まれてるのだとか。

フランスでは、花嫁にスズランのブーケを贈る風習があったり、ヨーロッパでは5/1のメーデーにスズランの花をプレゼントすると、受け取った人に幸せをもたらすと言われているそうです。花言葉は‘return of happiness 再び幸せが訪れる’‘sweetness 優しさ、愛らしさ’

HEISEI Kaizer

私の人生の中で、最も多感であり濃厚な日々を過ごした平成の時代。
そんなひとつの時代が幕を下ろし、新たな時代の幕開けです。

20代半ば、スイスでの研修生時代のある晩、なんでも知りたがり屋のUrsに、日本の天皇制度について質問攻めにあい困ったことを今日思いだしました。何度も会話に登場した「Heisei Kaiser(平成天皇)」というその響きが、昨日のことのように思いだされます。
不思議なことに、昭和から平成に変わった時と今。当時の私と今の息子はほぼ同じ年齢。
今度は息子が同じように濃厚な日々を過ごしてゆく時代。
時代の波にのまれながらも自分のアンテナを頼りに踏み出し、色んな経験をしてほしい。
ニセモノやバーチャルが溢れる現代だからこそ、五感はもちろん、第六感を鍛えて‘ホンモノ’を見抜いてほしい。そう思っています。


山屋の玄関先や洗面所の花たち。
右の薄青紫の可愛らしい花は、ファセリア‘パルシー’まだ希少な花苗だそうです。春の花も、紫~ブラック系だと可憐でありながらもグッとシックに。

*本日に延期になったアースディのフリマは、朝のお天気次第で開催が決まりますが、
予報をみる限り期待できません。決行になっても今回は出店を見送りたいと思います。

春のゴールデンコンビ

山屋の庭の春一番の、最高のコンビネーション。
貝母百合(バイモユリ)と数種類の水仙。
そのやわらかでチャーミングな花の組み合わせは、かれこれ10年以上毎年見ていても飽きるどころか、ため息がでるほど美しく、それをカゴいっぱいに摘めるなんて、本当に幸せ。よくよく考えてみれば、これから咲いてくる様々な庭の花を想像してみても、この二種の花はどちらもかなり個性的な形であることに気付きました。

いよいよ明日からは異例の10連休。ここ連日は気温が高く日々植物の生長を感じますが、お天気が不安定で、晴れていたかと思ったら、突然の激しい雨。降ったり止んだり、時々晴れてみたり、そんな陽気に戸惑っています。
連休中はどこも混むので遠出はせず、リース作りのワークショップ、田植えのお手伝い、庭と畑、寒くて先延ばしにしていた家の片付けの他、いくつか予定が入っています。
そうは言っても、せめて息子と地元塩尻の山くらいは登らないと!と思っているところです。


・4/30(祝)10-15時 松本アルウィン横芝生にてアースディフリマ。
16年開催されているという県内最大級の野外アースディフェスで、フリマ以外にもLOVE&PEACEが合言葉の国際環境デーに合わせたイベント。
ピクニック気分で遊びに来ませんか?
・5/5(日)9:30-15時頃まで 松本信毎メディアガーデンサンデーマルクト
こちらは、久しぶりのメディアガーデンマルクト出店です。いつも通り、季節のお花や寄せ植え、リース他、暮らしを豊かにする手づくりのモノたちを販売します。工芸の5月で松本全体も盛り上がり、とても良い季節。ぜひ足をお運びください。