庭にホップを植えてから今年で三年目。
今年も見事な穂をたくさん実らせてくれました。
我が家のグリーンカーテンでもあるのですが、年々株が太っていくのか、
ものすごい勢いで新芽をだし、蔓を巻きつけ二階まで生い茂っています。
それもそのはず、ホップの学名の由来は‘小さなオオカミ’からきており、
ホップ蔓が他の植物に巻きついて締めつける様子を、オオカミが羊を襲う
オオカミみたとえているのだそうです。
日本では「ホップ=ビール」を連想するかもしれませんが、先日図書館で
借りてきた素晴らしいメディカルハーブ図鑑によれば、消化不良、神経過敏、
不眠症、更年期障害などに効果のあるハーブ。古代ローマ人はホップの若芽
をアスパラガスのように食べたそうです。新芽や穂も、ハーブティーに。
また、もともとホップがビールに加えられたのは、天然の防腐力のためで、
後に苦味と爽快な味わいがビールに欠かせないないものになったとのこと。
この夏は、たくさんホップのリースやキャンドルアレンジを作って、朝市で
販売しました。鮮やかなグリーンの穂が垂れる蔓が、本当に魅力的です。
気分を和らげ穏やかにする効能もあり、
乾燥させたホップを詰めたサシェを枕の下に入れるとよいそう。
不安や精神的不調を引き起こすこともあるポルフィン症だった
英国のジョージ3世(アメリカを失った王)は、ホップを詰めた枕で
寝ていたという。