つい先日、ある朝沈丁花の香りに春を感じていたかと思えば、
松本では先週末、塩尻では数日遅れの今週半ばに桜が満開。
春の嵐の暴風、雨、夏日、花冷え、霜、と今週は大忙しのお天気。
お天気も、自然界も、身の回りも、全てが忙しく動き出す春。
私にとってはそれが嬉しくもあり、ひときわ焦燥感に駆られる
やや苦手な時期でもあります。
先日の土曜日。
「八重咲き水仙を楽しむ会」のお子様連れバージョン。
曇ったり、にわか雨が降ったりの不安定なお天気でしたが、皆さまが
いらした頃にはお日様が顔を出し、花摘みやブーケ作りを楽しめました。
小さなお客様たちが、興味を持ち、嬉しそうに体験している姿にすっかり
癒されました。
水仙は、日本で昔‘セッチュウカ(雪中花)’と呼んでいたそう。
雪中にあっても花が咲くからそう名付けられたすこぶる良い名前。
中国では、この草は湿った地に適して生じ、従って水が必要なこと。
また「仙」は仙人の仙で、俗風を抜いて見えるその姿を称賛したもの
であると、古本屋で出合った 牧野富太郎選集2(昭和45年出版)に
書かれていました。