山屋リース教室 vol1

今日は朝のうちは雨降り。時折お日様が顔をだしたかと思えば、強い風。
ここ連日、10℃を上回る暖かさで、まるで春の嵐のようなおかしな天気。
すっかり雪も解け、このまま春になりそうですが、そういうわけにもいきません。

今日は初めて一般募集をしての山屋リース教室でした。
たった5名が集まっただけなのに、偶然にもお知り合い同士だったり、職場の元
同僚だったりと、不思議。毎回、私のワークショップが出会いの場であることが、
とても嬉しくて、また皆様とお会いできることを楽しみにしています。

今日は冬の日曜日の午後らしく、ゆったりと時間をかけてリースを作り、終了後に
炬燵でおしゃべりしながらのカフェタイム。今回は2種類のケーキをご用意してい
たのですが、リースを作っている最中にのぞきに来た息子が「母さん、ヒミツの
ケーキは?」と大きな声で聞いてきて、皆大笑い。
いつもなら、一緒に作ったり、一番に自分が食べさせてもらえるのに、昨夜彼が寝
ている間に二つとも作って、教室の時まで隠しておいたので「ヒミツのケーキ」
だったわけです。もちろん、教室が終わってから、彼もちゃんとヒミツのケーキを
それは嬉しそうに食べて、大満足になりましたが、なんだか健気で…

完成までの約二時間、ドライフラワーを皆でガサゴソ集中して作業。

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今回使用した花材は約10種類。庭でとれたダリア黒蝶が主役です。

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ヒミツのケーキたち。
スイス、グラウビュンデン地方のクルミのタルト。
以前働いていた石窯パン工房でも人気商品でした。
中にはカラメルクリームをまとったクルミがぎっしり!

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こちらは、洋梨のクランブルケーキ。作り方はシンプルですが
温存しておいたご近所の果樹園の完熟洋梨がとろけて風味豊か!

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花いっぱいのフレッシュリース

先日、知り合いからの面白い依頼を受けました。
その方は、ガーデン山屋の定番、クリスマスのフレッシュリースを気に入ってくださり、
閃いたそうです。
ひとつは、女性へのバースディプレゼントに、キャンドル付きの華やかなもの。
もう一つは、とてもオシャレな女性だったという、亡くなった方へのお花。
二日違いで、この二つのお花を作ってお送りしました。

花屋にいた時も、今でも、毎回頭を悩ますのは、お客様が本当に満足してくださるか、
ということ。お花の場合、選ぶ花、グリーン、色、器、ラッピングで、印象がまったく
違ったものになります。ほんのちょっとしたことでも、出来上がりがずいぶん変わる。
人の価値観や考えはそれぞれだから、同じ「可愛い」でも作る人、お客様、プレゼント
された方、それぞれ感じ方は違うと思うんです。
私は元々不器用な人間で、花の技術もないのですが、お客様のご要望通りのモノづくり
や、人気のある商品づくりというところにもとても苦労します。
私は、原色やパステルカラーが苦手で、地味系に走りがちだし、ただ自分の好きなように
作ったものは素直なのに、ついあれやこれやといじくりまわして潔く短時間で作れずに、
これを気に入ってもらえるだろうかと、不安が募って。
出来上がった時ではなくて、相手の反応が見られた時、言葉や文章を通して感想を知った
時、ようやく肩の荷が下りる、ちょっと大げさだけど、そんな感じです。

今回の対照的な二つのリース。お送り先の方にはお会いしたことがないので不安でしたが、
結果的に、とても喜んでいただけて本当によかった。

アンティークピンクとアプリコットのお花で、山屋にしては、とても華やかなリースに。

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亡くなられた方も、この花いっぱいのリースで喜んでくださること願って。

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