お手伝い

お手伝い大好きの息子は、日本であろうとスイスであろうと仕事熱心です。庭仕事にお掃除に、収穫にと大忙し!まだ小さいからよかったのか、スイスの家族にも労働者にもニコニコです。シュヴァルツ家では現在18名もの外国人労働者が働いています。ポーランド、ポルトガル、モルドバ、アフガニスタン…と様々で、各国の言語が飛び交う中、唯一の共通言語であるドイツ語(スイス人やドイツ人が聞いたらきっとおかしいはず。)で、冗談を言いながら和気あいあいと、とにかくよく働きます。そんな労働者にまで、笑顔で手をふる息子に、労働者たちも大いに応えてくれます。やはり日本人に比べ、皆開放的で知らない人にも挨拶やアイコンタクトは当たり前のことなんでしょうね。日本人に戻ったら、息子も違和感を覚えるのかなぁ。

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夏の終わり

つい二日前まで夏日でノースリーブでいたのに、今日は朝の最低気温は7℃。最高気温も13 ℃しかなく、一日中雨が降ったり止んだり。標高1500mの所では雪が降ったと、テレビやラジオも大騒ぎ!一気に10℃以上気温が下がると、体がなれるまで大変です。昨夜は今シーズン初、ストーブに薪をくべ部屋を暖めました。シュヴァルツ家の夏野菜たちも勢いをなくし、今日からは大量のキャベツの収穫が始まりました。

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ウィンドウボックス

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スイスと言って思い浮かべるのは?山、登山列車、牛、チーズ、チョコレート、窓辺に咲きみだれるゼラニウム…というところでしょうか。本当にスイスの家々はどこもきれいにしてあって、散歩して一軒一軒見て歩くだけでも飽きません。シュヴァルツ家も、向かいのラーヘル(次女)の家にも、毎年恒例のゼラニウムがきれいに咲いています。日本のように湿気が多いとゼラニウムにはよくないのでしょうか。きっと夏の照りつける太陽と長い日照時間、湿気の少ない気候がゼラニウムにてきしているのでしょうね。アルペンの山々と青空とスイスの伝統的な家づくりとゼラニウムは切っても切り離せない組み合わせです。

トラクター講習会

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ティムが真剣にトラクター講習をしてくれました。二人とも本当に楽しそう。ティムは毎日このトラクターに乗って超高速で凄まじい音をたてながらやってきます。シェフは私に「なんで男の子は飽きもせず、車遊びが好きなんだ?」と尋ねますが、本当になんででしょう。こんなに小さくても、やっぱり男の子と女の子では大違い。ただ、時には例外もあるようで、私自身は子供の頃女の子らしいものに全く興味がなく、ミニカーを200台以上集めて遊んでいました。いまではアンティークのミニカー?となり、息子が喜んで遊んでいます。

洗濯日和

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スイスでは、日本のように毎日洗濯する家は少ないようです。以前、ホームステイしてたチューリッヒの家も、この家も洗濯は一週間に一度(二週間に一度一度の時期もあった)洗濯する日があり、その日は何度も洗濯機を回します。私にはややこしすぎて、洗濯機だけは(壊したり間違えたらいけないので)一人で回さないようしてます。たとえば、水温も0〜65℃まで、洗剤も数種類、汚れや素材に合わせて洗います。スイスの洗剤は抜群に汚れ落ちがよく、しかもいい香り!スイスから帰国した時には、毎回スーツケースを開けるとこの洗剤のいい香りがして、幸せな気分になります。衣類も洗濯機するのが惜しいほど。重量制限がなかったら、きっと買って帰ってると思います。今日はこの機能的な洗濯干し?に干しましたが、たいていはどこの家庭も地下のボイラー室(全館暖房のための)にヒモが張りめぐらされ、半日で乾く洗濯干し場となっています。本当にスイスの住まいは何もかも機能的で感心してしまいます。

羊の赤ちゃん誕生

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シェフの趣味は犬と羊。我が子のように可愛がっている三十頭ほどの羊たちを夏は山に放牧するのですが、今年は山に狼が現れ、シェフの羊も何頭か食べられてしまったそうです。スイスには何十年も狼はいないそうで、イタリアなど近隣諸国から入ってきている狼の仕業らしく、新聞でも大きく取り上げるほどの問題になっています。さて、悲しいニュースはさておき、羊に赤ちゃんが生まれました!家の近くの放牧場でシェフが発見した三頭のうち、一頭はもう息をひきとっていていましたが、低体温になって衰弱していたもう一頭は、二時間に渡るシェフの懸命な努力によって生き返り、二頭の可愛い赤ちゃん羊がお母さん羊の側をチョロチョロしている姿がなんとも可愛いらしいです。息子も大はしゃぎで赤ちゃん羊を撫でていました。

Fisch〜魚料理〜

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海のない国スイスでは、魚料理をあまり食べませんが、フランス寄りの街や湖畔のレストランでは魚料理を売りにしています。種類も調理方法も多くはなく、スイスの湖でとれる淡水魚やニジマスや鮭、タラなどの白身魚をソテー、オーブン焼き、フリットにして食べます。シュヴァルツ家では、シェフが魚嫌いのため、二週間に一度くらいの割合で食べていて、今回はシェフィンの魚料理のリクエストに応えて、タラとホタテのソテー(ショウガとネギの醤油風味ソース添え)と、焼きトマト、ガーリックライス、サラダの昼食をつくりました。中でもソースは大人気でした。

春玉ねぎの植え付け

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スイス国内で、今年はジャガイモ(主食となる)や玉ねぎ、人参、リンゴ、お肉が余っているそうです。それがどうしてなのか、シェフにもわからないそうですが、愛国心の強いスイスでも年々ドイツや他国の安価な店舗が進出してきているのも悲しき現実。シェフはいつも「農家は難しい!」「僕は時々間違った道を選んだじゃあないかって思うんだよ」と私に語りかけます。昨年からは新しい試みで機械を導入し、春玉ねぎを大量生産し、毎日のようにミグロへ出荷。まだまだ試行錯誤のようですが、何十メートルもつづく果たしのない畝に手作業でひとつひとつ春玉ねぎの球根を植え付けました。またまた小さなお手伝い隊を引き連れて。


直売所では時々、プレゼント用にカゴ盛り合わせの注文を受けます。ワインや自家製ジャム、石窯パン、に野菜や果物を見繕って。今回は全部で一万円の注文!これを作るのも頼まれたのですが、持つのも重くて大変なほど、溢れんばかりの品々。もらった人には喜んでもらえたかなぁ。

パラダイス

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シュヴァルツ家にはシェフ(農場主)とシェフィン(奥さん)と犬二匹が暮らしています。元は奥さんの生まれた古くから続く大農家で、シェフは十歳以上年下の再婚相手。シェフィンには三人の娘がいます。長女は一時間ほど離れた場所に家族四人で暮らし、次女はすぐ向かいの素敵な家に家族五人で暮らし、この農家(主に直売所、パン焼き、事務仕事など)の手伝いをし、三女は独身で看護婦さん、同じ敷地内のアパートに暮らし、ちょくちょく現れます。たまたま私が得意なことや、興味のあることがぴったり当てはまり、この家の人たちには四女のように(年齢的にもちょうど!)接してもらえたのは本当にラッキーなことでした。息子にとっても、言うことなしの環境で、毎日のように次女の家に行き、広いテラスで子供たちとたくさんの乗り物で遊んでもらっています。子供たちにとってはパラダイスのよう!すっかり仲良しになりました。