雪やコンコン

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今朝は今シーズン一番の積雪!30センチ近いパウダースノーをあっちへやり、こっちへやり…怠けた体には、かなりの重労働ですが、すぐに体はポカポカになり、ほどよい疲労感。同時に、農作業を思いおこさせれ、体を動かすことの爽快感を感じました。雪かき作業もあんまり続くとうんざりするけど、シンシンと雪ふる静かな白い日も、なかなかよいものです。
今夜もまだ積もりそうな気配。。どうか、お手柔らかに!

木の実拾い

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最近、毎日のように木の実や焚き付け用の枝を拾っています。以前薪ストーブ屋さんに「牛乳パックに松かさ詰めて焚き付けにするといい」と聞いてから、冬の松かさ拾いは日課のようなもの。松の油がよく燃えて松かさが赤く燃える姿も、なかなか芸術的です。
近所のヒマラヤ杉の頭(シダローズという商品名で知られているバラのような木の実)や、トゲトゲしたアンダーバーム(かえで科の木の実)など、お宝をいっぱい拾いました。小さな助手のカゴには、いつの間にか落ち葉がいっぱい!

ニット族

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冷え性のくせに、冬が好きです。帽子とマフラーはもちろんのこと、レッグウォーマーにリストウォーマーに手袋…寒い信州たからこそゴロゴロ目一杯着こんで外に出ます。特に子供にとっては、どんなに寒かろうが一日一回(最低でも30分くらい)は外の空気に触れさせるべき、というスイスに学び、実行に移していますが、そのおかげか息子は風邪もひかず、これまで熱を出したこともなく、とにかく元気です。逆に、短毛で寒がりのシュピはネコのようにコタツに入り浸り…母が編んでくれた手編みのニットをどちらも喜んで身に付け、日々冬空の下飛び回っています。

ビン博士

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私は小さい頃からちょっと渋好みの子供で(親の影響もあって)骨董品や古いモノに興味がありました。骨董市やお店で、自分のお小遣いで買える範囲で骨董というよりガラクタに近いモノを買うのが好きなのは大人になっても変わりません。私にとっては、価値のある高価な骨董品を眺めて楽しむよりも、使い方次第で生きてくる骨董品やガラクタの方が親しみがあり魅力的です。時代や本来の使用目的なんて知らなくても「あ!コレにお花を生けたら素敵!」とか「多肉植物を植えたら似合いそう!」とか「この器に〜を盛り付けたい」とか、直感で使うところがイメージできるものが好きです。中でも、古いビンだけは、中学生頃から集め始めていたほど。ある骨董市に現れる‘ビン博士’と呼ばれる先生の所には多種多様なビンが並び、毎回博士の説明を聞きながら美しいビンを見るのが楽しみで‘僕の一番若いお客様’と言って、いつもオマケしてもらっていました。目薬のビンやらインクビン、外国のモノから日本のものまで。古いガラスビンは、微妙な歪み、厚み、色合い
、デザインどれもが現代のモノにはない温もりや美しさがあります。最近はすっかりビン収集を止めてしまいましたが、以前勤務していた学校で改築の為処分されるところだった不思議なガラス戸棚を補修し、集めたビンたちを並べてあります。畑も庭も寂しげなこの季節に、ふと目を喜ばせてくれる山屋のたくさんの不思議なモノたち。春が来るまで、少しずつ紹介していきたいと思っています。

三九郎さんくろう

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私も詳しいことはよく知らないのですが、信州のどんど焼きは「三九郎」と呼ばれ、今頃各地で行われる冬のイベントの一つです。決まった日があるわけでなく地域によって差はありますが、子供のための行事のようで、松飾りやダルマさん、書き初めなどを燃やし、枝に刺したまゆだま(白や赤の小さなお餅?米粉を練ったもの)を焼いて食べるのだそう。山屋から見える田んぼで今朝早くから子供たちがお飾りを集めて回り、大人たちがそれらと杉の木をを組み、午後になってから点火したのですが、急に風が強まり、ものすごい煙で可哀想でした。
それにしても、スイスにしろ信州にしろ、古くから伝わる、子供たちが楽しめるイベントはどれも心が和みます。

現場監督

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スイスの大規模農家で、毎日トラクターなどの重機に囲まれて大興奮だった息子。帰国後は、さぞ退屈だろうと不安を抱いていましたが、まるで息子へのプレゼントのように、ただいま我が家のキッチンからは、毎日道路工事の様子を見ることができるんです!市が平出遺跡を活気づけようとしているようで、あんなに人気のない遺跡へと続く素晴らしく立派な道路を作っています。個人的には、畑をつぶしてまで作る価値があるのか、どれだけ利用価値があるのかは疑問で、すぐそこに道路ができてしまうと、今まで広々見渡せた景色が変わってしまうのは少々抵抗があるのですが。。淋しげな冬景色の中に、ちょうど息子が立って見える高さの窓から、色とりどりの重機やヘルメットをかぶった作業員が、行ったり来たり…。一日に何度も窓辺に立ち、あんまり夢中になってるので、特等席を用意してみたり、シュピの散歩ついでに間近で観察してみたり、今日も小さな現場監督はお仕事熱心です。

ファーブルトン

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フランスのブルターニュ地方に古くから伝わるお菓子‘ファーブルトン’を作りました。伝統的なものは豚バラ肉のスモークベーコンを細かく切っていれたりもするそうで驚きですが、こちらは底にラム酒に漬けたドライプルーンを並べたところに、卵、牛乳、生クリーム、小麦粉、砂糖などを混ぜ合わせたものを流しこんがりと焼き上げます。小麦粉入りのプリンというか、ねっとりフワッとした食感が優しいデザート。冷たく冷やしても温かくてもおいしいのですが、もちろんこの時期にはオーヴンから出したばかりの熱々をいただくのが最高です!息子もパクパク美味しそうに食べてました。

自分自身に立ち返る時間

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「一日の予定を立てるとき、必ず何もしない時間を作りましょう。一見、無駄なように思える時間ですが、何もしない時こそ、自分自身に立ち返れる時間なのです。」と、ある雑誌にありました。いつも、やりたいことや、やらなくてはならないことが次々に思いつき、何かに追われているような気になってしまいがちの私にとって‘自分自身に立ち返れる時間’とはなんだろう。それはきっと、自然を感じる時。子育てしていると、なかなかないようではありますが、そんなチャンスは日常の中に幾度もあります。アルプスの山々を眺める。犬や子供と太陽のもと、思い切り遊ぶ。お気に入りの森を散歩する。草取りをする。畑、庭仕事をする。収穫物を調理して食べる。主には外にいることでも、室内にいても自然を感じることはそれほど難しいことではありません。信州の厳しい冬には、行動範囲も出来ることも限られてしまう反面、頭がスカッとする寒さ、逞しく聳え立つ雪山、澄みきった星空、静かな白銀の世界、薪ストーブの温もり…冬だからこそ感じる自然の豊かさも好きです。そん
な四季を通しての自然の豊かさに、ふと気づいた時こそ、自分自身を解放できているのかもしれません。今日もこうして山を眺め、美味しい空気や水を味わえることに感謝しています。

ホットサンド

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かなり年季の入ったホットサンドの機械(?電化製品でなく、直火で作る器具)を実家から持ってきて使っています。スーパーの値下げ品の食パンでもご馳走になっちゃう魔法の器具。ところが、今朝使おうとしたら、プラスチックの持ち手部分が劣化して片方とれてしまいました。ショック…。とりあえず応急処置して焼きましたが、何かいい案を考えなくては!
家の外に置き忘れていて凍っていた我が家のカボチャも、濃厚で美味しいポタージュに。

日本人として

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スイスの料理に比べたら、日本の料理は格段に美しく、繊細で奥が深いと思います。色合いや盛り付けは芸術的であるといえるほど。その裏には色や食感、味わいを引き出すためのそれぞれのテクニックがあったり、一回の食事に使う食器も洋食より和食のほうが複雑で多い訳で、手間のかかり方も違います。
今年は年末バタバタしていて、日本の目まぐるしいクリスマス→お正月のスピードにも出遅れ、なんだかヤル気が起こらず、おせちも諦めかけていました。でも、お友達ママやそのお母様手作りのおせち料理をお裾分けしてもらったので、お煮しめ二種だけ作って、元旦に即席おせちをお重につめたら、一気にお正月ムード!自分たちでついたお餠のお雑煮が美味しくて…

やっぱり日本の伝統的行事はどれも美しい!世界に自慢できる文化に誇りを持つと共に、一日本人として、もっと深く知り、大切にしたいと思いました。