真冬の農作業

大雪。みなさま、ご無事でしょうか…
今日は朝から何度も雪かき三昧。
実は今日、東京に行く予定でしたが、どこも通行止で延期に。

この冬は案外、雪が少ないなぁ、と思っていたんですけどね。
ワンシーズン分くらい、まとめて降ってきました。

前庭の様子

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松の枝や庭木が折れなければいいけれど。

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スコップを振り回し、一輪車やソリも出動させての雪かきは、真冬の農作業。
次第に、雪のやり場がなくなり大変でしたが、久しぶりに思い切り体を動かして、
一段とご飯がおいしいくて。

楽しいコトも(雪かきだけでも楽しいけれど)忘れない私たちは、小さなかまくらを。
息子は嬉しくて、かまくらに入ってはイビキのマネをして寝たふりをしてました。

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ジムニーもこの通り!お見事!

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Apfel&Birnen リンゴと洋梨

スイスで一般的な果物といえば、リンゴと洋梨でしょうか。
イチゴは私の知る限り、露地栽培だけだし、あんず、さくらんぼ、プルーン
ベリー類、カリンなど、旬の果物はだいたい信州と同じような顔ぶれ。
こうして考えていて気づいたのは、あちこちにブドウ畑が広がっているのに、
それらは全てワイン用ブドウだということ。確かに、スイスの家庭でブドウを
食べたのは一度くらい。スーパーで売られているブドウを見ると食べたくなり
個人的に時々買っていましたが、それらはどれもイタリア産。しかもおそらく
赤と緑の二品腫のみで種なしで皮がパリッと皮ごと食べられるものでした。
もしかしたら、どこかで国産生食用ブドウも作っているのかもしれませんが。
なんとなく、ブドウはチーズの盛り合わせに添えたり、お肉料理のソースや
デザートに使うことが多いのかなぁ、という印象を受けました。

その点リンゴは一年中、洋梨もほぼ一年中スーパーや、私のいた農家の直売所
でも切らさずに販売していました。
例えば学校やホテルのロビーのようなところに山のように積まれていて、自由
に食べてよかったり、子供のおやつ、出かける時、お昼のサンドイッチと一緒
に…といった具合に、いつでも登場します。私が日曜日に電車に乗って出かけ
る時も「直売所からリンゴ(洋梨)持っていってね!」とよく言われました。
日本では規格外のように小さかったり、不格好なリンゴや洋梨は愛嬌があって、
何度も摘果し、きめ細やかな管理をされた日本の立派な果物には劣りますが、
片手に握れる丸かじりサイズがスイスを始め、欧米の人のスタイルには合って
いるのだと思います。

そしてまた、リンゴと洋梨はお菓子づくりにも欠かせない!!
なかでもリンゴのタルトや洋梨のタルトはスーパーでもパン屋さんでも必ず
見かけるし、家庭でも主食代わりに作って食べるほど。だからワンカットが
日本の倍以上あるのですが、全然重たくなくて本当においしいんです。
スイスのようにおいしい冷蔵のパイシートがあれば簡単なんだけど…
生地から作るのは時間も根気もいる作業なので、余裕のある時に焼いてます。

スイスの愛嬌のあるリンゴたち

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丸かじりにふさわしい完熟でも固めの洋梨。
塩尻でも同じ品種を発見し大興奮!

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スイスのタルトは直径30cmほど。大人数の時には天板で作ります。
一人最低でも4/1カットは平らげちゃうリンゴと洋梨のタルト

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こちらは山屋。いよいよ我が家も在庫切れ缶詰の洋梨を使って。
やっぱり、生に比べると風味が…

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スイスだったら二人分?

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ミーヌス

数日間の異常な暖かさですっかり雪も解けました。
まるで春になるのではないかと錯覚するような陽気。+15℃。
そんな暖かい日に桜の枝を見ると、なんだか蕾が膨らみ始めているように見え、
寒い日に見れば、蕾はギュッと縮こまっているように見えるから不思議です。

立春も過ぎ、どこか「春」の存在を意識するようになる2月ではあるけれど、
ココは塩尻。まだまだ週間予報には氷点下の数字が戻ってきました。
ドイツ語でマイナスは英語と同じスペル。でも「ミーヌス」と発音します。
なんだか、その響きが可愛くって、真剣な会話の中でも内心笑ってしまったり。
今日は最低−13℃/最高0℃だとか。キッチンの食器洗いスポンジも凍る山屋です。
さぁ、気を引き締めていきましょう。

凍てつくジムニーの窓も、芸術的な模様

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外の世界も止まっているような寒さの中でも、健気で元気な彼らのために。

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冬の特産物

今キッチンで干されている信州産のしいたけとキクラゲ。
乾くとビックリするくらい小さくなって、ちょっとガッカリするのですが、
栄養分はたっぷり。
外仕事ができない分、この時期にしかできないこともけっこうあるんです。
キノコに限らず、ドライフラワーだってそう。
本当はヨーロッパみたいに夏も湿気がなければ、庭の花を端からドライにできる
のに、残念ながら日本の夏は蒸し暑い!
よっぽど風が通る猛暑日とか、乾きやすい花材ならうまくいきますが、たいてい
は日陰の室内でドライフラワー用に除湿機を設置して庭の花を乾燥させています。
今みたいに湿度が低く、暖房している状態はドライフラワー製造にモッテコイ。
花屋さんで、赤やピンクなど、普段手にしない色のスプレーバラを抱えていると
なんとも落ち着かないのですが、それらをこの時期にせっせと乾燥させて、花材
をストックしています。短時間でドライになるので、キレイな色に仕上がります。

冬の特産物。日々製造しております。

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2月のリース教室 × VICTORIAN CRAFT

ワークショップのお知らせです。

〜garden山屋の2月のリース教室〜

木の実を使って直径20cm弱の優しいアンティークブルーのリースを作ります。

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● 2/16(日) 11:00〜/ 14:00〜 (所要時間約1時間半)
● 各回定員6名
● お一人様 3800円 (お茶ツキ)

ワークショップ以外にも、ガーデン山屋の商品を販売いたします。
他にも、フィドルさんのパンの販売などもありますので、お気軽にお越しください!

ご予約、お問い合わせは
ヴィクトリアンクラフト 0120(11)3592 担当:盛田さんまでお願いいたします。

*2/7(金)のバッカスさんでのバレンタインワークショップ、まだ空きがございます。
短時間、しかもお試し価格で体験いただける内容ですので、ぜひどうぞ!
小さなハートリースづくり

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●2/7(金) 19:00〜
●お一人様 1500円 (学生さん 1200円) お茶ツキ
*ピンク系、ブルー系からお選びいただけます。
両方作りたい方は2800円になります。

ご予約、お問い合わせは mayu.yamamura@garden-yamaya.com

BUCCHUSバッカス
〒390-0861 長野県松本市蟻ヶ崎5-2-3

山屋リース教室 vol1

今日は朝のうちは雨降り。時折お日様が顔をだしたかと思えば、強い風。
ここ連日、10℃を上回る暖かさで、まるで春の嵐のようなおかしな天気。
すっかり雪も解け、このまま春になりそうですが、そういうわけにもいきません。

今日は初めて一般募集をしての山屋リース教室でした。
たった5名が集まっただけなのに、偶然にもお知り合い同士だったり、職場の元
同僚だったりと、不思議。毎回、私のワークショップが出会いの場であることが、
とても嬉しくて、また皆様とお会いできることを楽しみにしています。

今日は冬の日曜日の午後らしく、ゆったりと時間をかけてリースを作り、終了後に
炬燵でおしゃべりしながらのカフェタイム。今回は2種類のケーキをご用意してい
たのですが、リースを作っている最中にのぞきに来た息子が「母さん、ヒミツの
ケーキは?」と大きな声で聞いてきて、皆大笑い。
いつもなら、一緒に作ったり、一番に自分が食べさせてもらえるのに、昨夜彼が寝
ている間に二つとも作って、教室の時まで隠しておいたので「ヒミツのケーキ」
だったわけです。もちろん、教室が終わってから、彼もちゃんとヒミツのケーキを
それは嬉しそうに食べて、大満足になりましたが、なんだか健気で…

完成までの約二時間、ドライフラワーを皆でガサゴソ集中して作業。

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今回使用した花材は約10種類。庭でとれたダリア黒蝶が主役です。

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ヒミツのケーキたち。
スイス、グラウビュンデン地方のクルミのタルト。
以前働いていた石窯パン工房でも人気商品でした。
中にはカラメルクリームをまとったクルミがぎっしり!

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こちらは、洋梨のクランブルケーキ。作り方はシンプルですが
温存しておいたご近所の果樹園の完熟洋梨がとろけて風味豊か!

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花いっぱいのフレッシュリース

先日、知り合いからの面白い依頼を受けました。
その方は、ガーデン山屋の定番、クリスマスのフレッシュリースを気に入ってくださり、
閃いたそうです。
ひとつは、女性へのバースディプレゼントに、キャンドル付きの華やかなもの。
もう一つは、とてもオシャレな女性だったという、亡くなった方へのお花。
二日違いで、この二つのお花を作ってお送りしました。

花屋にいた時も、今でも、毎回頭を悩ますのは、お客様が本当に満足してくださるか、
ということ。お花の場合、選ぶ花、グリーン、色、器、ラッピングで、印象がまったく
違ったものになります。ほんのちょっとしたことでも、出来上がりがずいぶん変わる。
人の価値観や考えはそれぞれだから、同じ「可愛い」でも作る人、お客様、プレゼント
された方、それぞれ感じ方は違うと思うんです。
私は元々不器用な人間で、花の技術もないのですが、お客様のご要望通りのモノづくり
や、人気のある商品づくりというところにもとても苦労します。
私は、原色やパステルカラーが苦手で、地味系に走りがちだし、ただ自分の好きなように
作ったものは素直なのに、ついあれやこれやといじくりまわして潔く短時間で作れずに、
これを気に入ってもらえるだろうかと、不安が募って。
出来上がった時ではなくて、相手の反応が見られた時、言葉や文章を通して感想を知った
時、ようやく肩の荷が下りる、ちょっと大げさだけど、そんな感じです。

今回の対照的な二つのリース。お送り先の方にはお会いしたことがないので不安でしたが、
結果的に、とても喜んでいただけて本当によかった。

アンティークピンクとアプリコットのお花で、山屋にしては、とても華やかなリースに。

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亡くなられた方も、この花いっぱいのリースで喜んでくださること願って。

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