「祝福」
花の群生を見ると地球を祝福したくなる。
計算も難しい回転を続けながら、
今尚その日その日を健やかに送っていることを、
こんなに素直に、こんなに優しく美しく証明して貰って、
地球の満足が私にまで伝わってくる。
*
起伏を越えて遥か遠くの斜面まで、
花の笑顔が続いているのを見渡していると
時々感じる私たちの幸福が次元の異なったものにさえ
思えてくる。
*
地球を祝福する心も酔う
伊那の草の音(くさのね)にて今日から5/7(日)まで開催のHANA展。
「花」と言われるとなんだかかしこまってしまい、あれこれ考えたものの、
結局は自分らしく、自分の好きな花や空気感が一番しっくりくるもの。
幼い頃から植物図鑑とスケッチブック、色鉛筆を持ち歩き、植物との対話の
時間が好きでした。特に野山に咲く花が。それはずっと変わらず、私の中に
根づいていて、久しぶりにあちこち図鑑や写真を引っ張り出し力まず描いた
植物たち。下書きはしても絶対なぞれない。だからいきなりペンで描く。
技術もやり方も昔から何も変わっていない。
植物の細部を見つめ描いてるうちに、どんどんと植物の姿かたちの魅力に
ハマってゆく。このところ、そんな時間も忘れていました。こんな展覧会に
出せるようなものではありませんが、肩ひじ張らない私のスタイル。
思い出深い、古いお気に入りの椅子と飾っていただいています。
全部で60点くらい集まったそうですので、お時間あればぜひ。
つい先日、ある朝沈丁花の香りに春を感じていたかと思えば、
松本では先週末、塩尻では数日遅れの今週半ばに桜が満開。
春の嵐の暴風、雨、夏日、花冷え、霜、と今週は大忙しのお天気。
お天気も、自然界も、身の回りも、全てが忙しく動き出す春。
私にとってはそれが嬉しくもあり、ひときわ焦燥感に駆られる
やや苦手な時期でもあります。
先日の土曜日。
「八重咲き水仙を楽しむ会」のお子様連れバージョン。
曇ったり、にわか雨が降ったりの不安定なお天気でしたが、皆さまが
いらした頃にはお日様が顔を出し、花摘みやブーケ作りを楽しめました。
小さなお客様たちが、興味を持ち、嬉しそうに体験している姿にすっかり
癒されました。
水仙は、日本で昔‘セッチュウカ(雪中花)’と呼んでいたそう。
雪中にあっても花が咲くからそう名付けられたすこぶる良い名前。
中国では、この草は湿った地に適して生じ、従って水が必要なこと。
また「仙」は仙人の仙で、俗風を抜いて見えるその姿を称賛したもの
であると、古本屋で出合った 牧野富太郎選集2(昭和45年出版)に
書かれていました。
4/9の日曜日は‘山屋八重咲き水仙を楽しむ会’でした。
週間予報では週末雨マークがでていて、毎日天気予報とにらめっこして
いましたが、土曜日の夜から日曜日の朝まで降り、止んでくれました。
三月の雪やここのところの天候不順でふっくらしてからが、なかなか開
かなかった八重咲き水仙も、なんとかぎりぎり当日にあちこち開き始め、
一番良い状態でお客様をお迎えすることができました。
もし、一昨日の雪が数日ずれていたら、と思うと本当に良かった。
曇天ではあったものの、カゴに水仙を摘んでいただき、それほど暖かくは
なかったので、作業は室内で行いました。
カフェタイムには、自家製デザート三種の盛り合わせ。
優しい味わいの春紅玉のクラムケーキ・ナッツが効いたココアクッキー・
お口直しにさっぱりとオレンジのジンジャーマリネ
まだミントが出てきてないのが残念でしたが、モンタナやレモンバーム、
ビオラやアイビーで飾りました。
ビビットな八重咲き水仙のブーケと、クリスマスローズ、ヒアシンス、ビオラ、
バイモユリ、ラムズイヤーローダンセマム、ヒューケラなどのミニミニブーケ。
参加者のみなさまの暮らしに、春のいろどりを添えていたら嬉しいです。
来てくださったみなさま、ありがとうございました。
*4/15(土)14:00~ お子様連れ・お子様とご一緒でもOKという方の回は
まだ空きがございます。
今年で4年目。松本のカフェ&ギャラリーLABORATORIOさんでの
毎月第三日曜日に開催されるマルシェのお知らせです。
*4/16(日)11:00-15:00頃まで
イースター当日ということもちょっと意識して。
春の寄せ植えやブーケ、リースや麻の手編みバックなど販売予定です。
松本城など、ちょうどお花見のタイミング。気温も20℃ほどに
なるようですので、ぜひ松本へおでかけください!
昨日はまた、まさかまさかの雪!
原村朝市役員会のため原村へ行っていたら猛吹雪でみるみる5センチ以上
雪が積もり、花苗の仕入れに足を伸ばそうと計画していたのも断念。
大慌てで、立ち往生しているトラックを横目に、塩尻へ帰ってきました。
2月までの暖冬はなんだったのかしら、と思うほど。
4月11日の雪には、植物も人間もまた縮みこんでしまいました。
ブーケを買ってくださったお客様。春の装いにお似合いでした!
冬の間、豆炭こたつ発酵機を使って、二度と同じものが作れないような
いい加減な分量と、発酵時間で、気まぐれにパンを焼いていました。
そば粉を入れてみたり、甘納豆を入れてみたり。
飽きやすいというのか、良く言えば探究心や好奇心を忘れずに、毎回
焼きあがりを楽しみに、ドキドキしながら仕込んでいます。
でも、そんな実験的な時間もだんだんとれなくなり、来客がある時などに
慌ててパンを焼くくらい。いよいよ植物たちの季節がやってきます!
*4/9(日)の水仙を楽しむ会、定員となりました。ありがとうございました。
なお、4/15(土)の14:00~お子様連れ、もしくはお子様と一緒でもOKという
方の回を追加しました。こちらはまだ空きがあります。
2017年も1/4が過ぎてしましました。
なんと、昨日午後からの雪で、また今朝は10センチほどの積雪がありました!
3月31日をもって28年度が終わり、今日4月1日から新しい年度が始まります。
学校生活や今までの職場ではあまり意識しなかったけれど、ここ数年お世話
になっている、農業関連の職場では身を持って、この「区切り」の時を感じ
ています。いろんな想いの中での別れがあり、それとは関係なしに事務的な
やるべき作業があり、そして一週間もすれば、何食わぬ顔で職場はまわって
ゆく。組織が大きくなればなるほど、それが当たり前のことなのでしょうが
なんだか不思議な感じです。
私はといえば、相変わらず色々な物事をやり残し持ち越し、ちょっとは反省
するけれど、また春の風に乗って29年度も走り出してしまう予感。
谷川俊太郎さんの「四月のうた」の
はじめてのものは
新しい
けれどよく知りつくしているものは
もっと豊かだ
というところが好きです。
こんなに豊かになった2017年の日本。
それなのに、誰もが本当の「豊かさ」を求め続けているのはなぜだろう。
字の読み書き、足し算もできなかった彼のこの一年間は大きな大きな成長。
新2年生の日々も、いろんな事を感じながら、どんどん吸収してひとまわりも
ふたまわりも、大きくいなってほしいと願っています。
*水仙のワークショップ。
お子様連れご希望の方専用に4/15午後(詳細はまた)にも開催します!
昨日、降ったりやんだりしていた雪。
午後には止む予報が、夕方にはふわりふわりと軽そうに見えて
重たいボタン雪がどんどん降り積り、今朝には10センチほどの積雪!
職場の人の話によると、どうやらこんなに降ったのはこの辺りだけ
だそうで、北信の人も、南信の人も、松本の人も「おかしい」と
首をかしげていました。塩尻周辺では、雪による倒木で電車が運休
になったそうです。
あと5日で4月だというのに。
この冬は雪が少なかっただけに(雪好き、雪かきも嫌いじゃない私達
親子にとっては、ちょっと物足りない冬だったので、半分喜びながら)
この時期のこの量の積雪には驚きました。でも、こないだの雨まで、
ずーっと乾き続けていたので、この雪も植物たちの春への準備には
必要な潤いであったことも確かです。
送別シーズン真っ最中の時期。この雪を境に、冬の寒さとしっかりと
お別れできると期待しながら、思わぬ雪景色の美しさに心洗われた日
でした。