私も詳しいことはよく知らないのですが、信州のどんど焼きは「三九郎」と呼ばれ、今頃各地で行われる冬のイベントの一つです。決まった日があるわけでなく地域によって差はありますが、子供のための行事のようで、松飾りやダルマさん、書き初めなどを燃やし、枝に刺したまゆだま(白や赤の小さなお餅?米粉を練ったもの)を焼いて食べるのだそう。山屋から見える田んぼで今朝早くから子供たちがお飾りを集めて回り、大人たちがそれらと杉の木をを組み、午後になってから点火したのですが、急に風が強まり、ものすごい煙で可哀想でした。
それにしても、スイスにしろ信州にしろ、古くから伝わる、子供たちが楽しめるイベントはどれも心が和みます。
「信州Diary」カテゴリーアーカイブ
自分自身に立ち返る時間
「一日の予定を立てるとき、必ず何もしない時間を作りましょう。一見、無駄なように思える時間ですが、何もしない時こそ、自分自身に立ち返れる時間なのです。」と、ある雑誌にありました。いつも、やりたいことや、やらなくてはならないことが次々に思いつき、何かに追われているような気になってしまいがちの私にとって‘自分自身に立ち返れる時間’とはなんだろう。それはきっと、自然を感じる時。子育てしていると、なかなかないようではありますが、そんなチャンスは日常の中に幾度もあります。アルプスの山々を眺める。犬や子供と太陽のもと、思い切り遊ぶ。お気に入りの森を散歩する。草取りをする。畑、庭仕事をする。収穫物を調理して食べる。主には外にいることでも、室内にいても自然を感じることはそれほど難しいことではありません。信州の厳しい冬には、行動範囲も出来ることも限られてしまう反面、頭がスカッとする寒さ、逞しく聳え立つ雪山、澄みきった星空、静かな白銀の世界、薪ストーブの温もり…冬だからこそ感じる自然の豊かさも好きです。そん
な四季を通しての自然の豊かさに、ふと気づいた時こそ、自分自身を解放できているのかもしれません。今日もこうして山を眺め、美味しい空気や水を味わえることに感謝しています。
日本人として
スイスの料理に比べたら、日本の料理は格段に美しく、繊細で奥が深いと思います。色合いや盛り付けは芸術的であるといえるほど。その裏には色や食感、味わいを引き出すためのそれぞれのテクニックがあったり、一回の食事に使う食器も洋食より和食のほうが複雑で多い訳で、手間のかかり方も違います。
今年は年末バタバタしていて、日本の目まぐるしいクリスマス→お正月のスピードにも出遅れ、なんだかヤル気が起こらず、おせちも諦めかけていました。でも、お友達ママやそのお母様手作りのおせち料理をお裾分けしてもらったので、お煮しめ二種だけ作って、元旦に即席おせちをお重につめたら、一気にお正月ムード!自分たちでついたお餠のお雑煮が美味しくて…
やっぱり日本の伝統的行事はどれも美しい!世界に自慢できる文化に誇りを持つと共に、一日本人として、もっと深く知り、大切にしたいと思いました。
雪の中
2012年元旦
お餅つき
お友達ファミリーと、山屋で恒例?のお餅つきをしました。外は北風が冷たい厳しい寒さでも、土間で薪ストーブに火をくべながら体を動かしていると、体がポッポッしてきます。
お友達のご実家でとれたもち米で、杵と臼でぺったんぺったんつくお餅は最高に美味しい!つきたてちぎり餅を炬燵に入りながら、野菜たっぷりのトリ鍋や、辛味餅、あんころ餅、ウグイスきな粉餅でいただき、贅沢で楽しいイベントとなりました。
材料から用具まで、毎回全て準備してくれるお友達ファミリーに心から感謝しつつ、来年もまたこんなふうに皆で楽しめたら幸せだなぁ、と思うのでした。来年はもうチビッコたちが参加して大騒ぎだろうな…
現在外の気温−9℃!でも、この寒さに負けないくらい暖かな心を持って、色々あった2011年を締めくくりたいと思います。
支えてくださった方々、見守っていてくれた方々、本当にありがとうございました!それでは、よいお年をお迎えください。
日本のスイスにて。
無事に帰国し、東京に数日間滞在し、日本のスイスと呼ばれる信州へと戻って来ました。ブログ更新もしないまま、二週間が経とうとしています。外気温はニーダービップも塩尻もほぼ同じなのに、室温の差といったら!常にヌクヌク20℃くらいに保たれているスイスの家に比べ、山屋は家の中でも息が白く、部屋が温まるまでは帽子や上着をきたままでいたり、ストーブやコタツから離れられない…(朝のキッチンの温度は4℃。真冬は1℃くらい)こうなると、どうしてもスイスのようには動けず、何をするのも、寒さを跳ね飛ばすほどのヤル気と決意と身支度が必要になります。スイスのように食洗機もないし、お掃除のために人を雇ってないし、洗濯は週に一度なんて無理。夜はシャワーなんてとんでもなく、(寒過ぎて)しっかり湯船であったまらないといられない…なにかと時間もかかるわけで、たくさんのやろうと思ったことのうち、ひとつ達成出来るのがやっとです。大したことをしてなくても毎日があっという間。でも、反省したり後悔してるばかりじゃ滅入るので、母も子もケガや病気せず、一日ひとつ何かができればヨシとして、寒い間は過ごそう思います。来春また新たな芽を力一杯だせるように、エネルギーを蓄えなくては!
Pferde 馬
シュヴァルツ家の馬たちの紹介です。
ミリアムの焦げ茶色の馬[Galli]ガリ。孫たちのためのポニー[Amiro]アミーロ。
それから、近所の知人の白い馬シンメルも、一緒に世話しています。
ミリアムはしょっちゅう外乗に行き、私もシンメルを借りて、森の中を一時間半ほど外乗してきました。私が農業高校時代に馬術部に所属していたので、研修生の頃から、馬の世話はもちろん、一週間に一度くらいは、森へ外乗させてもらっていました。馬の腹痛があった時なんて、馬のために、毎日一時間森へ外乗するように頼まれたり、当時は休みもなく大変だったけど、馬術部に入ってて本当に良かった!と改めて思ったのでした。今回は息子もいるし、シェフィンは手術後片手が使えない状態で、私のやるべき仕事もたくさんな上、次女のラーヘルも再び乗馬に目覚めたりと、なかなか外乗に行くチャンスがありませんが、森では駆け足で走り、子ジカに出会ったり、素晴らしい風景と空気に大満足!また一緒に行こうね!とミリアムが言ってくれました。ミリアムの彼がポニーに馬車をつけ、私達も乗せてもらいました。