ピンクヘラサギ
ラーヘルと子供たち
こちらは屋外のふれあいミニ動物園。
飼育員の青年も絵になる。
大好きなロバ
こういうユーモアも大事。
それぞれ動物たちは、こんな可愛いらしい家に住んでいます。
息子も大興奮。帰りの車でグッスリ寝てしまいました。
何気ない景色が、映画のワンシーンのよう。
次女ラーヘルが、12歳のティムと5歳のミルタ(9歳のロミーはスキー合宿で不在)
と一緒に、私たちのために蝶の昆虫館&ミニ動物園へ連れて行ってくれました。
あたり一面農地が広がるKerzersケルツァス。ティムとロミーは遠足で来たそう。
40×14mの巨大温室ドーム。
行くまでは半信半疑だった息子も、一気にエンジン全開!!
ドーム型の温室は半袖でいられる暖かさ。
真っ暗な温室もあり、そこでは夜行性の動物や蝶々を見ることができます。
60種類を越える、1500の蝶々がヒラヒラと来場者の周りを飛び交います。
シンボルにもあっているp鮮やかなブルーの大きな蝶など、世界中から。
フィリピン、マレーシア、タンザニア、コスタリカなどから、120を越える
熱帯植物も見事なトロピカルガーデンを作り上げていて、まさに異国。
夜行性コーナーは、真っ暗で撮影できませんでしたが、
スイス初‘カニアライグマ’やコウモリ、ナマケモノなんかもいました。
5歳同士、微妙な距離感を保ちつつ。。
枯葉のような蝶々も。
卵やサナギコレクションもなぜか美しい。
ニセモノみたいな体長25cm以上の巨大蝶々。
私たちが滞在しているのは、スイス・ベルン洲(スイスの首都ベルンまでは1時間)
のニーダービップ。標高468m人口約4500人のうち、18%が外国人。
フランスとの境でもあるジュラ山脈(ドイツ語では、ユラ。石灰岩主体の堆積層が
地質学術的にも価値があることから、ジュラ紀の語源にもなっているそう。この
石灰岩のおかげで、カルクが多いのも悩みで、水回りのお掃除が大変です。)の麓。
こちらに来てから2週間になりますが、雨女のせいか雨ばかり。
晴れたのは2,3日。それもこの辺りの冬はユラがあるため半日以上濃霧に覆われて
いることが多いんです。雪もたった一度降っただけ。それも雨に変わりすぐに溶けて
しまいました。この冬はスイスも異常な暖冬で、塩尻とほぼ同じ気候のニーダービップ
も、氷点下になることがほとんどないほど。山に雪もなく、スキー場は例年の40%ほど
しか雪がなく、トラックで雪を運んでくるなんてことまでしているようです。
スイス人は、自然と上手に付き合っているように思います。
数時間でもお日様が出れば、トレッキングや自転車、乗馬、ジョギング、お散歩など、
家族やパートナーと外へ繰り出す。直訳すると「お日様を楽しむ」というような言葉
がよく登場します。次女ファミリーはまさにアウトドア派!数時間でも晴れれば、車
で5分ほどの山まで行って、ちょっとしたトレッキングをします。
原種のクリスマスローズがたくさん自生していて感動!
自転車が趣味の人もたくさんいます。
山に来た人にまで、こんなサービス。
夕暮れ時にはキャンドル点灯したら素敵でしょうね。
さらにはバーベキューまで出来ちゃう。
息子は張り切って、木や葉っぱや石で調理し、テーブルに並べて
おもてなししてくれました。
スイスは、ちょっとした散歩道でも森でも山でも、ちょっと休みたいと
思うような場所に、真っ赤なベンチがあって感激します。
日本もぜひ真似していただきたいと思うところ。
そこで、子供たちと飲み物やリンゴ、クラッカーなど食べるのが定番。
スイスの景色は本当に美しい。
美しすぎてつまらないと言う人もいましたが。
カトリックの州で毎年1月6日はHeilige Drei Könige 三王来朝。
奉げ物を携えた東方の3人の博士たちの乳飲み子イエスのもとへの到着を祝う日。
3人の博士たちに扮した人々が各家庭を回り、戸口にチョークで到着を記すなどの
習慣があるそうで、ドイツでは祝日ですが、スイスでは関係ないようです。
でも、王様パン?を食べる習慣はあるようで、パン屋さんなどでもよく見かけます。
誰かからの差し入れのおかげで、私たちも楽しむことができました。
Dreikönigskuchen(3人の王様のケーキ)という花の形をしたパンを食べるのですが、
その中のどれかに、小さなプラスチックの王様が入っていて、それに当たった人は
その日一日王様のきぶんが味わえるとか、一年間幸運が続くとか言われているそう。
はじめに真ん中を指差した息子はNG。
真ん中以外を選ばなくてはいけないので、三番目に選んだら見事大当たり!
やれやれ、コレで今回最高の笑顔がでて、ホッとしました。
思わず踊ってしまうほど嬉しかった様子です。
以前、パリの蚤の市で買ってきた小さな陶器のお魚や馬は、この王様パンに
いれていたモノだとか。今は素っ気ない白いプラスチックなのが少々残念。
Kochen 料理
今から11年前の農業研修中の頃から、私の重要な仕事だった料理。
毎日10:30からお昼ご飯を作り、12:00ピッタリには食べられるように、
一時間半かけて、調理します。
料理に関しては全員口うるさいので、いつも内心ドキドキしてましたが、
この家で毎日料理させてもらえたことでスイスをはじヨーロッパの料理を
覚えられたことは、とても良い経験になりました。
中華風の鶏胸肉と野菜の煮込み用の野菜たち。
小さなお手伝いさん。
オーストラリアンキャトルドック?のティッピも見守る?
p
さすがに2週間ともなると、日本食が恋しい様子。
どら焼きやラーメン、ご飯、なんて単語が出てきます。
私も10年前は一年いたって、日本食は別に食べなくてもいいと思って
いましたが、歳をとったせいか、サッパリした日本食がちょっと恋しい。
来週は、みんなのお待ちかね、のり巻き作りの予定です!
Kabisキャベツの出荷調整作業に日々追われています。
実は、クリスマス休暇三日間以外、12/31から元日を含めた三が日も、
今週も休みなく働いています。というのも、ポーランドなどの外国人労働者も
この時期は休暇をとり国に帰るので人手不足でということもあって、私に声が
かかったという訳です。
昨年6haほどキャベツを作ったそうで、畑で直接鉄コンテナに収穫(近年は愛知県
などでもやっています)し、巨大冷蔵倉庫にフォークリフトで6つほど重ね、大量
にストックしてあるのですが、もう半分は30kg入りネットで販売したそう。
私が研修生の頃から、スイスで一般的に栽培されている固くて小ぶりのキャベツ
ではなく、定植から収穫までの時期が短い上に、重さはしっかりあって、尚且つ
柔らかくて甘い、トルコキャベツ?に目をつけたシェフ。ユーゴスラビア人など
外国人が口コミで買い求めに来るようになり、3時間かけてイタリア語圏から、
まとめ買いする人、個人客でも30kgネットを2,3買う人(樽で丸ごと酢漬けにして、
一年中食べるそう)、仲卸人…とにかくキャベツの時期は販売だけでもヘトヘトに
なるほど大忙しでした。今回はその波は過ぎたところでしたが、カット野菜工場
向けの大口注文が続き、毎週巨大プラスチックコンテナやバロックで、5t、7tと
言った具合に注文が入ってきています。かろうじて4日にポーランド人労働者が
一人帰ってきたのが救い。日本じゃ、鉄コンテナごと捨てられてしまいそうな、
外葉が腐っているもの、カビているものも、シェフが発明した機械によって、楽
に外葉が花びらのように向けて、キレイなキャベツになってゆくのは感動的!
山に囲まれた小さな国スイスでは、国産の野菜にもこだわりが強いんです。
言葉で説明するには難しいので、ポーランド人マレックにモデルになってもらい
動画を撮影してみました。動画をのせるのは初めてなので、うまくいくかどうか。
二人並んで作業し、キャベツがある程度たまったら、切り口をキレイに切り直し、
コンテナにいれて行きます。
このキャベツたち、平均2.5-3kgはあり、時には4kgなんていうのも。
延々と2,3時間続くので、毎日かなりの筋トレになっていて筋肉痛ですが、楽しい!
クリスマスが終わった直後、大晦日のディナーの主食作りをしました。
Knopfli (ボタンという意味)
粉と卵と牛乳をこねたモノ。
しばらく寝かせた生地を、専用の器具の上でスケッパーでこするように
すると、穴を通過した生地が熱湯の中に落ち、ボタンのように小さな塊
が浮いてきます。それをザルにとり、食べる時には、こんがり焦げ目を
つけて焼いて頂きます。
独り身のご近所さんを招いたディナー。
この日を楽しみにしていた息子は、またしても夕食前に沈没してしまい、
残念でしたが、午前0時前後の花火は、窓から見ることができました。
いたるところに、キャンドルの灯。
アペリティブ(前菜)は居間にて、白ワインで乾杯。
手前にあるのは、サーモンやタプナードをたっぷりのせた
パン。奥にあるのは、雑誌の切り抜きを持ってきて、これが
作りたかったと、お母さん。ゴルゴンゾーラともう一種類の
チーズ混ぜたところに、塩コショウ。クラッカーにのせて、
バルサミコ酢入りのカラメルで和えたクルミを乗せて、チャイブ
を散らして出来上がり。二人で分担して作りました。
ミックスサラダのあとは、クノップリとコルトンブルー。
自家製の赤ワインを頂きながら、美味しく頂きました。
食後は、いよいよもみの木のキャンドル点灯。
以前は、私が滞在しているこの家でも立派なもみの木を飾りました。
エリカ(お母さん)と一緒に車でもみの木農家まで買いに行って選んで、
映画などで観た憧れの本物のクリスマスツリーに大感激したのを、
憶えています。飾り付けも片付けも私の仕事。あれから約10年。
きっと、今は研修生もおらず、様々な事を簡素化しているようです。
メガネをかけているのが長女のユディット。
まるで女優さんのような美人三人姉妹。
みんなとても優しくて、家族のように接してくれます。
恒例のクリスマスソングの時間。
次女の長男ティムが習っているアコーディオンで伴奏してくれて、
とっても素敵でした。長女のダンナさんが作った歌詞カードの冊子片手に
4,5曲選んで歌います。家族でこういう時間を持つのが本来のクリスマス。
実は、到着二日目の息子は、まだ時差ぼけ真っ最中。お昼寝したと思って、
そのまま車に乗せて来たのですが、起きる気配ナシ。しばらく車で寝かして
おいたほうがいいと皆で判断しました。この辺りから、連れて来たら大荒れ
で、しばらくは大変でしたが、記憶の片隅に、この景色とクリスマスソング
が残っていてくれたら嬉しいな。
この後、もみの木の下に飾ってあるプレゼントの包みをそれぞれ交換して、
大人も子どもも、笑顔いっぱいの時間。壁や窓に貼れるお正月ステッカーや
タコ、綺麗な便箋など、私たちも全員へプレゼントを渡しました。
以前、直売所のディスプレイを頼まれた時に、地下室から運び出してきた
この素敵な陶器。これは昔ベリー類などのフルーツを冷凍保存できなかった
頃のスイスの人の知恵で、RUMラム酒 TOPF鍋 フルーツと同量のお砂糖と
ラム酒をたっぷり入れて置いておくと、まるでコンポートのようなラム酒漬
のフルーツ保存食として長期に渡って食べる事ができたようです。
私が地下室からひっぱし出してきたものが、こんなふうに活用されたことが
嬉しく、またひとつスイスのことがわかって嬉しいです。
スイス人は女性男性もよく食べる!
いちいちコメントし、時には口論になったり真剣に批評して、
よくしゃべり、よく食べるのがスイスの食卓風景。
デザートもこの通り。ダブルアイスにラムトップフをたっぷり。
それから、クリスマスに欠かせないクッキー各種。
研修時代は11月からの主な仕事がこのクッキー作りでした。
日本のおせちみたいなもので、家族みんなお気に入りの、絶対食べたい
クッキーがあって、それら10種類以上を毎日のようにせっせと200枚位ずつ
焼いて、缶にいれて、今は使用してない扉付き暖炉の中に(適度に涼しい)
しまっておくんです。お菓子の缶が山積みになり、そこから少しづつ毎回
キレイに盛り合わせて、12月からは毎回お茶や食後の時間に食べるんです。
仕事の都合でクリスマス前にスイス入りできなかったのがちょっと残念でしたが
なんとかクリスマスに間に合って良かった。2015年のクリスマス、とても素敵な
思い出が残りました。