Schwarzbohnenbrot 黒豆パン

お豆がおいしいこの季節。
ル・クルーゼのお鍋をストーブにのせておくだけでふっくらやわらかく仕上がる
ので、お豆を食べる機会が増えます。

味なしの大豆は和洋様々な料理に使えるし、いたみやすい甘い煮豆もこの時期なら
安心なので多めに煮ます。鞍かけ豆(緑色の体に鞍を乗せたように黒い模様が入る、
信州伝統野菜)は、ひたしまめといって、茹でてお醤油をかけていただくと、甘くて
おいしい私の大好物。小豆も茹で小豆にお砂糖をかけて食べたり、あんこにしたり。
と、豆の話は付きませんが、中でも黒豆は別格!

翌朝用のご飯を夜セットする時に、サッと洗った黒豆を一握り入れて炊くと、朝の
キッチンには甘い香りが広がり、黒米のように色づいたご飯とふっくら黒豆が輝く
特上ご飯。塩むすびでも美味しいお気に入りのご飯です。
今回は、東京にいる時に大好きだった富ヶ谷のパン屋さんの黒豆パンが恋しくなって
材料も分量も適当だけど、たっぷり水を吸わせておいてから蒸した黒豆を入れて型に
入れて焼いてみました。あのパン屋さんにはかなわないけれども、おいしかった!
松本の、自然農園はこべさんの強力粉を使ったこともあり、小麦の香りと甘みを感じ
る味わいでした。

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翌日は蒸してホカホカにして食べたら、また幸せでした。

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*お知らせ*
2/2の「山屋冬のリースづくり教室」は、おかげさまで定員になりました。
また、何か計画しようとおもいますので、お楽しみに!

Pferd 馬

好きな動物は?
そう聞かれたら、迷わず「馬!」と答えます。
何度かブログにも書きましたが、私は東京都立農芸高校の園芸科(小さい頃から「この学校
に入らないなら高校へは行かない!」と言っていた)に入り、馬に魅せられて馬術部に入部
しました。それまで喘息持ちで病弱だった私は、農業と馬術を始めたことで体力をつけ、
趣味の力に後押しされ、今までになく充実した学生生活を送ることができたのは事実です。

けれども、高貴、お金持ち、優雅…と連想されやすい馬術の世界は本当に厳しかった!
落馬したり馬に蹴られて命を落とすこともある馬の世界。
上級生の言うことはすんなり従うけれど、新入生の言うことは全然聞かない頭のイイ動物。
馬場で三年生が乗れば馬場馬術になるのに、一年生だと勝手に暴走して振り落としたり、
放牧場で三年生が呼べばすぐに捕まるのに、一年生だと、立ち上がって脅かしてみたり。
乗馬や馬の手入れはもちろん、飼料、ワラ、青草…どれも力仕事で授業の半分が農業実習
なので、農業と馬に明け暮れるヘトヘトの日々は今になれば楽しかった思い出です。

私たちがいた頃はおじいちゃん馬一頭に対して、部員12名。
体力がないからと乗れるのは一日3,4人。あとの人は果樹園に餌用の草刈りをしたり馬場
の整備をしたりします。それから夏も毎朝5:30〜涼しいうちに朝練をして、馬を洗って餌
をやり、自分たちも朝ごはんを食べてから登校。これに炎天下の農作業やプールがあれば
もう…。家から高校までは自転車で5分。学校で夜ボヤ騒ぎがあればまず厩舎に飛んで行
き、毎年元旦も馬当番でした。

毎回命がけのジャンケンで決めるのは、毎週末埼玉にあるOGの乗馬クラブに行く回数。
普段の練習では三年生が下級生に教えるだけなので、OGに教わるという名目で、丸一
日、ものすごい緊張感の中、乗馬クラブの仕事や雑用を必死でこなし、運がよければ
会員さんの馬に数十分下乗りしながら指導してもらえる。といった具合。
夏休みなどの長期休みには、毎日数人ずつ当番と合同合宿があり、馬場の開拓や修繕、
草刈り、畑からトラックでにんじん収穫、田んぼワラ束作りと運搬など盛りだくさん。
他の仕事ができなかったり、ミスをすれば乗せてもらえないし、乗ったとしてもOGを怒
らせれば、即選手交代。その厳しいOGには、怒鳴られることはしょっちゅう、短鞭で
たたかれることさえありましたが、その小柄な真っ黒に日焼けしたオバちゃまOGに褒め
られた時、の喜びといったら!

辞めたいと思ったことは多々あるけれど、同学年にも一学年下にも女子は一人だけだった
けれど、最後まで続けて良かった。
馬から学んだこと、本当にたくさんあります。 馬に乗れたことでスイスの家族と一気に
距離が縮まったことも、辛かった部活のご褒美だったのでしょうか。

スイスの雪原をギャロップした、あの爽快感。もう一度味わいたいな、と思う今日この頃
いつも私たちが車で通ると、近寄ってくる愛くるしい子に会ってきました。

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山屋ワークショップのお知らせ

この度、塩尻の古民家・山屋にて「冬のリースづくり教室」を開催します!
畑も庭も凍りついている真冬の山屋ですが、真冬だからこそできることを!という訳で
リースづくりのあとには、カフェタイムでゆったり過ごしていただければと思います。

毎年夏〜秋の山屋の庭の主役、大好きなダリア‘黒蝶’はドライにすると黒に近いボルドー。
そのダリアを使って、シックなボルドー&グレーの冬のリースを作ります。

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●2/2(日) 13:30〜(所要時間1時間半程度+カフェタイム)
●定員5名様
●お一人様4500円(コーヒーor紅茶、自家製ケーキ付き)
●場所は塩尻市宗賀。お申し込みいただいた方に詳しくお教えします。

*我が家には小型室内犬がいます。ご了承ください。

お問い合わせ、お申し込みは
mayu.yamamura@garden-yamaya.comまでお願いいたします。

大寒

今日は、風があり日差しはなく、気温はプラスなのに本当に寒い一日でした。
大寒とは、沢に氷が堅く張りつめた時期の意味で、元来は立春までの約15日間のことで、
「小寒の氷大寒に解く」といって、小寒に比べて大寒の方が暖かいとも言うそうです。

ここのところ感じるのは、日が長くなっているということ。年末は17時なれば、もう
真っ暗だったのに、17時でもまだ明るい!毎日毎日、刻一刻と日が長くなり、着実に春に
近づいているんです。厳しい冬だからこそ、春への憧れは強く、喜びが大きくなりのだと
塩尻で暮らすようになってからわかりました。

それでも、全然解けない雪の固まりで毎日飽きもせず、遊ぶ息子に半分飽きれながらも、
実は私も雪には胸騒ぎがしてしまう、二月生まれの親子ではありますが…

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生後数ヶ月の頃から、いつも一緒のこの二人。ポーズまで一緒です。
雪遊びのあとは、コタツの誘惑に身を委ねるのみ!

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2014 LABORATORIOマルシェ

今朝起きると、一面真っ白な雪の世界。
今朝の雪はふっかふかのパウダースノーで、雪かきも楽々!
息子もラッセルタイプの大きな雪かきであっという間に雪をかいてくれました。

青空が広がり、お日様がキラキラと雪を照らし、カメラをぶら下げてどこかへ出かけて
行きたい気分でしたが、今日は松本のラボラトリオさんでのマルシェの日。
真冬のマルシェに、一体どれだけのお客様が来てくださるのだろう、と思っていたら、
いつものようにオープン前には行列ができ、さすがはラボラトリオさんです。
今回は自然農園はこべさんとガーデン山屋以外は、こめはなやさんの商品や全国各地の
美味しいものを少々スタッフの方が販売していただけでしたが、井藤さんのお嬢さん達
が一生懸命に、お客様にホットドリンクのサービスをしてくれたおかげで、あたたかい
雰囲気の真冬のマルシェになりました。

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来月のラボラトリオさんのマルシェは手仕事マルシェにつき、ガーデン山屋はお休みします。
手仕事の作家さんが何名か出店されるようなので、お楽しみに!
ガーデン山屋の次回の出店予定は3/16(日)予定です。

厳しい寒さを楽しむために

先日の朝の気温、マイナス13℃。朝のキッチンは1℃。
塩尻でも、木曽の入口に近く風通りのよい山屋は、一段と寒いようです。
相変わらず、家の花瓶の氷は解けないまま、お花はフリーズドライ状態でやけに美しさを
保っております。

塩尻の冬も七回目。そろそろこの寒さに驚くこともなくなってきましたが「寒い、寒い」と
言いながら、容姿も構わずものすごい厚着をして過ごすのも、案外楽しかったりします。
冬でもポカポカの快適な住まいは、もちろん羨ましいけれど、ここまで四季を体感しながら
暮らせるのも貴重な体験。全然風邪を引かないのもありがたいこと。

スイスのお家では寒い冬でも赤ちゃんに厚着をさせ、ベビーカーごと外にしばらく放っておい
てお昼寝をさせたり、ベビーカーを押して一時間以上散歩をしたり、冬の外気浴は昔から伝わ
る健康法だそうで、北欧でも似たような健康法があると聞いたことがあります。
日本人からみれば、かなりスパルタな感じがしますが、たしかに赤ちゃんも気持ち良さそうに
寝ていたり、外に出たらご機嫌がなおったり。研修生だった私は、よく真冬の散歩を頼まれて、
ベビーカーを押しながら、延々と歩いたことを思い出します。

そんな経緯もあり、今の生活でもシュピの散歩や息子との雪遊びで、真冬でも外に出る時間を
作るようにしています。肌を突き刺す朝のキンキンに冷え切った空気で一日の元気をもらって。

まだまだ続くこの寒さをいかに楽しく過ごすか。そう考えるとワクワクします。
この冬は大根をたくさんいただいたので、年末切り干し大根に挑戦したのですが、あまりに
瑞々しくってすっかり凍り付き、更にはしまい忘れて雪の下に…
気を取り直して、昨日はアドバイス通り軽く茹でて水分を飛ばしてから干すことに。
輪切りと、帯状に切ったものとの二種類。果たしてうまく凍み大根ができるでしょうか…

薪ストーブを活用。3時のおやつは焼きイモ!

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Olivenbrot

ここ数年、我が家の定番のパンとなったオリーブパン。
中はもっちり、外はカリッと。外側についた岩塩&ハーブがきいていて、おつまみにも
いいし、主食にしても後を引きます。
大抵は、朝食後に生地を仕込んで冬ならコタツで発酵させ、お昼に焼きたてを食べます。

この不格好加減も気に入ってます。

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昨日、伊那の山の上のレストランで持ち寄りの集まりがあり、焼きたてオリーブパンを片手に
行ってまいりました。今回は二色のオリーブパン。
地元の鹿をさばくところから始めたという干し肉やサラミとともに盛り合わせると、まるで
日本ではないみたい。山小屋レストランによく似合うプレートでした!

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標高1000mはさすがに雪深い!

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子どものパワーはホントに熱い!

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Tokyo

しばらく実家に行っていました。
東京の冬は、塩尻の秋くらいの寒さ。厚手のコートは必要ないほど快適です。
人間同様、植物たちも快適な様子。最近は個人宅、マンション、会社やショップ、どこも
植栽がすごくオシャレになったように感じています。
もちろん、氷点下になることがほとんどないわけですから、冬に生き生きしている植物の
種類も豊富!車で走っていても、シュピの散歩をしていても、植物に目がいってしまいます。
特に感激するのはオリーブ。私は昔からオリーブの魅力に惹きつけられていて、中学生の時、
「スペインのオリーブ畑で働きたい!」と突然思い、夏休みの自由研究でスペインについて
調べたほどでした。大人になってからは、なんとしてでも東京を出て、自然に囲まれて暮ら
したい!と思った時、第二候補地は小豆島でした。小豆島は、日本で唯一のオリーブ産地。
未だ、訪れたこともない場所ではあるけれど、今の暮らしにはない魅力的な海+オリーブ。
いつか旅してみたいと夢を抱いています。
松本のラボラトリオさんの店先にはオリーブの鉢植えがあるし、塩尻のレストランの庭でも
大きなオリーブが育っていますが、それはごく稀なこと。大好きなオリーブを諦められずに
山屋でも何度かチャレンジしましたが、この家の寒さでは生き残れない、憧れのオリーブ。
そんなオリーブがお庭の立派なシンボルツリーになっていたり、レストランの店先に茂って
いたり、冬でも寄せ植えやお庭の植栽が美しい。そんな都会の光景は素敵だな、と思います。

そして、山屋に帰宅すると、連日氷点下10℃ほどの寒さ!
土間にしまっておいた寄せ植えも凍みてしまったものがあったり、花を生けてあった家中の
花瓶の水が凍りついていたりと、冬こそ留守にできない山屋です。

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いつでも本当にいいコンビ!

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