大久保ハウス木工舎

大久保ハウス木工舎さんと知り合ったのは、約一年前。
年に一度の拡大版JAVAマルシェに出店した時でした。

青空の下で、洗練された美しく実用的な木工品と、彼女の素敵な笑顔が
輝いていて、吸い込まれるように色々とお話しました。
大久保ハウス木工舎さんは同年代のご夫婦。二年前より松本・中山の
山の上の公民館に暮らしながら、誠実にこだわりのモノ作りをしています。
私はまだ訪ねて行ったことがなのですが、早く行ってみたい!
現在、お隣の古い民家を自分たちでギャラリーショップに改装中だそうで、
とても楽しみにしてます。

大久保夫妻との出会いは印象的でした。
ご主人は、長髪のまとめ髪にかんざしのような「エンピツ」が粋な職人。
奥さん曰く「家で博物館ができそうなくらいの刃物狂い」。

年下の可愛い奥さんは、京都生まれ。京都のコトバと笑顔が優しく残り、
小物の製作、イベントでの接客販売、Web関連他、お裁縫、お料理上手で
人当たりがよく、ご主人と大久保ハウスを全力で支える姿勢が美しい。
いつも彼女のブログにも励まされています。

そんなお二人とは急接近で、マルシェ終了後にウチに寄ってくれたり、
結婚祝いのカッティングボードに添えたいと、リースを注文してくれたり、
会った回数はまだ数える程度なのに、強い親しみを感じています。

大久保ハウス木工舎さんの初の松本クラフトフェア出店が決まりました!
心から応援している私としては本当に嬉しいニュース。
きっと近い将来、松本を代表する木工家になると信じています。

大雪で延期になった2/23のビクトリアンクラフトさんでの
出張ミニマルシェに来てくれた時の様子。
人気商品の野菜箱を積み上げてディスプレイ。

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見れば見るほど美しい木べらやカッティングボードは
最後までカンナで仕上げるこだわりの職人技。
ヤスリで仕上げるよりもずっと手間がかかっています。

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奥さんお手製の布袋ツキも嬉しいところ

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こちらは一本一本形が違う新作大型スプーンたち

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なんと!いつかは買いたかった木べら。
誕生日プレゼントいただいてしまいました!
カンナ仕上げの木べらは、水切れ、油切れが違うとは
聞いていましたが、本当にお見事!
使い込んでいくのが楽しみで、さっそく愛用しています。

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何種類もの木材の中から、私が気に入ったのは
「朱里桜 シュリザクラ、シウリザクラ」でした。
桜とは言え、白い穂状の小花が咲く山に生育する樹木で、
もしかしたら、私がウワミズザクラだと思って見ていた
ものがそうかもしれません。性質がよく美しいことから、
家具や小物、楽器に使われる木材だそうです。

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Brot und Zuppe パンとスープ

豚肉と大根と白インゲン豆の煮込み。一度作ってみたかったレシピ。
ニンニク、セージ、粒コショウと塩だけの味付けですが、
コクのあるおいしいスープが大根にしっかり染みこみました。20140304-141853.jpg

こちらは蕎麦粉のプチパン作り。最近では私の方が助手になってることも。

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翌日は、具材をさいの目切りにして動物ミニペンネとスープにしました。
蕎麦粉のプチパンとの相性もよく、ワンプレートランチに。
琥珀色のりんごジャムはお口直しにちょうどよく、
蕎麦粉パンの優しさを引き立ててくれました。

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冬の間は外仕事ができない分、ワークショップを積極的に行ったり、
新しいレシピや作ってみたかったレシピ、創作料理に挑戦したりと
この時期こそ大切な「種蒔き」の時。
落ち込んだり、滅入ることがあっても、気がつけばキッチンに立って、
黙々と何か作り始めています。美味しいモノは人を笑顔にさせてくれる。
たとえそれが簡単なお漬物であろうと、お菓子であろうと、私にとっては
料理、モノ作り=心の栄養素。

Apfel Konfiture

コンフィトゥーレとは、ドイツ語でジャムのこと。
フランス語のコンフィチュールと似ています。
私が研修していたスイスの農家でも、直売所用に10種類以上の自家製ジャム
を常時販売しており、毎週のように何かしらのジャムを作っていました。
イチゴ、ルバーブ、あんず、ラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリー、
スグリ、プルーン、カリン、西洋ニワトコ、リンゴ…
リンゴは契約しているリンゴ農家の搾りたてリンゴジュースを使ってジュレに。

旬の果物を下処理して大量に地下の巨大冷凍庫の保管し、在庫が少なくなれば
そこから出してきて製品にして店頭に並べると共に、毎日の朝食に欠かせない
ジャムは、自宅用にも常にストックしています。
スイスでのジャム作りは日常生活の一部、と言ってもいいくらい。
大好きな仕事のひとつでした。

大切にしすぎた富士リンゴたち。
いよいよボケてきたり、部分的に腐ってきたりしているので
慌ててコンフィトゥーレを作りました。
皮と種のまわりは雪の上に投げれば、鳥たちが集まって楽しいエコに。

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富士リンゴは甘みが強いので、たっぷりレモン汁を入れて。
赤くキレイな皮も混ぜておくと、赤みがかった色になります。
しばらくグラニュー糖と混ぜておき、水分を出したところで
ストーブの上に乗せて、時折かき混ぜるだけで。

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琥珀色の富士リンゴのコンフィトゥーレの完成!

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‘イースターを待つ春の寄せ植えリース作り’
まだ空きがございます!ご希望の方はぜひお申し込みください。
●3/9(日) 13:30〜(所要時間1時間半程度+カフェタイム)
●定員5名様
●お一人様5000円(コーヒーor紅茶、自家製ケーキ付き)
●場所は塩尻市宗賀。お申し込みいただいた方に詳しくお教えします。

お問い合わせ、お申し込みは
mayu.yamamura@garden-yamaya.comまでお願いいたします。

Snow cafe

塩尻は昨日から雨が降ったり止んだり。
屋根の雪が解け、家の前の雪もだいぶ消えましたが、地面はグチャグチャ。
やっぱり雪の白一色の景色の方がキレイだなぁ、なんて思ってしまいますが、
雪解けが進んでくれないと、もちろん困りますものね。

そのうちケガをしそうだなぁ、と思っていたツララもなくなって良かった!

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日に日に成長して、最終的には私の肩に当たるほど。約3mのツララに。

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大雪の後、キッチンの窓から見える位置に、テーブル席を作っておきました。
雨の降る前のキレイな雪の中での‘スノーカフェ’。
ご機嫌な小さなお客様は、先ず自分でカゴに入れて運んで行った本を読んで、
それはそれは美味しそうに笑顔いっぱいで食べていました。

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いつもは進みが遅い野菜6種のコンソメスープもペロリと完食!

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こちらは大人用。
焼きたてオリーブと自家製セミドライトマトのハーブブレッドとフィドルさんのパン。

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2月も今日でおしまい。
信州の長く厳しい冬も、いよいよ終盤です。
よくよく見ていると、樹木の芽がなんとなくふっくらしてきました。
春まで、もうひと息!これからは自然界の変化に目が離せなくなります!

二月生まれ

私たち親子も含め、身近に二月生まれがたくさんいます。

普段は、お子様メニューみたいな食事をあまり作らない我が家。
誕生日くらいは、と久しぶりに典型的なハンバーグを作りました。
マッシュポテトと、人参のグラッセも添えて。
息子は、「どうして、母さんこんなのが作れたの?」と大興奮!

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慌てて作った栗のロールケーキ。ご機嫌でマロンクリームを塗り始めてハッと気付く。
ロールケーキはキレイな面に塗っちゃダメなんです!なんとも私らしい失敗で。
味は変わらないからと、粉砂糖でカモフラージュしてなんとか形にして…
チョコレートの文字にも初挑戦して、気持ちだけは目一杯込めました。

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そして、先日の記録的な大雪の日は友人の誕生日。
彼女らしいシックなブーケを用意してあったので、後日ウチに寄ってくれてランチを
ご馳走しました。大雪によるスーパーの品薄状態のおかげで、今まで勿体無くて使えず
期限が近づいていたビン詰めや缶詰め、乾物や農作物のストックなど、あるものをいか
に使いこなすか考えるのも楽しくて、結果的に普段以上に豊かな食卓だったりします。

マッシュポテトグラタン

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チェリートマト入りトマトソースのビン詰めにツナ、オリーブ、ケイパーを加えて

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家にある材料で作れるリンゴの温かいデザートを。

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ボルドー&ホワイトのブーケ

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炬燵から見える位置に小さなお客様も。

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Apfel&Birnen リンゴと洋梨

スイスで一般的な果物といえば、リンゴと洋梨でしょうか。
イチゴは私の知る限り、露地栽培だけだし、あんず、さくらんぼ、プルーン
ベリー類、カリンなど、旬の果物はだいたい信州と同じような顔ぶれ。
こうして考えていて気づいたのは、あちこちにブドウ畑が広がっているのに、
それらは全てワイン用ブドウだということ。確かに、スイスの家庭でブドウを
食べたのは一度くらい。スーパーで売られているブドウを見ると食べたくなり
個人的に時々買っていましたが、それらはどれもイタリア産。しかもおそらく
赤と緑の二品腫のみで種なしで皮がパリッと皮ごと食べられるものでした。
もしかしたら、どこかで国産生食用ブドウも作っているのかもしれませんが。
なんとなく、ブドウはチーズの盛り合わせに添えたり、お肉料理のソースや
デザートに使うことが多いのかなぁ、という印象を受けました。

その点リンゴは一年中、洋梨もほぼ一年中スーパーや、私のいた農家の直売所
でも切らさずに販売していました。
例えば学校やホテルのロビーのようなところに山のように積まれていて、自由
に食べてよかったり、子供のおやつ、出かける時、お昼のサンドイッチと一緒
に…といった具合に、いつでも登場します。私が日曜日に電車に乗って出かけ
る時も「直売所からリンゴ(洋梨)持っていってね!」とよく言われました。
日本では規格外のように小さかったり、不格好なリンゴや洋梨は愛嬌があって、
何度も摘果し、きめ細やかな管理をされた日本の立派な果物には劣りますが、
片手に握れる丸かじりサイズがスイスを始め、欧米の人のスタイルには合って
いるのだと思います。

そしてまた、リンゴと洋梨はお菓子づくりにも欠かせない!!
なかでもリンゴのタルトや洋梨のタルトはスーパーでもパン屋さんでも必ず
見かけるし、家庭でも主食代わりに作って食べるほど。だからワンカットが
日本の倍以上あるのですが、全然重たくなくて本当においしいんです。
スイスのようにおいしい冷蔵のパイシートがあれば簡単なんだけど…
生地から作るのは時間も根気もいる作業なので、余裕のある時に焼いてます。

スイスの愛嬌のあるリンゴたち

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丸かじりにふさわしい完熟でも固めの洋梨。
塩尻でも同じ品種を発見し大興奮!

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スイスのタルトは直径30cmほど。大人数の時には天板で作ります。
一人最低でも4/1カットは平らげちゃうリンゴと洋梨のタルト

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こちらは山屋。いよいよ我が家も在庫切れ缶詰の洋梨を使って。
やっぱり、生に比べると風味が…

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スイスだったら二人分?

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冬の特産物

今キッチンで干されている信州産のしいたけとキクラゲ。
乾くとビックリするくらい小さくなって、ちょっとガッカリするのですが、
栄養分はたっぷり。
外仕事ができない分、この時期にしかできないこともけっこうあるんです。
キノコに限らず、ドライフラワーだってそう。
本当はヨーロッパみたいに夏も湿気がなければ、庭の花を端からドライにできる
のに、残念ながら日本の夏は蒸し暑い!
よっぽど風が通る猛暑日とか、乾きやすい花材ならうまくいきますが、たいてい
は日陰の室内でドライフラワー用に除湿機を設置して庭の花を乾燥させています。
今みたいに湿度が低く、暖房している状態はドライフラワー製造にモッテコイ。
花屋さんで、赤やピンクなど、普段手にしない色のスプレーバラを抱えていると
なんとも落ち着かないのですが、それらをこの時期にせっせと乾燥させて、花材
をストックしています。短時間でドライになるので、キレイな色に仕上がります。

冬の特産物。日々製造しております。

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Schwarzbohnenbrot 黒豆パン

お豆がおいしいこの季節。
ル・クルーゼのお鍋をストーブにのせておくだけでふっくらやわらかく仕上がる
ので、お豆を食べる機会が増えます。

味なしの大豆は和洋様々な料理に使えるし、いたみやすい甘い煮豆もこの時期なら
安心なので多めに煮ます。鞍かけ豆(緑色の体に鞍を乗せたように黒い模様が入る、
信州伝統野菜)は、ひたしまめといって、茹でてお醤油をかけていただくと、甘くて
おいしい私の大好物。小豆も茹で小豆にお砂糖をかけて食べたり、あんこにしたり。
と、豆の話は付きませんが、中でも黒豆は別格!

翌朝用のご飯を夜セットする時に、サッと洗った黒豆を一握り入れて炊くと、朝の
キッチンには甘い香りが広がり、黒米のように色づいたご飯とふっくら黒豆が輝く
特上ご飯。塩むすびでも美味しいお気に入りのご飯です。
今回は、東京にいる時に大好きだった富ヶ谷のパン屋さんの黒豆パンが恋しくなって
材料も分量も適当だけど、たっぷり水を吸わせておいてから蒸した黒豆を入れて型に
入れて焼いてみました。あのパン屋さんにはかなわないけれども、おいしかった!
松本の、自然農園はこべさんの強力粉を使ったこともあり、小麦の香りと甘みを感じ
る味わいでした。

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翌日は蒸してホカホカにして食べたら、また幸せでした。

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*お知らせ*
2/2の「山屋冬のリースづくり教室」は、おかげさまで定員になりました。
また、何か計画しようとおもいますので、お楽しみに!

厳しい寒さを楽しむために

先日の朝の気温、マイナス13℃。朝のキッチンは1℃。
塩尻でも、木曽の入口に近く風通りのよい山屋は、一段と寒いようです。
相変わらず、家の花瓶の氷は解けないまま、お花はフリーズドライ状態でやけに美しさを
保っております。

塩尻の冬も七回目。そろそろこの寒さに驚くこともなくなってきましたが「寒い、寒い」と
言いながら、容姿も構わずものすごい厚着をして過ごすのも、案外楽しかったりします。
冬でもポカポカの快適な住まいは、もちろん羨ましいけれど、ここまで四季を体感しながら
暮らせるのも貴重な体験。全然風邪を引かないのもありがたいこと。

スイスのお家では寒い冬でも赤ちゃんに厚着をさせ、ベビーカーごと外にしばらく放っておい
てお昼寝をさせたり、ベビーカーを押して一時間以上散歩をしたり、冬の外気浴は昔から伝わ
る健康法だそうで、北欧でも似たような健康法があると聞いたことがあります。
日本人からみれば、かなりスパルタな感じがしますが、たしかに赤ちゃんも気持ち良さそうに
寝ていたり、外に出たらご機嫌がなおったり。研修生だった私は、よく真冬の散歩を頼まれて、
ベビーカーを押しながら、延々と歩いたことを思い出します。

そんな経緯もあり、今の生活でもシュピの散歩や息子との雪遊びで、真冬でも外に出る時間を
作るようにしています。肌を突き刺す朝のキンキンに冷え切った空気で一日の元気をもらって。

まだまだ続くこの寒さをいかに楽しく過ごすか。そう考えるとワクワクします。
この冬は大根をたくさんいただいたので、年末切り干し大根に挑戦したのですが、あまりに
瑞々しくってすっかり凍り付き、更にはしまい忘れて雪の下に…
気を取り直して、昨日はアドバイス通り軽く茹でて水分を飛ばしてから干すことに。
輪切りと、帯状に切ったものとの二種類。果たしてうまく凍み大根ができるでしょうか…

薪ストーブを活用。3時のおやつは焼きイモ!

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Olivenbrot

ここ数年、我が家の定番のパンとなったオリーブパン。
中はもっちり、外はカリッと。外側についた岩塩&ハーブがきいていて、おつまみにも
いいし、主食にしても後を引きます。
大抵は、朝食後に生地を仕込んで冬ならコタツで発酵させ、お昼に焼きたてを食べます。

この不格好加減も気に入ってます。

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昨日、伊那の山の上のレストランで持ち寄りの集まりがあり、焼きたてオリーブパンを片手に
行ってまいりました。今回は二色のオリーブパン。
地元の鹿をさばくところから始めたという干し肉やサラミとともに盛り合わせると、まるで
日本ではないみたい。山小屋レストランによく似合うプレートでした!

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標高1000mはさすがに雪深い!

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子どものパワーはホントに熱い!

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