スイス便りはまだまだ続くので、ここでひとやすみ。
塩尻では、ようやく水仙やヒアシンスが咲きだしました。
ここ数日はずいぶんと暖かくなり、外に出て春を感じる事が日々楽しみです。
半年近く封印されていた、女神様の水汲みもそろそろ解禁?といわけで
行ってみると、、ちょうどミズバショウが咲き始めていました。
*お知らせ*
4/4(土)はjavaマルシェです。
今回も、春の寄せ植えなどに加えて、ちょっとだけ焼き菓子も販売予定。
11:30-14:00頃まで。お待ちしてます。
一週間程度の滞在期間でも、決まって私がやる仕事があります。
料理(日本/スイス),直売所のお店番,アイロンがけ,靴磨き,庭の手入れ,
馬房掃除,馬の世話,馬具の手入れ,犬のシャンプーなどなど
靴磨きやアイロンがけは、私の趣味。毎回お父さんは「もうアイロンがけは
したか?」「靴は磨いたか?」とからかい、お母さんは続々靴を出してきます。
今回は2mはある大物カーテンを洗濯し、アイロンをかけサッパリ綺麗に。
それから、もう一つ欠かせないのが、ほぼ毎晩飲まれるビール瓶などの空き瓶。
(どうして、カゴ+空き瓶でも絵になるのでしょう。。)
これらのカゴにいっぱいになると、車に乗せて地区の回収コンテナまで捨てに
行きます。WEISS,GRÜN,BRAUN 白、緑、茶色とそれぞれ投入する口があり、
各自分類して捨てるわけですが、投入する度に下の方で割れる音がして、なんだか
悪いことをしてるみたい。息子は大興奮で緑色の担当をしてくれました。
久しぶりの左ハンドル。「右車線」と呪文のように唱えながら。
途中ポストにエアメイルを。
‘世界一のパン’と胸を張って言えるschwarz家のパン。
滞在二日目は、ちょうど直売所用のパン焼きの日だったので、
午前3時すぎから起きてヤル気満々だった息子とお手伝い。
農業研修生だった私にとって、毎回AM4:00からのパン焼きの仕事は
とても興味深く楽しい仕事でした。当時は金曜日と土曜日の週二回。
その日の気候によっても左右される薪で温度を調節するのは難しい
けれど、一人で任せてもらえるようになり、やりがいを感じてました。
現在は土曜日のみ。オーブンも3台に増え、パンの種類も3種類から
7,8種類に増えていました。
10年前の研修初日に一口食べて思ったこと。
「今まで食べて来たパンの中で、一番美味しい!」
その感動は今も変わらず、訪ねて行く度に再確認します。
日本人のお米の消費量が減り、パン食が増え、美味しいパン屋さんが
増えてきたといっても、やはりパンの歴史の差なのでしょうか。
それとも気候や小麦等の栽培方法や品種の差なのでしょうか。
粉の種類の豊富さと風味、それからバターや牛乳など、原材料の質が
高く(粉もエメンタールの製粉所からから仕入れています)それを更に、
薪窯で焼きあげるから、別格の味わいなのだとは思いますが、スイス
では、何処へ行ってもパンとコーヒーが美味しいのが嬉しいし、この
家では、土曜日に焼いたパンを冷凍保存しておいて、その都度解凍し、
美味しい自家製ジャムやチーズなどと毎日1〜2回は味わえるのが、
何より幸せなことです。息子もパンの美味しさには感動してました。
直売所で販売することになったという特製ドレッシングを仕入れに
エメンタール(典型的な穴あきチーズで有名な)まで、お供しました。
お天気も良く、最高のドライブ日和。
カメラ片手に常にイイ景色に出会わないかと、落ち着かない私の横で
体が時差についていかない息子はスヤスヤ。それもそのはず、機内でも
2時間程度しか寝ずに、8時間マイナスの時差にはさすがにシンドイ。
最初の3,4日は毎日午前3時から完全に目覚めてしまい、夕飯時にはもう
危うい感じでしたが、何しろ元気でいてくれたから助かりました。
一見普通の家だけど、裏手にまわるとSalatsauce(ドレッシング)の文字!
小さな部屋にドレッシングと注文用紙などが置かれてます。
車で一時間弱のエメンタールはとっても美しい村。
家々を眺めているだけでも楽しいけれど、豊かな緑の丘が素晴らしい。
スイスのファミリーとの出会いは、今からちょうど十年前。
農業研修の配属先であったSchwarz家は、日本人研修生を受け入れて当時すでに
約30年。一番古く、一番厳しいと言われる野菜農家でした。
日本での研修、チューリッヒ大学で一ヶ月の語学研修を終え、3月末にチューリッヒ
からの電車に揺られ1時間ほどのNiderbippへ向かうまでこれから一年間過ごす農家で
うまくやっていけるか、迎え入れてくれるのはどんなファミリーだろうかと不安で
いっぱいでした。幸い、町内にもう一人配属されたので心強かったけれど、同期の
スイス研修生は皆スイスのあちこちの農家(果樹や酪農も)に配属され、これほど手紙
を沢山書いた時期はないといえるくらい、週末訪ねて行く約束や相談事様々な出来事
など手紙でやりとりしました。遠い異国の地で携帯やメールに頼らない生活というの
はとても貴重な経験でした。
昔話はほどほどにして…。
決して楽しいばかりではなかったスイスでの日々。けれども、それ以上にスイスの
四季折々の暮らしぶり、目に、胸に焼き付いている美しい景色、笑いあり涙ありの
ファミリーとの時間、あの地だからこそできた体験など、かけがえのない時間を
過ごさせてもらいました。それは思い出すだけでも私を助けてくれ常備薬のような
存在となっています。最初の研修が終わった後も、労働ビザを延長して再び半年、
その後も休暇と安いチケットを見つけては訪ねて行き、通算2年以上の滞在。
そして今回は三年ぶり、確か8度目の訪問。短い時間でしたが、いつもあたたかく
迎え入れてくれるスイスのみんなから元気をもらって帰ってきました。
これからしばらくの間、スイスで撮った写真を中心に毎回少しずつ、紹介していこう
と思います。私たちも慌ただしかったので、じっくりと振り返るつもりで。
毎日更新できないかもしれませんが、皆様に楽しんでいただけたら嬉しいです。
材料費はそれほどかからないのに、外で食べるとけっこう高いピザ。
どうせなら、焼きたてピザをたらふく食べたい!ということで、
自家製ピザを。
ピザソースを買わなくても、秋に作って瓶詰めにしておいた濃厚な完熟
トマトソースがとても美味しくて、ほんの少しのアンチョビとオリーブ、
シーフードやチーズ、ケイパーなどを散らせば、買い物に行かなくても
立派なピザの出来上がり。
オリーブ、オニオン、キノコ。
同じ生地のフォカッチャは冷めても美味しくて、
小腹が空いた時に食べたい。
植物が眠っている冬の間は、ブログ記事も美味しいモノの話題
ばかり増えてしまいます。
思わずカワイイ!とスーパーで言ってしまった稚貝と
ワタリガニ。可哀想なくらいのお値段がついていたので、
春のスープに仕立て、味わいました。
*お知らせ*
十日ほどブログ更新ができなくなりますが、その後は
3年ぶりの‘スイス便り2015’をお届けできると思います。
今回は事後報告。どうぞお楽しみに。
昨日は塩尻の美容室JAVAさんでのマルシェの日でした。
今回はパン屋さん(koba庵さん)がお休みということで、
初めて山屋特製のお菓子を並べさせていただきました。
やっぱり、花やお菓子は女性をシアワセな気持ちにさせる力を
持っているなぁ、と実感したマルシェでした。
カラメルを絡めたアーモンド。
この後ベルギーのビターチョコレートとココアをまとわせる
アマンドショコラは病みつきになる大人の味。
シフォンケーキ2種(抹茶・紅茶)はふんわりヘルシーで、
いくらでも食べられちゃう軽さ。
スイスのグラウビュンデン地方の伝統的な焼き菓子
濃厚なナッツのタルトは、美味しいコーヒーのお供にしたい。
まだあたたかい焼きたてのプレーンスコーンの甘い香りが店内に
広がりました。そのせいか、あっけなく一番に完売。
寒締めホウレンソウもとりたて!(写真が暗いけど)
春らしいパンジーや水仙の寄せ植えや、室内で楽しむための球根類
が3月のマルシェらしく。
今朝もまたうっすらと雪景色の塩尻。陽もなく寒い一日です。
かろうじて4つだけ、かたい蕾のフキノトウが採れました。
もしかすると、今後も野菜や花の少ない時期はマルシェに焼き菓子を
販売することがあるかもしれませんので、今回逃した方はお楽しみに!