スイスでは、だいぶ十年位前からミグロなどのスーパーでも手軽にアジア料理の材料が手に入るようになりました。それだけ、日本食やアジア料理が流行っているわけで、時々料理雑誌や新聞に日本食のレシピがのっていたりします。スイス人好みの日本食はいくつかありますが、一週間くらいの滞在でも頼まれるほど、シェフィンをはじめ皆大好きなコロッケを今回も作りました。ただ、日本とは違い、ジャガイモが主食のスイスでは、コロッケ(フライドポテトも主食になる)が主食!朝食後から調理に取りかかり、ツナと牛ひき肉の2種類を五人分のコロッケと冷凍用に大量に作りました。揚げ物の時は、この炊飯器の様なものを使い、外で揚げます。だからキッチンが油っこくなることもないのがすごいところ。もともとガスではなくクッキングヒーターなので、お掃除はラクラクなのですが…
Quittenカリン と Baumnussクルミの収穫
まだまだ若い木に今年は鈴なりになったカリン。カリンって本当にいい香り!実をひとつ部屋において置くだけでも、部屋中にいい香りがひろがります。生でそのまま食べられないのが残念なほど甘い香り。そんなカリンの収穫と、お隣さんの立派なクルミの木の下に落ちたクルミ拾い(そこの奥さんが腰痛のため)を頼まれました。息子も一生懸命!こういう仕事は嬉しい限りです。クルミは毎日のように拾わないとダメになりやすく、きれいに外側の緑色の皮がむけて落ちているものが好ましいそうです。外皮が黒く腐ったモノや、部分的にでも黒いモノはその部分の内部も黒く食べられないんだよ、とシェフが実際に見せてくれました。シュヴァルツ家にもクルミの木があり、研修生の頃、秋には毎朝のクルミ拾いが日課でしたが、今年の夏の大嵐で枝が折れたため、切り倒してしまったのでした。その幹がきれいだったのでウッドチップを敷いた後、ガーデンの縁取りにしてみたら好評で、クルミの木は腐りにくいからなおのこといい、とのことでした。
Bier ビール
ミニチュアワールド
Marroni 焼き栗
秋は私の一番好きな季節です。それは日本であろうとスイスであろうと変わりありません。家から見えるジュラの山々も、ずいぶんときいろく紅葉(こちらの紅葉はほとんどが黄色)してきました。そして!大好きな栗のシーズン到来!!九月頃から冬の間中街角や駅で売られている焼き栗を買わずにはいられません。栗はドイツ語ではKastanienカスタニエンとも言います。確か100gで3フラン(現在1フラン=84円くらい)ほどと、ちょっとお高いのですが、日本栗よりは小さいけれど、甘栗の二倍ほどの大きさのイタリア栗をちょっと焦げ目がつくくらい鉄なべのようなもので焼いてあります。ちょっと喉につっかえやすいので、飲み物必須。この可愛らしい熱々の三角の包みから、ひとつひとつ皮をむいて食べるのがいいんです。きれい好きなスイス人も、焼き栗に関しては例外なのか、外国人の仕業か、焼き栗屋さんの周辺にはよく皮がすててあり、食べている人も特に寒い日なんか、リスのように美味しそうに食べています。ニーダービップ周辺には売っていないので、なかなか出会うチャンスはないけれど、今回は何度食べられるかなぁ。
トマトとズッキーニのグラタン
Hunde 犬
Pferde 馬
シュヴァルツ家の馬たちの紹介です。
ミリアムの焦げ茶色の馬[Galli]ガリ。孫たちのためのポニー[Amiro]アミーロ。
それから、近所の知人の白い馬シンメルも、一緒に世話しています。
ミリアムはしょっちゅう外乗に行き、私もシンメルを借りて、森の中を一時間半ほど外乗してきました。私が農業高校時代に馬術部に所属していたので、研修生の頃から、馬の世話はもちろん、一週間に一度くらいは、森へ外乗させてもらっていました。馬の腹痛があった時なんて、馬のために、毎日一時間森へ外乗するように頼まれたり、当時は休みもなく大変だったけど、馬術部に入ってて本当に良かった!と改めて思ったのでした。今回は息子もいるし、シェフィンは手術後片手が使えない状態で、私のやるべき仕事もたくさんな上、次女のラーヘルも再び乗馬に目覚めたりと、なかなか外乗に行くチャンスがありませんが、森では駆け足で走り、子ジカに出会ったり、素晴らしい風景と空気に大満足!また一緒に行こうね!とミリアムが言ってくれました。ミリアムの彼がポニーに馬車をつけ、私達も乗せてもらいました。
トマトピューレ
Reiten 乗馬
シュヴァルツ家には、二頭の馬と一頭のポニーがいます。そしてシェフィンをはじめ、三人の娘も馬に乗れます。中でもシェフィンと三女のミリアムは乗馬が一番の趣味。週に何度も外乗に行ったり、ミリアムは時々自馬のガリと障害の大会に出るのですが、今回は皆でそれを見に行きました。
以前見に行った会場は、テレビで見るような芝生の美しい会場でしたが、今回はなんと、飼料用のトウモロコシを刈り取った後の畑!あいにくのお天気だったこともあり長靴で行くべきだったと後悔しました。審査員はトラックの荷台?で自由に飲み食いしながら審査といった具合で、なかなかのんびりした大会でした。終了後は丘の上のペンション兼馬小屋(何十頭も馬を飼っている)の前にテーブルとベンチが並び、屋外でマカロニ&挽肉のソースが振舞われ、百人くらいの人々がワイワイ賑やかにおしゃべりを楽しんでいました。息子も大喜びで半人前をペロリと平らげていました。スイスでは乗馬はポピュラーな趣味のひとつ。あちこちで馬が放牧されていたり、外乗していたり、自動車に取り外し可能な馬運車がたくさんあったり、優雅な休日のこんな過ごし方もスイス人らしいなぁと思いました。
パンをかじりながら審査。鐘の音も美しい!