5月のはじまり

先月半ば、マルシェがお休みになってしまったので、委託商品の回収をしがてら、私の一番好きな花であるバイモユリと水仙の花束を持ってラボラトリオさんへ行ってきました。例年通り、こんな花束をたくさん並べた4月のマルシェができずに残念だったので、せめて写真で皆さまにお裾分けできたら。

さぁ、5月です!塩尻の桜も新芽を広げ始め、新緑の季節へと移り変わってゆきます。今はまだ‘コロナ’という台風が早く過ぎ去ってくれることを祈りながらじっと耐えなくてはならない日々がしばらく続きそうです。こちらは敷地内や近所でも大いに四季を感じることが出来るありがたい環境であり、都市部に比べればはるかに人口密度が少なく、人との接触を避けて屋外に飛び出しやすい状況でもあるので、これを見て皆さまが少しでも楽しくなったり、癒されるような季節感のある信州ライフをこれからもお届けしたいと思います。

Ostern イースター

昨日4/28は‘よい庭の日’。 暮らしに安らぎと潤いを与えてくれる庭の素晴らしさを、より多くの人に見つめ直してもらうきっかけになれば、と日本造園組合連合会(造園連)が2002年に制定したそうです。いよいよこれから庭仕事も始動。まずは今のうちに草退治を一度やってしまわないと、宿根草のかすかな芽吹きや満開の水仙や蕾があがってきたチューリップを眺めながら少しずつやっています。さぁ、朝日が眩しい昭和の日。皆さまよい休日を。

この素晴らしき世界

前回ご紹介したtogether at homeのライブの中でも特に気に入って毎日聴いているの、ショーン・メンデスとカミラ・カべロによる、ルイ・アームストロングの名曲What a wonderful world 。時代の先端をゆく20代前半の世界的人気アーティストである彼らが、キャンドルの炎のもとクラシカルな雰囲気の中で、ショーンの奏でるやわらかなピアノに合わせ、ピッタリ息の合った二人の歌声と素敵なアレンジ、そしてこの名曲の素晴らしさが相まって「ブラボー!」と拍手を贈りたいほどでした。今こそ、この名曲の歌詞が胸に響くと、その後もラジオでオリジナルが流れたり、度々耳にしています。コロナと最前線で戦っている人には申し訳ないけれど、この自宅待機の今こそ、豊かすぎるほどの現在の日本を実感したり、本当に大切なモノ、日々の暮らし、生き方、働き方など、様々なことを、一度立ち止まって見つめ直す良い機会。暮らしも思考も、飾らずシンプルに原点に帰れる時かもしれません。

「この素晴らしき世界」

私には緑の木々が見える、
赤いバラの花々も
私と君のために
咲いているんだ。
そしてひとり思うんだ、
なんて素晴らしい世界だと。

私には青い空が見える、
白い雲も
輝き祝福された日、
暗い神聖な夜。
そしてひとり思うんだ、
なんて素晴らしい世界だと。

虹の色彩、
空にあって何と可愛らしい
行き交う人々の
その顔にもあって
私には友人たちが握手しているのが見える、
「ごきげんいかが?」って言ってるよ
彼らは本当は言ってるんだ
「愛しています」って

私は赤ちゃんたちの泣き声が聞こえる、
彼らの成長を見守ろう
彼らはより多くを学ぶだろう、
私が知るだろうことよりも。
そしてひとり思うんだ、
なんて素晴らしい世界だと。

そうさ、ひとり思うんだ、
なんて素晴らしい世界だと。

4月

本来ならいろいろなことが始動する四月。生命力あふれる自然界とは裏腹に、人ごとではない生命の危機を感じながらのこの四月は本当に試練だと思って耐えるしかありません。話題にもなった、レディー・ガガの呼びかけで一流アーティストたちが、その素晴らしい自宅で自身が奏でるピアノやギターのみで歌う‘Togethre at Home’に感動しました。普段華やかな世界にいる彼らが、心から世界中の医療従事者やこの非常事態の中でも懸命に働いている様々な業種の人々、コロナと闘っている人々、自宅待機をしている人…全ての人へ向けて、こころからのメッセージとエールを、音楽と共に発信。音楽と人の底力を感じ、究極にシンプルな歌声に改めて心が震えたり、その人の新たな一面がみえファンになってしまったり、発信する側も、受信する側も自宅にいながらにして、これだけの感動を与えられるなんて、この時代の凄さだな、とつくづく思っていました。コロナ、コロナの毎日にいよいよ疲れてきている今ですが、いろいろなものを糧に乗り越えていけるように、と願っています。

マルシェお休みのお知らせ

案の定、19(日)の月に一度の松本LABORATORIOマルシェは、松本圏内で発生が相次いでいるコロナウイルス感染防止のため、お休みになってしまいました。毎年4月のマルシェには、待ちに待った庭の水仙とバイモユリを販売しており、こんな時だからこそ草花に癒されてほしかったので残念ですが、こればかりは仕方がありません。長野県内では40件未満の感染報告ではありますが、塩尻市や長野県から日々注意喚起のメールが届き、現在はクラスターを形成する恐れがある事例が発生とのことで、レベル2(地域感染発生期)の警戒宣言が発令されました。子供たちの体力はみるみる落ちてきており、息子も「腹筋ができなくなった」「ズボンがキツイ」と本人も焦って、縄跳びやら腹筋やら始めてます。

 

Brot backen パン焼き

思いもしなかった一ヶ月ちょっとの長い春休みを終え、ようやく学校が始まり、新五年生の日々が始まると喜んでいたのも束の間、わずか1.5日でまたやむなく二週間の休校となってしまいました。朝昼晩家にいるとなると、ご飯におやつに‘食’ばかり充実していきます。米国でも、皆が自宅にいてパンを焼くから、小麦粉が足りないとか、日本でも小麦粉、パスタ、米の売り上げが急増とのこと。我が家もまだ豆炭こたつが大活躍しているので、発酵もスムーズでパンを焼く頻度が増えました。

とっておきのリンゴは、山屋に集まる野鳥とわけっこして、甘く煮てストック。赤くキレイな皮も少々一緒に煮ておいておくと、触れてるところから美しいピンクに染まります。(写真は煮てすぐに使ってしまったので従来のやさしいリンゴ色)時々かき混ぜて、全体的に桜色になり、春にぴったり。ヨーグルトやトーストとも合います。

親子でパン作りも大事なひととき。三つ編みパンやクルミをのせた小型パンに。

残念ながら塩尻市内でもコロナウイルスに感染してしまった方、ご家族がいるとのこと。県内全体をみても、日々数名ずつのペースで感染者がでています。毎日、怖いもの見たさもあってわざわざネットのニュースをチェックしてしまうわけですが、こんな平和な暮らしをしていても、いつ感染するかわからないのだからと、情報収集しながら再度気を引き締めて過ごしています。とはいえ、桜がちょうど5,6分咲きの塩尻!あやしいマスク親子でお花見サイクリングをしたり、ドライブスルーお花見をしたり、平出遺跡公園の広い野原で犬とサッカーをしたり、4月の塩尻を小規模に堪能しています。

大雪の八重咲き水仙を楽しむ会

先月29日に自宅で開催した毎年恒例の八重咲き水仙のブーケ作りのワークショップの様子です。20㎝の積雪、まさかの大雪となったこの日は、キャンセルの電話を覚悟していましたが、なんと4名全員出席!中には、ちょうどタイヤ交換をしてしまったばかりで、松本から電車+徒歩で来てくださった方もいらして、本当に嬉しく思いました。雪の中、ご参加いただいたみなさま、改めてありがとうございました!

明け方、雪の日特有の妙な静けさに目が覚め、銀世界にびっくり!みるみる水仙が埋もれてゆくので、長靴を履いてヘッドライトで照らしながら収獲してきました。本来なら皆様に水仙摘み取りも楽しんでいただく予定でしたが、今回は雪景色を楽しみながらの会に。カフェタイムのお菓子作りは息子も張り切って参戦。

「このワークショップに参加しないと春が始まらない」そんな常連さんたちの嬉しいひとこと。そうなんです。これで山屋の2020年が始動します。今年はどんな植物が冬を乗り越え芽吹くのか。年々気候変動の激しい環境の中での植物の生育の様子は、ハラハラしたり、思いがけない喜びや発見があったり、決してマニュアル通りにはいかないけれど、そこが庭仕事や畑仕事のいいところ。今年は暖冬で一週間早めたこのワークショップも、直前で寒気が舞いこみ、息子は「え!これで日曜日にできるの?」と心配して水仙をチェック。なんとかぎりぎり人数分くらいは開花してくれたので、ホッとしました。

連日のコロナ騒ぎも一時忘れるような、大雪の日の八重咲き水仙を楽しむ会。記憶に残るワークショップになりました。眺めているだけで元気が出る、この黄色とグリーンの八重咲き水仙‘フォン・シオン’は実は昔からある品種。「こんなブーケ、プレゼントされたら嬉しいな」なんて、毎年自画自賛!寒気のおかげで、しばしこの水仙をふんだんに飾って存分に楽しむ日々が続きそうです。塩尻産の真っ赤なイチゴのタルトレットでカフェタイムも鮮やかに。

雑穀スワッグ作り in 善光寺

先週の土曜日に長野市善光寺の表参道にあるカフェ+まち案内‘えんがわ’さんで行った雑穀のスワッグ作りの様子です。この複合施設からなるパティオ大門の中庭には、美しい春の景色!実は善光寺エリアは初進出。旅気分で新鮮でした。長野市はセンスの良いリノベーションによる町づくりが盛んな場所だとは知っていましたが、そのレベルの高さに驚き、ほんのわずかな町歩きでしたが、お気に入りの路地も見つけました。もっとゆっくり歩いて回りたい

長野に移住定住した友人から、七二会(なにあい)村で自ら栽培したキビを使って、こんな時だからこそ、何かできないか、との相談を受け、彼女のキビを中心に小麦や粟他全6種の雑穀にユーカリの葉や繊細なスターチス‘ブルーファンタジー’を合わせた素朴な壁飾りのワークショップ開催に至りました。全世界が混迷の中にいる今、「命」「健康」「生活」「社会」…何ひとつ確かなものはないけれど、ただただ日々のニュースに嘆いたり、怯えてる毎日では身も心も持ちません。現実はそう簡単ではないかもしれませんが、睡眠や美味しいご飯はもちろん、いい音楽、本、キレイな景色、植物に触れ、香りに包まれながらモノ作りに没頭するひと時…そんな‘栄養’をたっぷり蓄えるべき時。それから、「笑顔は健康の元」と言われるように、‘笑うこと’は寿命を延ばす、病気を治す、免疫力をアップさせるなど、様々な健康促進の効果が実証されているそうです。あなたが笑えばあの人も笑う。そんな笑顔の連鎖反応でコロナに打ち勝つ免疫力を!

April 2020

さて、はじまりの月4月がやってきました。

今日は一日冷たい雨予報ということで、ちょっと残念。

先日善光寺で、パリの花屋さんのような素敵な小さなお花屋さんと出合いました。

チューリップ‘ピンクマジック’ / ニゲラ‘アフリカンブライド’

お花屋さんで花を買ったのなんて、何年ぶりでしょうか。

花束を抱えると幸せな気持ちになるから不思議。

今朝もこんな可愛らしい花に勇気づけられて行ってきます!