日曜日の朝ごはん

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農業研修中に、一緒に野菜農家で働いていたポーランド人の若いカップル。爽やかで真面目で仕事ができる彼らが、一度夕食に呼んでくれたことがありました。部屋は私と同じ、屋根裏のような三階の一室でしたが、労働者のキッチンは、屋外にあるトレーラーハウスのようなコンテナ?でした。そこで作ってくれた、すりおろしたじゃがいも、小麦粉、卵、塩コショウを混ぜて焼くパンケーキのようなもの(記録はしてなかったので、分量は適当だけど…)を焼いてみました。ケチャップをつけてもいいし、メープルシロップでも意外に合い、息子も「うーん」と唸りながら喜んで食べていました。ポーランドの彼らは、国に帰ったら結婚するんだと、目を輝かせて話してくれたけれど、今頃きっと幸せな家庭を築いているんだろうなぁ、と思った日曜日の朝でした。

降りました!

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また昨夜から今日にかけての雪がしっかり積もりました。雨だと家から出てこないくせに、埋もれる高さの雪でもおかまいなしで走り回り、ボールで遊ぶシュピと、張り切って雪かきを手伝ってくれる、現在2歳1ヶ月の息子と共に朝から雪かきイベント!3月の雪なので、午後にはみるみる溶けてべちゃべちゃになって、厄介です。今シーズンはあと何度、雪が降るでしょうか。そろそろ冬眠態勢から抜け出さなくては!

ささやかな夢

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スイスの首都ベルンの古本屋さんで売っていた、古い植物図鑑の一枚一枚。無造作におかれていた何百枚の中から、まるで中古レコードを探すかのように夢中になってこの三枚を選んだことを覚えています。樹木の葉っぱシリーズ、イネ科植物シリーズ、コールラビなどの野菜シリーズ、ボタニカルアートでも、植物画とも違う、飾らない植物図鑑の絵がなぜか好きです。そして、図鑑の絵の配置がまた面白かったりします。もちろん分類や、アルファベット、あいうえお順の配置も多いのですが、同じ仲間ごとに並んでいると、統一感がある中にも、色合い(中でもイネ科植物シリーズのようなシックな色合いが好き!)や大きさなど、デザイン的に感じます。洋書でも牧野富太郎先生の図鑑でも、ただ絵を見て同じように楽しめるのも図鑑の魅力かもしれません。先日久しぶりに出して見ましたが、いつか、気に入った額に入れて飾りたい、というささやかな夢を抱きつつ、今は大切にしまってあります。

お気に入り

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最初のスイス滞在の時に、近所のリサイクルショップで一目惚れしたカップ&ソーサーとミルクピッチャー。全部で日本円にして700円程度と、驚きの価格に加え、上品な金縁と大きさ、柄など、ありそうで、なかなか出合えない、お気に入りのセット。普段から愛用していますが、濃いめのコーヒーを入れ、お客様にお出しすると、好評です。
残念ながら、数年前にカップを一つ割ってしまって、次にスイスに行った時に、期待してお店に入りましたが、あいにく同じモノは売れてしまっていました。今、思えば買い占めておけば良かったなんて、欲が出るけれど、壊れるモノだからこそ、貴重なんだと思います。

雨の散歩道

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今日は一日中、冷たい雨でした。明け方は雪だったようで、うっすら白く雪が残っていました。昨夜はなんだか疲れてしまって、息子と共に(ベッドは別々)21時前にはベッドに入りました。たっぷり睡眠もとれたので、今朝はお天気はいまいちだけど、一番で最近お気に入りのオリーブのパン生地を一晩中暖かかったマメタン炬燵で発酵させ、久しぶりに生地から手作りのホットケーキを作りました。それから、用事があって松本方面へ行ったので、春には桜が見事な弘法山に寄り、雨でもお散歩必須のシュピとびしょびしょになりながら、山を歩きました。この景色が一面ピンク色に染まるなんて…自然はすごいなぁ、なんて思いながら。満開の桜が見られる日が待ち遠しい、冷たい雨の一日でした。

レーズン入りスコーン

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思えば、これまでにスコーンを作ったことがない私。バジルペーストを練り込んだ変わり種をクリスマスに焼いたことはあったけれど、由緒正しいイギリスのトラディショナルスコーンを焼いたのは、今日が初めて。スコーンのレシピはあらゆるお菓子作りの本に登場する中で、今回はイギリスの家庭直伝のレシピを選びました。卵黄を加えることで、優しい黄色の風味豊かなスコーンの完成!生地を冷蔵庫で休ませなかったため、見た目はいまいちだけど、ラム酒漬けレーズンをちりばめたホカホカのスコーンを割って、メープルシロップをかけていただくのは、最高に贅沢な気分です。それにしても、日本人はスコーンが好き。カフェやお菓子屋さんでも、手軽な割には、けっこういいお値段するのに、人気があるのはなぜなんでしょう…

正方形の黄色い本

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若い頃の旅でも、農業研修以降、スイスの家族を訪ねる時でも、私はオフシーズンの格安航空券を探して行くことがほとんど。各航空会社の飛行機に乗ったり、たとえ乗り継ぎの為だけだとしても、その国の特色、雰囲気や食べ物を楽しめるのも魅力です。そんなことで、これまでに約10ヵ国の飛行機に乗りました。時には30時間くらいかけて、南回りでマレーシアやシンガポール経由で、空港で(空港料金なので、現地では割高なんでしょうが、日本に比べれば安い!)マッサージしてもらったことも。そして今までで一番印象的なトランジットといえば、フィンランド航空、ヘルシンキ乗り継ぎ。その時の格安航空券会社の女性と意気投合したおかげで実現した無謀な計画でした。それはスイスに10日ほど手伝いに行った帰り。せっかく憧れのヘルシンキに上陸するなら、街にも行ってみたい!という私の思いをくみ取ってくれた彼女は「トランジットは24時間以内の滞在は可能ですよ!」と24時間以内に乗り継ぎ可能な便を探してくれました。夜21
時頃、山ほどのスイスからの荷物を抱え、身軽なビジネスマンのヨーロッパの人20人足らずの乗客に紛れ、小さな飛行機に乗り込みヘルシンキへ。空港から市街まで一時間ほどバスに揺られ、歩いて予約したホテルにたどり着いたのは、すでに0時すぎ。疲れはて、シャワーを浴びて直ぐに寝ました。翌朝は7時前に起き、北欧らしい魚のオイル漬けや酢漬けも並ぶ朝食バイキングをそそくさと食べ、8時には街へ出陣!以前、雑誌の特集でチェックしておいた数ヶ所のお店を、いかに短時間で回れるか考えながら、張り切ったものの、真冬の北欧はお昼近くなって、やっと明るくなるわけで…暗闇の中、足早に本屋さん、デパート、古本屋さんを回りました。その古本屋で車好きな私の目に止まった、この可愛い本は、上品なクラシックカー図鑑といったところ。写真の1956年のシトロエンなんて、とても美しい! ヘルシンキでの駆け足の旅は、その後も、有名な陶器メーカー‘アラビア社’の工場隣接のアウトレット販売店、バスから見えて気になって途中
下車したリサイクル屋さん、街のスーパーなどを巡り、ダウンコートが暑苦しいほど、最後は走ってホテルまで預けた荷物をとりに行き、大荷物で空港行きのバス乗り場へ。汗だくで、ギリギリ空港のチェックインに間に合いました。帰りの飛行機では、日本の大学3年生というフィンランド人と仲良くなったり、20代の一人旅だからこそできた盛りだくさんの旅は、いい思い出です。またいつか、ゆっくりヘルシンキの街を訪れてみたいな。

豚のカッティングボード

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スイスの田舎町で出合ったこの豚のカッティングボード。スイスの家にも、サラミ専用?のよく使いこんだ豚ちゃんがあって、すました顔でシェフが自分のおやつ用にこの上でサラミを切っている姿が、忘れられません。我が家では、なんとなく傷つけてしまうのが、もったいなくて、キッチンの飾りになっています。今日も豚ちゃんに見守られながら、大好きなキッチンに立ちます。

ペンション業務

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またまた原村のペンションのお手伝いを頼まれました。今回は、事情があり、横浜にご実家があるオーナーご夫婦の代わりに対応しなければならないかもしれないということで、事前にハード面などの業務を教わり、メモをとり、11名貸し切りのお客様に備え、前日から準備。結局は、お客様がみえる直前にオーナーご夫婦が戻ってくることができたのですが、夕食と朝食の調理を全て任されました。朝食には、ペンション自慢の自家製パンを奥様が焼いているので、私もお気に入りのパン屋さんのバケットの他に、二種類のパンを焼き、久しぶりに血が騒ぎました。お客様は結婚式の帰りで、幸せそうな新郎新婦と、二人を祝福する友人たちの団体で、始終賑やかに楽しそうで、食事も一切残さず、喜んで食べてくださいました。幼児二名もいて、食後には息子やシュピと遊んでくれたり、お客様と厨房越しにお話したり、ペンションならではのお客様との関わり方もいいな、と感じました。責任重大なお役目が無事に終わり、ほっとしてます。

日々を続けていくために

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あるお医者さんが、雑誌の連載に書いていたこと。
<何かを長く続けるためには動機づけ(モチベーション)が大事であるということを強く認識するようになりました。モチベーションを高く保つには魂を揺り動かすことをしなければならないのではないかと思います。私の場合、頑張って人のために働いている人たちに会ったら「人間てイイな」と思うこと。きれいな景色に出合ったら「自然はイイな」と感動すること。おいしいものを食べたら「うまーい」と心を震わせることです。この‘ゆらぎ’の使い方が上手になると、悲しい出来事に出合って、うちひしがれた後も不思議にそのことからエネルギーをもらえたりするのです。>今日、私はまたひとつ年を重ねました。おめでとう!と言ってくれた人、メールをくれた人、贈り物をくれた人、美味しいご飯を作ってくれた友人とそのファミリー、そして私の家族。皆さまに感謝しています。スイスのように、自らタルトを焼いて皆でいただきました。新しく挑戦したお菓子は何度か続けて作るとコツがつかめて上手になるので、今月二度目のりんごのタルトを。まだまだ研究の余地がありそうです。さて、今日からの新しい1ページ。ささやかな感動や感謝に敏感に、魂を揺り動かしながら日々を過ごしてゆきたいと思っています。