Apfelkuchen mit Caramelnussen

遅くなりましたが、先月の山屋リース教室のようすです。

031 032

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のお菓子は、スイスで10年ほど前に作ったリンゴのケーキが
懐かしくなったので、塩尻の春紅玉を使って焼いてみました。

 

019

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この赤い可愛い型はスイスから買ってきたもの。
スイス人は機能的なモノゴトが大好き!キッチン用品も、思わず
さすが!と思えるものばかりです。(ちなみに皮むきのピーラーも
スイスで発明され、それを称えて切手のデザインになるほど。)
丸型はバックル式で、取り外しが簡単な上、クッキングシートを
底面に敷くのだって簡単にできてしまう優れもの。更にパウンド型
なんて、長さの調節が可能なんだから驚きです。

 

 

 

024

029

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スイスでは、昔司祭さんがふるまったと言われているケーキ。
今回はアレンジ版で、いくつかのレシピをミックスで作ったのですが、
仕上げにラズベリージャムを塗ったら、ちょっとドギツイ色になって
しまいました。
よくよく読み返したら、焼く前にジャムを塗るということでした。

 

035 038

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャラメリゼしたクルミが香ばしく、翌日の方がしっとりして
落ち着いた味わいになりました。リンゴの国ならではのケーキ。
もう一度再挑戦したいと思っています。

 

 

 

 

 

完全な恋人

花屋さんでは、先月からいち早く春の訪れを告げるかのように
各色、様々な種類のチューリップが並び始めました。
寒さだけは自慢できる山屋では、この時期一か月以上飾っても
キレイなチューリップを飾っています。
チューリップほど一輪の花であるのに、姿を変えながら楽しま
せてくれる花はないのではないでしょうか。
例えば、店頭に並んでいる時は、かたいグリーンの蕾にうっすら
色が差しているいる程度で、大きさも小さいのに、次第に花びら
が開いていくと、まるで想像もできなかった様な色や形、サイズ
になり、驚きや感動、時にはがっかり(蕾の時は淡いベージュピ
ンクが差していた尖った蕾だったのに、咲いたら作りものみたい
な大きくていかにもチューリップ!という平凡な形だったり)
することもあり、それがまた楽しい。

020053

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の愛読書「英米文学植物民俗誌」を開くと、
おそらく野生種は十字軍戦争の頃に小アジアから伝わり12世紀
のイタリアではすでに知られていたが、原産地はペルシャとされ
ている。園芸種は15世紀頃、コンスタンチノーブルからトルコ
に伝わり、後にトルコのオズマン王家の紋章とされた。各説ある
が、後にトルコ駐在のオーストリア大使がヨーロッパに伝えたと
言う説が有力だとか。

048047

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペルシャ伝説では若いFerhadが乙女Shirinに失恋し自殺しようと
砂漠へ迷い出た時、Ferhadが落とした涙がこの花になったと伝え
られておりチューリップを「完全な恋人(perfect lover)」の
象徴とされているそうです。ペルシャの古い書物には「若い男が
恋人にチューリップを贈るのは、その花全体の色で自分が恋人の
美しさに火と燃えていることを相手に伝えたいから」とあります。

 

044

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Tulipの語源は、turbanターバンからきており、開いた花の形や
色がターバンに似ていることによるというのは学生時代に習った
記憶があります。
第二次世界大戦中、オランダ人はチューリップの球根を食べていた
とか!オランダ・ペルシャの国花であり、占星術ではMoonの植物。
赤いチューリップは、燃え立つ若者のハートに通ずる。異性にこの
花を贈るのは‘I love you’の意思表示で、花言葉は「愛情の宣言」
ただし黄色のチューリップには「見込みのない恋hopeless love」
とう花言葉があるというから、ある意味いい加減な花言葉も、時に
は意味深で気をつけないといけませんね。

FESTA DELLA DONNA 女性の日

3月8日はミモザの日。

075

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元は1904年3月8日アメリカで女性労働者が夫人参政権を
求めてデモを起こしたことがきっかけの「国際女性デー」
ともされてもいます。

071

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてまた、イタリアではFESTA DELLA DONNA‘女性の日’
男性が女性に感謝を込めて、母親や奥さん、会社の同僚
などにミモザを贈る習慣があるそうです。
愛と幸福を呼ぶとされているミモザを贈られた女性は、
そのミモザを誇らしげに胸や髪に飾り、家事や育児から
解放され、女同士で外食やおしゃべりを楽しみ、束の間
の自由を楽しむ。そんな素敵な風習が日本にも浸透して
くれたらな、と思う反面、さすがはイタリア男性!と、
感心していました。

049

052

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回のラボラトリオマルシェ用に思い立って作った、
ミモザのキャンドルアレンジ。春ならではの色合いです。
スイスの手仕事ドイリーの鮮やかなグリーンもお似合い。
 

*毎月第3日曜日の松本LABORATORIOマルシェ
次回は3/19(日)11:00-15:00頃です。
お出かけしたくなる3月の日差しを感じるマルシェで
あれば良いなぁと思っています。
春のリースや寄せ植え、小物など連れてゆきます。
ぜひ、お越しください。

 

 

千客万来

山屋にはこの時期、毎日たくさんのお客様がみえます。

052

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次から次へと訪れる野鳥たち。

集団行動が多いムクドリ・オナガ(我が家では黒いヘルメットをかぶってる
ように見えるので「黒ヘル族」)・単独行動のヒヨドリやツグミなど。
真冬に来るイメージですが、12,1月は、干からびたような柿やナツメなどが
木にぶら下がっていたり、案外食べ物があるようで、2,3月が一番苦しい時の
ようす。毎日早朝から大騒ぎで集まってきては、ケンカして追い出したり、
時には順番待ちのように少し離れたところで待機していたり、リンゴの皮を
投げた途端に「来たぞー!」とみんなに知らせてるかのように騒いだり。
冬の間、飾って楽しんだ姫リンゴもいよいよ皺だらけになり、季節はずれに
感じるようになったので、毎日のように表と裏の鳥のエサ場に置いています。
この姫リンゴや貯蔵しておいたリンゴを食べる時の皮が品切れになる頃には、
自然界でも虫やいろんなエサにありつけそうです。

真冬の水汲み


027
021

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年の塩尻は雪が少なく助かったという気持ちと、ちょっと
物足りない気持ちが混在しています。
今は畑にも雪がなく、このままいってくれるのかどうか。
しかしながら長野県の北部では雪が多く、同じ県内でも世界
が違うようです。

022

 

 

 

 

 

 

 

そんな冬には、山へ水汲みに。
意気込んで容器をたくさん持っていく時は枯れていて、
フラッと思い立っていく時に限ってジャンジャン出ている
気まぐれな「女神さまの水」。
近くの落ち葉や枯れ木についた氷がガラスの装飾品のよう。

019

 

 

 

 

 

 

 

 

普段はこたつ犬のシュピも、山や森は若返りのもと。
リフレッシュになりました。

024

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※2/25(土)2月の山屋リース作り教室、まだ空いてます
※2/19(日)11:00-15:00頃
松本LABORATORIO ちくちくマルシェに出店します。
いつも通り、リースや季節のお花、手編み小物等
ぜひあたたかくしてお出かけください。

日曜日のタルト工房

今年で塩尻に移住して10年になります。
ここ数年は、極寒の塩尻の真冬にもすっかり慣れ、まつ毛まで
凍って視界が幻想的になる氷点下の朝や、何もかもが凍てついて
息を止めてしまっているような朝にも、フロントガラスを飾ってくれる
毎日違う模様の結晶や、物差しをあてたくなるような長い霜柱‥‥
そんな小さな発見が日々の驚きや感動として飛び込んできます。
実際はキレイゴトも言っていられないくらいに寒さに身を縮め、
家の中でも帽子や上着が脱げずにいたり色々が凍みてしまわぬようにと
必死でも、なんだか可笑しくて笑ってしまう、この寒さ。

026

029

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな真冬の週末は、一年の中でも唯一気持ちにゆとりを持ち、
息子と雪遊びをしたり、お菓子やパンを焼いたりする時間が
多少なりともとれます。久しぶりにタルトを焼きたくなって、
ウィークディに仕込んでおいたタルト生地を使って、息子と
日曜日のタルト工房稼働!「お咳が出たら大変」と自らマスク
着用で、ますます本格的に。数年前に作ったエプロンもこれで
卒業かな。と思いながら、もう半分は任せて撮影に専念できる
ようになってしまいました。

031

032

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほんの少し余った生地で動物たちの型抜き。
スイス風におろし金のようなもので半分に切ったリンゴを
おろすと、ほんのちょっと赤い皮も入って、煮ると美しい
ピンク色に。息子のリクエストで、美味しそう!と狙って
いる動物たちの姿も写真に収めました。

 

037 034

036

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北欧のブタの親子の型が可愛くて。
スイスのヤギや羊、ハリネズミも負けない可愛さ。
動物の型も、見比べるとけっこう面白いんです。
日本のは丸っこくって、ちょっと子供だましみたいな
のが多いような気がします。

 

 

 

 

 

 

039

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋冬の王道、リンゴのタルトはやっぱり美味しい。
あるパリの家庭料理を紹介している本に
「リンゴの並べ方でタルト作り歴がバレてしまう」とありました。
本当に、単純そうで難しいこのリンゴの並べ方。実は二重になって
いて、下段は反対向きに並べたあります。今回は息子も口や手を
出してきて、二人で真剣に仕上げましたが、あともう一歩かな。

 

 

 

 

 

041

044

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうひとつは、少し小さめの型で念願のキッシュ・ロレーヌを!
ずっと作ってみたかったんです。
ちょっとアレンジして、よく炒めた玉ねぎとハムを入れました。
次回はもっと大きな型でいろんな具材で試したい美味しさでした。

三九朗2017

一年で最も寒い時期。大寒が過ぎ、日も長くはなってきたものの
まだまだ過酷な忍耐の時。
塩尻では最低気温が-17℃まで下がりました。
トイレや洗面所に飾ってあるお花の水も凍りつき、一日中融けません。

044043

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

土間も真冬のディスプレイ。
切り花は寒さで弱ってしまうので、静岡の友人の無農薬レモンが主役。

 

 

 

058

052

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日(1/9)の三九朗(さんくろう・信州のどんど焼き)の様子。

最近の流行りは、マシュマロ。
お餅つきのお持ちを小さく切ったものと二種類、柳の枝に差して。

 

059071

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子供たちは、雪遊びに三九朗に忙しく飛び回っていました。
空を飛んできた灰を走ってキャッチ!

三九朗の火は、顔が熱くなるほど。結局途中で選手交代。
「焼けたら呼んでー!」と息子は雪遊びに。

 

 

081

 

 

 

 

 

 

 

 

 

積もった雪が更に雰囲気を盛り上げていた2017年の三九朗でした。

山屋餅つき大会2017

今年で7年目?
お友達ファミリーとの毎年恒例行事‘山屋餅つき大会’
今年もやらせていただきました。スペシャルなゲストも含む総勢12名。
静岡の友人やその知人のメキシコ人夫妻など、とても賑やかでした。

023025

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子供たちは年々頼もしく成長しており、もち米が炊きあがり、搗く時間に
なれば、遊びもほったらかし、エプロンに腕まくり!
「0歳児から教育しておいた甲斐があったねぇ」と母親たちはにっこり。
ちぎり餅を丸めてつまみ食いしながらも、味噌仕立ての鶏団子鍋に入れたり
きなこ、あんこ、からみなどそれぞれお好みの搗きたて餅をたらふく堪能。

017011

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後には今年初の雪がしんしんと降りだし、遠方からのお客様たちはビックリ!
子供たちは楽しさ倍増で、餅つきの合間に雪合戦と、おお忙しの一日でした。

さよなら2016年

スイスで始まった2016年。
嬉しいこと、楽しいこと、悲しいこと、ツライこと。
いろんなことがありましたが、こうして無事に一年を終えることができました。
garden山屋、そして私たちを離れていてもあたたかく見守ってくださる皆さま、
応援してくださる皆さま、作品を買ってくださったり、ワークショップに参加
してくださった皆さま、様々な場面で協力し支えててくださる皆さまのおかげ
でここに暮らし、四季の移り変わりを感じながら植物に囲まれた日々を過ごす
ことが出来ているのだと、常々感じています。

024

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年もお世話になり、本当にありがとうございました。
そして皆さまにとって素晴らしい2017年となりますように。
来年もまた、どうぞよろしくお願いいたします。

薪ストーブ

我が家には、おもちゃのような薪ストーブがあります。
現品処分品で、0がひとつ少なかった中国製の楕円のストーブ。
ほとんど花を置くスペースとして活用し、お餅つきの時など真冬に
なれば出番はありますが、薪はどんどん燃えてもなかなか暖まらず
ちょっと目を離すと、火が消えてしまうなんて事も。それでも炎の
魅力、薪をくべ、焚火感覚でいじるワクワク感は冬ならではの愉しみ。
年内は畑の収穫物やクリスマスで使用した生花などあるため、土間も
キンキンに冷え切っていて、防寒靴を履いていても底冷えします。
年が明けたら、薪ストーブで遊んでみるつもりです。

005

 

 

 

 

 

 

 

 

 

003

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*お知らせ*

今年もgarden山屋2017 オリジナルカレンダーができました。
活版印刷の風合いのあるカレンダーに、毎月のgarden山屋の季節感ある
美しく、時々おいしそう?な写真をセレクトした、一枚一枚手作りの
利益度外視アナログカレンダーです。
卓上ホルダーツキ 一組2000円
カレンダーのみ  一組1800円
松川パン商店さんに置いて頂いてますので、気になる方はぜひご覧ください。

033

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、お正月飾りについても、LABORATORIOさん・松川パン商店さんにて
販売中です。リース同様ひとつひとつ心を込めて少量ずつしか作れませんので
お早めに!