御神渡-おみわたり-

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原村からの帰り道は、いつもスイスのレマン湖沿いを思わせる諏訪湖のほとりを走ります。ところが今日は湖畔に人だかりが!そして何やら湖上には怪しいギザギザ!!そうです。今年は四年ぶりだかの‘御神渡’た。一度は通りすぎたのですが、やっぱり気になって、Uターン。ちょうどすぐ側に駐車スペースがあったので、車を停めて、すぐ近くまで行ってきました。携帯ではあまりよく撮れませんでしたが…シュピは知らないのか、氷上を平気で歩いていました。辞書で調べてみると「湖面が結氷したのち、さらに厳しい寒さが続き、快晴で放射冷却のおおきいとき、氷の上面に収縮亀裂が生じる現象。伝説では、この御神渡の起こりやすい両端にある上社の男神が下社の女神のもとへ出かけた跡だと言われている」とありました。今日は日射しが暖かく、最高気温は0℃前後だったので、氷が溶けているところもありましたが、御神渡はもちろん、青空と雪山の景色も素晴らしく、戻った甲斐がありました。

久々に…

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ペンションの調理を手伝いました。本当は今日の朝には帰宅する予定でしたが、奥さん一人で11名のフルコースを作るのは大変。特に用事もないし、こんなことでお役に立てるなら喜んで!と、昨日試作した魚料理とサラダを引き受けました。いつもは、魚料理にはニジマスを使っているけれど、今は入荷がない、ということで、サーモンをセルクル型(今回はアルミホイルで代用。まるで工作のように型づくりから)に詰め、じっくり両面焼いたものをマスタードクリームソースでいただくフランス料理に挑戦!やはり型が頼りなくてきれいな丸にはならなかったけれど、お客様が「わー!」と感激してくれたり「美味しい」と言ってくださると、なんとも言い様のない嬉しさが込み上げてきます。仕事だろうが、身近な家族や友人であろうが、人を喜ばせることってとても大事なことだと思います。「人間は驚くのが大好きです。」と、あるデザイナーが話していたけれど、日常のささやかな驚きのために、エネルギーを使うこと、いつまでも忘れずにいたいです。

水入らず

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シュピの双子の姉妹、モモちゃんと久しぶりに一緒に遊びました。仲がいいんだか、悪いんだか…仲良く一個のボールをくわえて走っていたかと思えば、取っ組み合いのケンカ。そのあとはお互いに微妙な距離感。でもおんなじ柄のおんなじ顔でお尻をくっ付け合ってる姿はいつ見ても微笑ましい。

2月生まれ大集合

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今日、息子は二歳の誕生日を迎えることができました。いつも家族同様にお世話になっている、原村のペンションに、以前お会いしたことのある、とても感じの良いファミリーも来ているということで、急きょ昨夜から私たちも原村へやってきました。総勢8名。そのうち2月生まれが5人もいる、という驚きの事実!特に2人の子供たちのためにお誕生日ディナーを作ることにしました。メニューは紫いものポタージュ、サラダ、ニンジンの蒸し煮、ミートローフ。ミートローフはスイスのシェフィンが作っていたのを思い出しながら、今回は大きなリングのケーキ型にして、中にはウズラの卵を入れてみました。案外簡単に見栄えするミートローフケーキができ、そこにもキャンドルを差して点灯したら、皆大感激でした。それから、ペンションの奥さん特製のチーズケーキと、信州産‘グラミースミス’という酸味の強い青いリンゴを使った、私が初挑戦したリンゴのタルト。みんなお腹いっぱい、大満足の楽しい時間でした。
そのファミリーはすぐ近くに素敵なお家を建て、3月からこちらに移住するので、皆でお家見学に行ったり、マイナス10℃の中、子供たちはソリ遊びをしたり、お散歩したり…3月以降はまた頻繁に会えそうで楽しみです。こうしたひとつひとつのかけがえのない出会いと、人と人とのつながりに感謝しています。

雨の日と月曜日は

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アン・バートンを知ったのは学生時代にアルバイトしていた小さなビストロでした。ジャズ好きなシェフが集めてきた数多くのCDの中からセレクトして音楽をかけるのも私の仕事で、それまでジャズという音楽には馴れていたものの、自ら興味を持ったきっかけを作ってもらいました。シェフは頑固者で、一人しか雇わないバイトの子も長く続くと珍しがられるほど、カウンターのお客様の目の前でも怒ったり、注意したり。CDが終わったままになっていると、すかさず「音!」ときつく言われるのは、今となっては笑い話。でも、閉店前には、ビル・エヴァンスの‘ワルツ・フォー・デビー’、雨の日にはアン・バートンの‘バートン・フォー・サートン’を流す彼のこだわりには同感でした。‘雨の日と月曜日は’はこのアルバムに収録されているカバー曲で、カーペンターズの名曲としても知られています。同CDには私の洋楽ベスト1といえるデスぺラード(ならず者・イーグルス)のカバーもゾクゾクするほど。このアルバムを初めて聴いた時は鳥肌がたち、すぐに名前をメモしてショップへ向かいましたが、すでに廃盤になっていて、中古ショップを探し回りました。ところがしばらくして「復刻版が発売される」とシェフが教えてくれ、待ち望んでいたある日、シェフからアルバムをプレゼントしてもらいました。

今日は真冬の雨。被害もあるけれど、雨より雪のほうがいいなぁ、と思いつつも久しぶりにアルバムを出してくるきっかけをくれた、この雨も悪くはないかな、と思いました。

 

奈良井宿アイスキャンドル祭り

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数年前から行ってみたいと思いながらも、日程が合わなくて行けなかった‘奈良井宿アイスキャンドル祭り’に念願叶ってやっと見に行くことができました。
外気温マイナス6℃の極寒のもと、鼻が痛いくらいの寒さも我慢できるほど、美しい光景に感激しました。NHKの朝ドラ‘おひさま’の舞台ともなった塩尻市、奈良井の宿場町は昼間訪れても風情があって素敵だけれど、一年に一度、 2000個を越えるアイスキャンドル(バケツで作るそう)の暖かな光に照らされた古い町並みは一味違った演出で、ただ心を打たれるばかり。豚汁の振る舞いに誘われ、小さな建物の中で身も心もあたたまる豚汁をいただいていると、タイミングよく目の前に花火が上がったり、地元テレビのインタビューを受けてしまったり、と面白い思い出もできました。また来年も行きたいな。

春を待つ

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ここ最近、あまりに寒くてちょっと春が恋しくなりました。気分だけは明るく温かく!と思って、キッチンに春色コーナーを。球根付きで切り花として売られていた姿に一目惚れし、黄色とグリーンの小さなチューリップ‘モンテカルロ’を一本。友人からもらった、実験用のメスシリンダーに入れるとピッタリで、オマケ(小さな蕾の二番花がこっそり!咲かせられるかなぁ…)がまた可愛い!

昨年末からある、原種のクリスマスローズ‘フェチダス’はグリーンのベル型の花が可憐で、大好きな花の一つです。

大きな卵のクロスは、ロンドンに住んでいた友人から10年前くらいにプレゼントしてもらったもの。

最近、柑橘類の皮や生姜の皮など捨てずに、乾燥させてからネットに入れて、お風呂に入れて香りを楽しんでいます。

モスグリーンの器は、スイスで200円くらいで買ったもの。
気分だけは春気分だけれど、極寒の日々が続ています。。

雪のリンゴ畑を抜けて

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思い立って、安曇野の祖父母のお墓参りに行ってきました。とはいえ、整備されてないお墓は10センチほどの雪に覆われ、せっかく飾っても凍ってしまうので、お花は諦め、ただお線香だけあげてきました。
今朝の山屋は(外気温マイナス10℃くらい)キッチンにある、台拭きや食器洗い用スポンジがパリパリに凍り、昨夜から浸水させておいたお豆の水や花瓶の水に2、3ミリの氷が張り、サーモスタットが作動してるにも関わらず、洗面所や洗濯機の水道が凍り、一時的に使えない…と散々でしたが、この寒さに尻込みせず外出したおかげで、またまた感激する景色にたくさん出会うことができました。安曇野はいつ行っても景観の美しさに心が動きますが、雪景色はまた格別。お化けのような独特のリンゴの木の樹形が雪によって引き立てられ、葉も何もついてないのに、不思議な生命力を感じます。春に咲く満開の花や、たわわに実る赤いリンゴを想像しながら、パノラマに広がる雪の山々を眺めながら、リンゴ畑を抜けての小さな旅。祖父母には「また雪が溶けたら会いに来るからね」と約束してきました。

白の世界

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このところ、よく雪が降ります。除雪してない場所は歩くとズブズブと足が埋もれてしまうので、足の短いシュピは埋もれないように、まるで野うさぎのようにピョンピョン雪の中を跳び跳ねています。
白い雪のキャンバスには、夕焼けの山が映え(携帯写真ではあまりキレイに撮れませんでしたが…)その美しさに足を止めました。
雪をかぶった風景は、見苦しいものや今一つ絵にならないものを覆い隠してくれ、いつもよりもずっと美しい。‘雪化粧’とはよく言ったもんだなぁ、と感じるこの頃です。
寒くても、雪かき作業があっても、運転中怖いめにあっても、冬には雪の降る地域に住んでいたいという気持ちは揺るぎません。