東京にいる頃から、松本に来たら必ずと言っていいほど‘マサムラ’のシュークリームを買っていました。ちょっとレトロな雰囲気(包み紙なんかも)の店内に並ぶ可愛らしい洋菓子の中には、スイスにちなんだ名前もちらほら。けれど、私は決まって、シュークリームを買います。シュークリームをほおばると、思わずにっこり。たまごの香りがフワッと広がるもったりとしたカスタードクリームが絶品です。あぁ、至福のひととき…
「信州Diary」カテゴリーアーカイブ
ふきのとう収穫のお手伝い
平出遺跡
我が家から徒歩一分のところに、‘平出遺跡’という古代の集落跡があります。ここは縄文時代〜平安時代に至る住居跡が発見されている珍しい遺跡。山家から見える範囲にポコポコと古代の藁葺き屋根の住居が復元されており、夜にはライトアップもされています。まるで庭(山屋の畑や庭も、掘れば何かでてきそう…)のような距離に、古代の集落があるなんて、ゼイタク!徒歩一分でタイムスリップできる上、人に会うことがあまりなく、管理の行き届いた広い芝生でシュピとサッカーやフリスピー、ボール投げをして安心して遊ばせられる、一番のシュピの散歩コースです。
年々、復元される住居も増え、ガイダンス棟ができ、道も整備され、塩尻市もだいぶ力を入れているもよう。私個人としては、今ぐらい人気がなくのどかな場所であってほしい反面、せっかく素晴らしい遺跡があるのだから、魅力的な観光名所になって地域の活性化につながってほしい、という思いもあります。
何はともあれ、平出遺跡に感謝!
春が待ち遠しい
ジャックラッセルテリアは、とにかく運動が大好き!我が家のシュピ(シュピナートSPINAT:両親がポパイとオリーブなので、ドイツ語でホウレン草)は小さいうちから毎日山を自由に駆け回っていたので、野性味も強く、食欲より運動!といってもいいほど。ただ人懐っこくて甘えん坊だから、かまってくれないとつまらないし、家ではべったりひっつき虫。最近は一人娘だったはずのシュピより弟?(息子)の存在によって、だいぶ我慢させられたり、山にもなかなか行けなくなり、以前は逃げたら二、三時間帰って来なかった(近くで様子は伺ってる)のが、リードなしでも言うことを聞くようになりました。ちょっと気の毒だけれど、春人の小さいお母さんであり、お姉ちゃんであり、ベビーシッターでもあり、遊び友達やライバルでもある、この2人の今後の関係が楽しみです。そのうち二人で散歩に行ったり遊んだりする日が来るのでしょうね。
ROTNLR:
節分草
今年に入って初めての湧水汲みに、今日もその山の麓に出かけました。
そこについては、また今度詳しく書きたいと思いますが、水を汲んでから少し森を散歩していると、ふと足元に小さな白い花が咲いていました。よく見ると群生していて、思わず大興奮!とりあえず、邪魔するシュピと息子にも負けずに写真を撮り戻ってくると、おじいさんが現れました。(ここでは、滅多に人に遭遇しないので内心ビックリ)あいさつついでに、その花のことを尋ねてみたら、それは‘節分草’といい、おじいさんも「そろそろ咲いたかなぁ」と思ってちょうど見に来た、とのこと。さっそく帰宅後調べてみたら、この節分草は準絶滅危惧植物としてレッドデータに載っている、それは貴重な花でした。私が知っていた節分草は‘キバナセツブンソウ’のことで、ヨーロッパ原産の園芸種であることもわかり、本物の節分草はわずか10センチ未満の小さなキンポウゲ科の花。これからもあの場所で生き続けてほしいと祈っています。
自然の色
もう春休みだというのに、今年はなかなか暖かくなりません。
毎日のように雪が舞っていて、まだまだ私は冬の装いから脱出できずにいます。
とはいえ、そんなのは人間だけ。自然界はちゃんと今年度のサイクルをスタートさせるべく準備を進めているのです。今日も散歩中に森の中で見上げた木は、自然界の色合いとは思えないほど鮮やな芽をたくさんつけていました。枯れているかのような枝からも、こんなに美しい芽を持つ木々。まだ山桜も咲かない頃でも遠くから見る山がほんのり春色になるのは、こうしたひとつひとつの小さな芽たちが、ハーモニーのように作り出している色だったんだ!と納得しました。
さあ、私もこのハッとするほど鮮やかな芽を見習って、寒さを言い訳になんかしてないで、動きださなくては!