HERB月間

10月は、ハーブがらみのことが続きました。
まずは、塩尻から松本へ向かう山麓線にある図書館‘中山文庫’でのハーブ講座。
あいにくの雨模様でしたが、晴れていたら素晴らしいロケーションの中山文庫。
こじんまりとした図書館と昔使われていた、レトロな中山文庫バスが可愛くて、
ファンになってしまいました。

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我が家のハーブたちを連れて、ハーブについての話や利用法、楽しみ方などを
お話した後、好きなリバティの布とリボンを選んでいただきサシェを作り、
おまけでバスボールも作りました。ハーブの香りに包まれながらモノづくりを
楽しみ、最後にハーブティーを飲み、皆様リラックスできたようで良かった。

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連休には、東京・青山のARTS&SCIENCEの食堂で行われたLABORATORIOの
出張マルシェに商品だけ参加させてもらいました。
フレッシュハーブを触っていると、本当に幸せな気持ちになります。

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定番のタイムのリース。今回は小さめのモノを作ってみました。

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フレッシュブーケガルニはFISHとMEATの二種類をご用意。
パセリ、イタリアンパセリ、オレガノ、マジョラム、タイム、ローリエ、バジルに
お魚用はフェンネル、フレンチタラゴン、お肉用はローズマリーとセージをプラス。
作っているだけでも満足してしまう作業で、青山のスタッフさんやお客様にも喜んで
いただけたようで、何よりでした。

むーあん 空峠店

この夏、15年前に暮らした場所を訪ねました。
女性オーナーの素敵なドイツ式のご自宅が二世帯住宅になっており、
短大を卒業してすぐにそこに住み込み、庭、農場管理や農家さんへの切花集荷、
ドライフラワー製造、アレンジやリース製作、清里店と吉祥寺店の業務、写真
撮影など…様々な仕事をさせてもらう中で多くのことを学びました。
そのオーナーは短大の大先輩なのですが「あなたと私、二卵性双生児ね!」と
言われるほど感覚や考え方が似ていて、15年経った今でも私もこんな風になりたい
と憧れつづけている存在です。

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オーナーの宣言通り、惜しまれつつも吉祥寺店に続き清里店を閉店、週末のみの
営業だったむーあん空峠も閉めて今後は悠々自適に暮らすつもりだったそうですが、
息子さんがお店を継ぎたいということで、とてもいいかたちでバージョンアップ
していました。息子さんの鉄の作品、お二人のドライフラワーのリースやアレンジ、
写真も美しいブログにネット販売、ガーデンも素晴らしく、改めてむーあんの世界
に感激!自分がお世話になった場所が、こうして輝き続けていてくれること、憧れ
続けていられること、幸せに思います。

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ドイツに住むオーナーの親友(こちらも短大の大先輩)が、
蚤の市などで買い付けたモノを、毎月船便で送ってくれます。
昔からアンティーク好きな私は毎回届くのが楽しみでした。

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ここに住んでいた頃も、よくこうして写真を撮っていました。
写欲を駆り立てる場所があちらこちらにあって。

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独創的なドライフラワーの魅力を世の中に広め、
ダイナミックな作品づくりやヨーロッパのアンティークと
ドライのディスプレイ、自然体のガーデン…
むーあんが創り出す世界に皆惹きつけられてゆきます。

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自然と親しむ暮らし、摘みたての花、農家さんの新鮮な花で
作るドライフラワーとリースやアレンジ、アンティーク、
花を生け、お客様をもてなす素敵なディスプレイと庭…
今の私の原点がココにはあります。
決して遠くはないのに、15年も年月が経ってしまいましたが
今回の再会は色んなことを再確認できた貴重な時間でした。

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むーあん空峠店むーあん空峠店
●営業日   日・月曜日のみ
●営業時間  10:00~17:00
●冬季休業  1月~3月
● 店舗所在地 〒408-0033 山梨県北杜市長坂町白井沢3573-180
 Tel・Fax 0551-32-6976

Oktober 10月

あっという間に10月になってしましました。
今年もあと二ヶ月!と考えるとゾッとします。
このところは、暑いくらいの秋晴れ続きで気持ちも晴れやか。
これからどんどん気温も下がっていって、動くのも面倒にならないうちに、やるべき
ことをやらないと、と焦りつつも、季節の変わり目は最大限、四季の移り変わりを五感
で感じていたいものです。

我が家の庭では、‘息子の木’になっている姫リンゴが赤く色づきました。

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無農薬だから、黒い斑点があったり、ゴツゴツしていたり、
売り物のようにキレイではないけれど、息子はもぎ取って
すぐに美味しそうに頬張っています。

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銀葉ポプラの葉が秋の空に輝いて。

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里芋の葉っぱは本当に美しいかたち。

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初挑戦のミニブロッコリーはちゃんと収穫出来るかどうか…

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出遅れぎみに9月に種まきや苗を植えた野菜たち。
レタス類、チコリー、水菜、白菜、キャベツ、
ビタミン大根、カブ、ほうれん草、ラディッシュ、小松菜、冬菜など。
霜が降りる前に、ある程度の大きさまで育ってくれることを願って、
日々成長を見守っています。

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なんと!しばらく経ってからのこと。
知らぬ間に、ひとつひとつの株に息子が差してありました。
たいてい種まきや植え付けをした時には、ラベルを差しているのですが、
今回は時間もなく、種類も少なかったから省いていた私。
植えるのも蒔くのも手伝ってくれた息子は見逃さなかったんですね。
私を喜ばせようと、こっそりと。

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~ 今週末のお知らせ ~

*10/4(土)11:30-13:30頃
塩尻の美容室&ギャラリーJAVAさんの月に一度のマルシェ。
山屋の野菜は出せるものがほとんどありませんが、
ガーデンブーケ少々、とリースや小物類を。
koba庵さんはこの時期限定の栗を使ったパンを販売するそう。
ぜひ、お越し下さい。

*10/5(日)10:00-12:00
中山文庫さん(松本)にてハーブ講座。
スイスのファームステイを始め、これまでの経験を通して
ハーブのことをお話しながら、サシェとバスボールを作ります。
お好みのリバティプリントの布、リボンを選んでいただくサシェは
プレゼントにも喜ばれます。ハーブティーのサービスも有り。
まだ若干名、空きがございますので、お申し込みは
中山文庫さん 58-5666 までお願いいたします。(材料費500円)

9月の収穫

8月の長野県の日射量は平年に比べて4割、過去最低だったと聞きました。
レタス産地の塩尻でさえレタス1玉200円で売られるほど不作で、農作物への影響
は大きく、我が家でも雑草ばかりが元気。通常水がたくさん必要な里芋だけは、
始めてこんなに立派に葉っぱを茂らせて大株になっています。
それでも今月のjavaマルシェには、何とか色とりどりの野菜がとれました。

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雨による泥はねも激しく、洗うのが大変。
白いナスもとれています。

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人参はなかなか売り物のように大きいものが揃いませんが、
葉っぱつきの掘りたての人参をみると、ピーターラビットを
連想し、なんだかワクワクします。

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こちらは最近メジャーになってきたピーナッツかぼちゃ。
スイスのファームステイ先でも作っていました。
スープに最適。

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目にも鮮やかなくさび型ピーマンやバナナピーマン、パプリカ。

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フリルの美しいパセリやバジル、トマト各種。

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晩夏のブーケたち。

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Hops

庭にホップを植えてから今年で三年目。
今年も見事な穂をたくさん実らせてくれました。
我が家のグリーンカーテンでもあるのですが、年々株が太っていくのか、
ものすごい勢いで新芽をだし、蔓を巻きつけ二階まで生い茂っています。
それもそのはず、ホップの学名の由来は‘小さなオオカミ’からきており、
ホップ蔓が他の植物に巻きついて締めつける様子を、オオカミが羊を襲う
オオカミみたとえているのだそうです。
日本では「ホップ=ビール」を連想するかもしれませんが、先日図書館で
借りてきた素晴らしいメディカルハーブ図鑑によれば、消化不良、神経過敏、
不眠症、更年期障害などに効果のあるハーブ。古代ローマ人はホップの若芽
をアスパラガスのように食べたそうです。新芽や穂も、ハーブティーに。
また、もともとホップがビールに加えられたのは、天然の防腐力のためで、
後に苦味と爽快な味わいがビールに欠かせないないものになったとのこと。

この夏は、たくさんホップのリースやキャンドルアレンジを作って、朝市で
販売しました。鮮やかなグリーンの穂が垂れる蔓が、本当に魅力的です。

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気分を和らげ穏やかにする効能もあり、
乾燥させたホップを詰めたサシェを枕の下に入れるとよいそう。
不安や精神的不調を引き起こすこともあるポルフィン症だった
英国のジョージ3世(アメリカを失った王)は、ホップを詰めた枕で
寝ていたという。

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夏の楽しみ

夏の楽しみといえば、庭での食事。
信州では、朝・昼・夜、毎食庭で食べられる時期は真夏のほんのいっときです。
特に、夕方〜夜は西陽で植物たちが輝いていたり、日が暮れてからはキャンドルの光
をうっとりしたり、なかなかお客様が来ないと、庭で夕食をとることも少ないのですが、
夏場のお客様には、庭でのゆったりとした食事を楽しんでいただいています。

2014夏のガーデンランチの写真を少々ご紹介。

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スイスのお母さんのドレッシングレシピは、
必ず聞かれると言ってもいいくらい人気。

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全て山屋産のガーデンサラダ。

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ソーセージとアスパラ、イタリア野菜‘チーマ・ディ・パーラ’のリゾット

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ラタトゥイユ(夏野菜の煮込み)。
加熱するのがもったいないくらい色鮮やかな野菜たち。

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玉ねぎ&バルサミコのさっぱりドレッシングも、
野菜の美味しさを引きたててくれます。
特にトマトによく合う。

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紫コールラビのグラタン

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ラタトゥイユ添えパスタと、スイスのジャガイモ料理‘ロスティ’

明後日9/7(土)は塩尻の美容室&ギャラリーJAVAさんのマルシェです。
今回は都合により、ガーデンブーケと野菜少々しか販売できませんが、
でひお立ち寄りください!

bbケーキ

9月も一日中雨降りとい冴えないスタートを切りましたが、ここ2日はやっとお日様も
登場してくれています。やっぱり日に当たらないと元気が出ないのは、私も植物たちも
一緒です。

この夏は、なんだかとっても忙しくしていて、いつもやっていたことができなかったり、
行っていた場所に行けずじまいだったりで、後ろ髪を引かれる思いですが、塩尻は確実
に秋の空気が漂い始め、名産のブドウが色づき、稲穂も実り、朝晩は半袖ではいられない
くらいヒンヤリとしています。

そんな中でも、この夏のヒットだったのはbbケーキ。
短大生の頃に初めて試したレシピを引っ張りだしてきて。
我が家のブラックベリーと、原村のベリーファームのブルーベリーをたっぷり使ったので
すが、加熱されたベリー類のエキスがパウンド生地に染み込んで、しっとりと大人の味。

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8月はエルダーとブラックベリーのアーチが入り乱れていました。

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エルダーもブラックベリーも、魅力的な色。

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宝石のような塩尻産のフルーツも次々に収穫期を迎えています。

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すもも‘ハニーハート’は中もキレイな赤でとっても甘い!
風味豊かで色鮮やかなジャムが出来上がります。

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お知らせ

8/10に台風のため8/24に延期になった、伊那の山小屋レストラン‘プチマルシェ’さんの
ソーセージ祭りは、予定通り明日開催されます。

ですが…私の体調不良が単なる風邪ではなく、明日の朝回復していれば出店しますが、
このままの状態ですと、泣く泣く欠席することになりそうです。
楽しみにされていた方には、申し訳ございませんが、生のアイリッシュミュージック
と主に名古屋から出店のアンティークマーケット、それぞれのシェフ自慢の手作り
ソーセージ、世界のビール、猫バス…と盛りだくさんで、きっと楽しい一日になること
間違いナシ!当日券もございますので、ぜひ足を運んでみてください。

8月のガーデンの様子。

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ブラウンフェンネルは葉っぱも花も、長い期間ブーケに活躍します。

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小さな花と名前が可愛いスカビオサ‘ムーンダンス’

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ジニア(百日草)‘アンティーククィーン’

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見事に返り咲きした‘ホワイトメイディランド’と‘スノーグース’

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Sonnenblumen ひまわり

やっと‘夏’が戻って来ました!
照りつける夏の日差しは何日ぶりでしょうか。
すごい湿気ではありますが、青い空と輝く緑が眩しくて晴れやかな気分です。

ひまわりはドイツ語でSonnenblumen。英語同様に「太陽の花」を意味します。
ひまわりの咲く姿も、こういう陽気でなくっちゃ似合いませんよね?

週間予報では、今後も曇りや雨の出番も多そうですが、残りの2014年の夏、まだまだ
楽しまないと。ここのところ連夜の作品づくりや朝市、来客で食生活やリズムが乱れ、
風邪までもらってしまいましたが、夏野菜パワーで乗り切ります。

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☆これからの原村高原朝市は土日祝のみ出店予定です。(9月は朝市自体がそうなります。)
尚、今週末の24(日)は伊那・プチマルシェさんのソーセージ祭り出店のため、お休みします。

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garden山屋の看板商品「今朝のつみたてガーデンブーケ」
原村高原朝市には、夜明けと共に花摘みをしないと間に合いません。
日に日に夜が明けるのも遅くなってきているし、切り花用に栽培しているわけでは
ないので、朝露や雨に濡れながら、庭のあちこちから花を摘んでまわるので大変!
それでも、お客様が嬉しそうにブーケを持って行かれる姿をみると元気がでます。

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前回ご紹介したエルダーの実と。
花の合わせ方によっては平凡だったり幼稚に見えやすいヒマワリも、
このエルダーのような個性的な脇役によって、ずっとシックで魅力的に!

Holunder 西洋ニワトコ

スイスをはじめ、ヨーロッパでは馴染み深い西洋ニワトコ。
「エルダー」という英名は耳にした事があるかもしれません。和名は西洋ニワトコ。
スイスでは「ホルンダー」と言い、あちこちで見かけました。花はノドに良いそうで
開化期になると花を集めてシロップを作ってたくさん瓶に詰め、地下室に保存し、
夏の間中飲んでいました。日本のスーパーでも見かけるスイスのリコラ社の飴にも
エルダーフラワーの飴があり風味も良く、のど飴がわりによく買っていました。
紫〜黒に色づく実もジャムなどにして食べます。
日本に帰国後は、IKEAでエルダーフラワーシロップを見かけたくらいでしたが、偶然
にも7年前に直売所で小さな挿し木苗に出合い、興奮して数本庭に植えました。
とても丈夫で毎年ぐんぐん大きくなり、今では4〜5mの高さにまで成長しました。
garden山屋の大切な宝もの。特にグリーン→赤→紫→黒に変化してゆく実は、どの
段階でもガーデンブーケを魅力的に見せてくれ、お客様からも「これは何の実ですか?」
としばしば尋ねられます。

それにしても、この梅雨のようなお天気はどうしちゃったのでしょう。。
毎朝、朝市用に摘む庭の花たちも、次の花がなかなか咲きません。
花火大会や夏祭り、屋外イベントにも影響があったり、たった一時間半の原村高原朝市
ですら、雨に降られてびしょ濡れになることも数回あり、ドライフラワーも湿気は大敵!
おまけに体調も崩してしまい、連日の悪天候によるダメージは大きい。
植物も私たちも、夏休みらしい輝く太陽が待ち遠しい今日この頃です。

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エルダーの花

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この花をカゴに集めてシロップに

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エルダーの花、レモンの輪切り、グラニュー糖、水を入れて、
2-3日、日の当たる場所に放置しておくと、砂糖やエルダーフラワーの
エキスが溶け出します。

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それを漉して、煮溶かして出来上がり。
これを好みの濃度に水や炭酸水で薄めて飲みます。

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8月のエルダーの様子。

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この実のシックな色と実の重さで垂れ下がる姿が素晴らしい!

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スイス、リコラ社のエルダーフラワーキャンディー

☆明日8/17(日)は、原村高原朝市終了後に松本へ向かいます。
カフェ&ギャラリー・ショップのLABORATORIOさんでの月に一度のマルシェ。
11:30-15:00頃まで。お天気次第で早めに撤退してしまうかもしれませんので
お早めにお越しください!みなさまのお越しをお待ちしております。