Endivien エンダイブ

今回のスイスでの仕事内容は、直売所の開店・閉店準備、品出し。
キャベツの出荷調整。にんじんの選別。エンダイブの収穫。業者さんへの
発注品準備の他、料理、掃除、洗濯、アイロンがけ、靴磨き、犬や馬の世話、
買い物や、資源ごみ捨てなど、相変わらず広範囲に及びました。
さすがに冬場なので、野菜農家の仕事と言えども、巨大冷蔵倉庫にストック
してある野菜たちを、調整し出荷するのがメイン。それでも唯一収穫作業が
できたのが、ハウス栽培のエンダイブの収穫でした。

スイスの代表的な冬のサラダ野菜のひとつであるエンダイブ。
日本でも時折見かける細葉で苦味の強いものに比べ、葉っぱが
幅広で、ほろ苦いけれど甘みが強く美味しい(息子も食べるほど)。

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前作の影響で、土壌からくるカビや腐りが発生しやすかったそうで、
大株で収穫できるものが少なかったのですが、実際に一番美味しい
のは中心部。
露地栽培では、そのまま育てると緑が濃く、硬くて苦い野菜ですが、
成長後に玉ねぎ頭帽子みたいなプラスチックのキャップをかぶせる
ことで、中心部が黄色く軟白して甘く柔らかいエンダイブになります。

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スイスでは、そのほかマーシュ、トレビス、ツッカーフットという
縦長に葉を巻いていく不思議なチコリの仲間の野菜、白菜、キャベツ、
ビーツなど、サラダで食べます。私の滞在先は大きな野菜農家なので、
毎回ふんだんにサラダが食べられるのが嬉しいところ。

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この白菜が伸びたみたいなのが、ツッカーフット。
直訳すると「三角すいのお砂糖」
昨年は、山屋の畑でも小ぶりでしたが収穫できました。
甘みとほろ苦さのバランスがクセになります。

トライアスロン

まだまだ過酷な旅はつづいたのでした。
(年末年始を挟んで24日間、スイスのファームステイ先に息子と二人で仕事の
お手伝いに行ってきた、旅の結末です)

成田へは8:55着予定が23:30にギリギリ到着(ちゃんと税関、入国審査はいくつも
窓口が開いていて、警官も普段並みの人数。その人たちも残業なのでしょうか…)
ほとんどの人はスイスエアがホテル代を補償し、送迎のバスで向かいましたが、
私たちは幸い家族が迎えに来てくれていたので、そのまま車に乗り込み一時東京
の実家を目指しました。歓迎のしるしなのか、雨女到着ともに激しい雨!

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ところが、この後関東甲信越地方に大雪警報とのこと。本当は実家に一泊した方
がいいかと思っていましたが、仕事もあるのでお土産だけ引っ張り出し、サッと
シャワーを浴びて、午前1:30いざ出発!すでに大粒の雪が降り始め、中央道へ
向かっている途中、通行止情報が入り急きょ関越道へ。吹雪の中を40キロ走行で
トラックにまみれながらの雪道運転。途中事故数カ所、かき分けた雪が凍りつき
ワイパーが止まったり、渋滞で止まっていたら抜け出せなくなったり。
群馬での通行止の電工表示板も横目にトラックにくっついて強行突破で進んで
いき、何とか上田・菅平までやってきました。その後は更埴-安曇野間で通行止
ということで、上田・菅平から下道。山屋に着いたのは13:30でした。

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東京から山屋まで11時間(私は半分運転。ちなみに通常は3時間弱で着きます)。
極めつけに、家の前の雪かきをしないと家にも入れず、車も停められない状況で、
雪かきに2時間!!
まるでトライアスロンのアスリートになったような気分でした。
機内でも数時間しか寝られず、親子共に時差ぼけの妙なテンションで。
結局その日は仕事をお休みして、雪かきと雪遊びに子どもも犬も大喜びの一日。
その晩は、倒れこむようにしてベットに潜り込みました。
それにしても、キャベツで体鍛えておいて良かった!

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