豆炭こたつ発酵機

山屋で、一番パンを焼く頻度が高いのが冬。
まず、庭や畑ができない分、比較的時間に余裕があること。
それから我が家の豆炭こたつを利用すると発酵がスムーズであること。

ここのところ、イベントもなく、天気の悪い週末が続いていたので、
毎週末パンを焼いていました。

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地元産そば粉を使用したもっちりパン。

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スイスのSchwarz家のとは比べ物になりませんが、スイスの三つ編みパン。

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Schwarz家の直売所でも販売している愛用の森の蜂蜜は世界一!!

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前夜の残り物の春のペンネとフライドグリーントマトも添えました。
近所の施設栽培のトマト農家さんから、みどりのトマトのいただき、
思い出したのが、アメリカ映画「フライド・グリーン・トマト」。
子供にはちょっとアクが強烈だったようですが、大人はクセになる味。
映画になるほど、思い出の味になるのもわかります。

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秋に作っておいた紅玉のキレイなピンク色のコンフィチュール。

冬の週末、ちょっとゆったりした気分で朝食や昼食を食べる時間が好きです。
窓の外に来る、りんごを啄む鳥たちを眺めながら。

冬のディスプレイ

やわらかな光。澄んだ空気。雪のある世界。
冬はそんなところが好きです。

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庭の植物たちが眠りから覚めるまでの間、もうしばらくの辛抱です。
ドライが良く似合うのが秋冬なのも、ごく自然なこと。

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半分オモチャの薪ストーブには、我が家のヤカン隊員勢揃い。

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日本の古いハカリ。特にアンティークという訳でもなく、近所の
リサイクルショップで見つけたモノですが、今のモノにはない
色づかいや作りに惹かれます。
秋に直売所(輸入物ですが)で買ったシックな色合いの観賞用コーン、
暖冬のおかげで芽吹きが早かったニンニクと小さな玉ねぎは、
ヒアシンスの球根を愛でるような気分で、日に日にグリーンの芽が
伸びるのを眺めています。無理をしない山屋の冬のディスプレイ。

雪中宝探し

あの大雪の日から一ヶ月。
ずっと解けずにいた大量の雪は、先週末の春のような陽気と雨で
すっかり解けてしまいました。春一番が吹き、塩尻でも最高気温14℃!
その日は上着が気持ち悪い陽気でしたが、翌日は一転、真冬に逆戻り。
今週は、小雪舞う寒空に身を縮める日々を過ごしています。

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ジムニーの窓ガラスにつく毎日違う‘雪の結晶標本’。

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雪解け前の遺跡。
リードを離して散歩した時の犬と私の足跡。

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銀世界の山屋の畑にて、宝探し大会!!

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息子は「たしか、この辺にあったと思うけど…」
と野菜のありかを一生懸命探っていました。

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見つけ出したのは、芽キャベツ!

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ただでさえ甘みや旨みが濃縮された芽キャベツ。
完全に凍っていましたが、雪の下で一層甘みを増しました。

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ちりめんキャベツや、ちょっと変色してしまった紫白菜も。
本当はほうれん草を収穫したかったのですが、凍りついて、
葉っぱがバラバラなってしまうので、今回は断念。
今は、この雪もすっかり解けてしまい、ちょっと寂しいくらいです。

GATEAU CHOCOLAT DE NANCY

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今年のヴァレンタインデーにはガトーショコラを。
私が持っている本のレシピだけでも、いく通りもありますが、今回は
ドイツ国境に近いロレーヌ地方ナンシーのレシピを採用しました。

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ロレーヌ地方では昔からお菓子にチョコレートをよく使っていたそう。
美味しいものの話に度々登場するグルメで名高いスタニスラス善良公は
ポーランドの王様で、このお菓子に自分の名を授けたそうです。

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チョコレートをそれほど好んで食べない私ですが、
甘さ控えめのしっとりしたガトーショコラはちょっと別格。

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スイスのダークチョコレートとドイツの製菓用チョコレートをミックスして
使用、大人の味わいに仕上がりました。
ちょうど雪が溶け、青々した庭のミントが出てきて彩りに添えました。

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ちょうどヴァレンタインデーの翌日が誕生日の友人が訪ねてきたので、息子と、
来週誕生日を迎える私と三人で、またまた合同誕生日会!

Geburtstag 誕生日

2月9日。
おかげさまで無事に息子は6歳になりました。
大した病気もケガもなく、4月からはいよいよ小学生!

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誕生日プレゼントのお絵かきセットで窓にお絵かきしたり
エルマーの冒険の可愛らしいすごろくで遊びました。

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夜には大好きなハンバーグでお祝い。

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数日前に、姪っ子と合同で誕生日ケーキを囲んでお祝いしましたが、
やっぱり当日なにもないのは寂しいということで…
冷凍しておいたほぐし栗を使って、創作栗のタルトを。

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つい、ー子供以上に、イベントとなるとテンションが上がってしまいます。

山屋餅つき大会

年末恒例の山屋餅つき大会。(とはいえお友達ファミリーが道具から何から、
全て持って来てくれるんです。娘さんは息子と同い年。)
この冬は、スイスに行ってしまうからできないか…と、残念に思っていました。

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ところが、餅好きな私たち親子のために「せっかくだから帰国したらやろう!」と
言ってくれ、2月のお餅つきが実現したのでした。
かれこれ遡ること5年前。母親たちがやりたい一心で、赤ちゃんをおぶっての
お餅つき。その光景がまた滑稽で笑えました。何もわからない赤ちゃんの表情
と必死に手返ししたり、熱々のお餅を丸めたりする頼もしい母親たち。
それから年々子供たちは成長し、ついには子供用の杵で上手にペッタンいい音
出して餅つきしたり、試食用に丸めたり、すっかりお手の物に。

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おろし、きな粉、あんこ、鶏団子鍋…と相変わらず盛り沢山。
子供達はちぎって、何もつけずに美味しそうに頬張っていました。
やっぱり、自分たちでついた杵つき餅は最高!!
毎日のように、いただいています。

スイス?

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いいえ、これは木曽です。
以前から気になっていた、雪景色の中の木曽馬と、馬そり。

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木曽馬は平均135cm程度の小柄な日本在来種。
優しい瞳と、このサイズ、モコモコした毛並みが愛らしい。

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馬そりは登記期間中ずっとやっているのかと思ったら、イベントのみだと
いうことがわかり、先週末開催された開田のかまくら祭りに行ってきました。
ちょうどその日10歳の誕生日を迎えた姪っ子や両親も遊びに来ていたので、
みんなで賑やかに。

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雪景色の木曽路を走ること一時間半。
開田高原に入っても、看板など一切なく不安になり、直売所で聞いたりしながら
御嶽山に向かって山道を走り、ようやく辿り着きました。

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ソリは持参したのですが、肥料袋に藁を詰めた手作りソリの方がよく滑ります。

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巨大かまくら(中は部屋のようになっていてくつろげる)や、ボブスレー並みの
急坂のそり、馬そり、スノーモービル、除雪車試乗等、子供にとっては盛り沢山!

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やっぱり男の子!除雪車に乗って大喜び。
それから、スノーモービルは私が運転してもいい、ということで、
親子で田んぼの周りを猛スピードで走り、大興奮でした!
この冬は暖冬から一転、塩尻でも久しぶりに−18℃を観測しました。
帰国後は朝の気温が−10℃前後と厳しい寒さが続いていましたが、
冬ならではの楽しみを満喫できた一日でした。

Kartoffeln ジャガイモ

スイスの主食は主にジャガイモとパン。
今ではお米やスパゲティ、バリエーション豊かなマカロニ類、クスクス
やポレンタの他、粉ものなどもよく登場します。スイスは、ドイツ語圏、
フランス語圏、イタリア語圏、ロマンシュ語圏があり、料理も日本同様
その土地土地によって違います。そもそもスイスはヨーロッパの中心!
近隣国の影響を受けながら、さらにはアジア食もポピュラーになりつつ
あり、食文化も高品質の食材も豊かな国です。

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チーズフォンデュに並ぶ、スイスの郷土料理‘ラクレット’。
蒸したジャガイモに熱々に溶けたラクレットチーズをかけていただきます。
エリカのおばあちゃん時代から愛用しているという機械を使って。

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次女ラーヘルの家でご馳走になったのは、典型的なスイスの食事。
塩蒸しジャガイモと塊のままじっくりオーブンで焼いたハム、芽キャベツ
と干しインゲンの蒸し煮。

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恩返しはお寿司に続いて、毎回大好評のカレーやコロッケ。
コロッケは主食になるので、いつもの3倍以上の量を作らなくてはならず、
大仕事。定番のツナと牛ひき肉の二種類を。

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近年購入したミーレの優れたスチームマシーンのおかげで、
だいぶ料理の手間が省けるようになりました。

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息子も衣付けを手伝ってくれました。

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揚げる作業は、テラスに大きな炊飯器のような電化製品のフリッターがあり、
業務用みたいに、こんがりと上手に上がります。5個くらいずつ、揚げては
予熱してあるオーブンのプレートに並べ、12時にはアッツアツのコロッケを
みんなで席に着いて頂きます。テラスなら油汚れも気にならず機能的!
私の帰国後にも楽しめるよう、冷凍用コロッケも沢山仕込んできました。

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こちらは、ルチェルンの伝統料理。
子牛のソーセージみたいなものをサイノメに切って焼き、白ワインを
たっぷり効かせたクリーミーなソースで煮込み、パイの中からあふれる
くらい盛り付けます。付け合わせはえんどう豆とベビーキャロットの
蒸し煮。この家の厩舎で馬を飼っているパン屋さんの社長さんが、
クリスマスの残り物の星型パイを沢山持ってきてくれたのですが、通常
は丸型のパイです。

料理の話題は尽きないので、ほどほどにしておきます。

Käse

スイスの典型的な夕食。

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チーズやバターやヨーグルトが、本当に美味しい!実はスイス研修に行くまで、
乳製品が苦手だったんです。それが、あまりにおいしくって感動しました。
特にエメンタールチーズやベルクケーゼ(山のチーズ)などハード系が好きです。

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スイスやドイツでの夕食は、直訳すると‘冷たいごはん’といって、火を使わない
夕食が多いようです。(写真はある日曜日のお昼。夕食はお寿司パーティーなので、
パンとスープで軽めのランチに)

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このチーズ。セットして、くるくる回すとカーネーションのような美しいヒダの
チーズになるわけですが、力の入れ加減がなかなか難しい!力を入れすぎると、
チーズがえぐれたり分厚くなるし、弱くても、ダメ。さすがエリカは上手でした。

スイスにいて思うことは、どこへ行ってもパンとコーヒーが美味しいこと。
機内食のパンも、今まで使用した10の航空会社の中で一番美味しいと思います。
コーヒーはたいがいどの家庭にもカフェマシーンがあって、ボタンひとつで
エスプレッソ又はカフェ・クレーメ(クリーム入りではなく、普通のコーヒー)
が飲めます。私の過ごした家では、ダイアル回すとmlの量の調整もでき、好み
の濃さに出てきます。
お店に行っても、マシーンがあって、セルフもしくは店員さんが運んできてく
れるのですが、家で飲むのと同じようなコーヒーがお店で飲むと、400円くらい。
ひどいのは、紅茶を頼むと熱湯とティーバックが出てくるだけなのに、それも
たいがいコーヒーと同額なんです。ペットボトル飲料も300-400円くらいして、
研修生時代、出かける時はペットボトルに水道水を入れ持ち歩いていました。

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今回の自宅用のお土産に買ってきたチーズ三種。
一番好きなエメンタールと、グリュイエール、ラクレットチーズ。
塩尻のスーパーで買うとなると、どれもカットで3ー5倍高価で、
うすーくスライスして食べないと勿体無い。
どれもスイスの国旗、赤クロスマーク付きなのが、さすがスイス!