フランスのブルターニュ地方に古くから伝わるお菓子‘ファーブルトン’を作りました。伝統的なものは豚バラ肉のスモークベーコンを細かく切っていれたりもするそうで驚きですが、こちらは底にラム酒に漬けたドライプルーンを並べたところに、卵、牛乳、生クリーム、小麦粉、砂糖などを混ぜ合わせたものを流しこんがりと焼き上げます。小麦粉入りのプリンというか、ねっとりフワッとした食感が優しいデザート。冷たく冷やしても温かくてもおいしいのですが、もちろんこの時期にはオーヴンから出したばかりの熱々をいただくのが最高です!息子もパクパク美味しそうに食べてました。
自分自身に立ち返る時間
「一日の予定を立てるとき、必ず何もしない時間を作りましょう。一見、無駄なように思える時間ですが、何もしない時こそ、自分自身に立ち返れる時間なのです。」と、ある雑誌にありました。いつも、やりたいことや、やらなくてはならないことが次々に思いつき、何かに追われているような気になってしまいがちの私にとって‘自分自身に立ち返れる時間’とはなんだろう。それはきっと、自然を感じる時。子育てしていると、なかなかないようではありますが、そんなチャンスは日常の中に幾度もあります。アルプスの山々を眺める。犬や子供と太陽のもと、思い切り遊ぶ。お気に入りの森を散歩する。草取りをする。畑、庭仕事をする。収穫物を調理して食べる。主には外にいることでも、室内にいても自然を感じることはそれほど難しいことではありません。信州の厳しい冬には、行動範囲も出来ることも限られてしまう反面、頭がスカッとする寒さ、逞しく聳え立つ雪山、澄みきった星空、静かな白銀の世界、薪ストーブの温もり…冬だからこそ感じる自然の豊かさも好きです。そん
な四季を通しての自然の豊かさに、ふと気づいた時こそ、自分自身を解放できているのかもしれません。今日もこうして山を眺め、美味しい空気や水を味わえることに感謝しています。
ホットサンド
日本人として
スイスの料理に比べたら、日本の料理は格段に美しく、繊細で奥が深いと思います。色合いや盛り付けは芸術的であるといえるほど。その裏には色や食感、味わいを引き出すためのそれぞれのテクニックがあったり、一回の食事に使う食器も洋食より和食のほうが複雑で多い訳で、手間のかかり方も違います。
今年は年末バタバタしていて、日本の目まぐるしいクリスマス→お正月のスピードにも出遅れ、なんだかヤル気が起こらず、おせちも諦めかけていました。でも、お友達ママやそのお母様手作りのおせち料理をお裾分けしてもらったので、お煮しめ二種だけ作って、元旦に即席おせちをお重につめたら、一気にお正月ムード!自分たちでついたお餠のお雑煮が美味しくて…
やっぱり日本の伝統的行事はどれも美しい!世界に自慢できる文化に誇りを持つと共に、一日本人として、もっと深く知り、大切にしたいと思いました。
雪の中
2012年元旦
お餅つき
お友達ファミリーと、山屋で恒例?のお餅つきをしました。外は北風が冷たい厳しい寒さでも、土間で薪ストーブに火をくべながら体を動かしていると、体がポッポッしてきます。
お友達のご実家でとれたもち米で、杵と臼でぺったんぺったんつくお餅は最高に美味しい!つきたてちぎり餅を炬燵に入りながら、野菜たっぷりのトリ鍋や、辛味餅、あんころ餅、ウグイスきな粉餅でいただき、贅沢で楽しいイベントとなりました。
材料から用具まで、毎回全て準備してくれるお友達ファミリーに心から感謝しつつ、来年もまたこんなふうに皆で楽しめたら幸せだなぁ、と思うのでした。来年はもうチビッコたちが参加して大騒ぎだろうな…
現在外の気温−9℃!でも、この寒さに負けないくらい暖かな心を持って、色々あった2011年を締めくくりたいと思います。
支えてくださった方々、見守っていてくれた方々、本当にありがとうございました!それでは、よいお年をお迎えください。
焼き菓子のたのしみ
クリスマスレッスン
スイスへ旅立つ前に、ガーデン山屋のガーデンブーケをいつも買ってくださる方から「帰国したら、クリスマスリース教室をやってもらえませんか?」と嬉しいお願いをされていました。そして帰国後、始めての山屋でのお教室が実現しました。生徒さんは、その方とお友達の二名。スイスから持ち帰った荷物の片付けもせず、とりあえずの掃除と材料準備、お茶用のケーキを焼き、バタバタでしたが、お二人ともとても喜んでくださり、私にとっても今後を考えるにあたり、有意義な時間となりました。楽しく尽きないおしゃべりと共に、針葉樹のよい香りの中で、モノづくりをしていると、心もヌクヌクと幸せです。このお二人とは、これからも楽しくお付き合いできそうで、なんだかいい予感!この出会いにも心から感謝。
何種類ものグリーンをふんだんに使ったクランツ。ワンポイントはオールドローズ系のエレガントなワインのバラを。
友人が持ってきてくれた花材のおかげで、こんなにたくさんの材料が集まりました。
雰囲気を変えて、ナチュラルシックなクランツは阿佐ヶ谷の美味しいコーヒー屋さんのご夫婦へのプレゼント。
キャンドルに火を灯すと、また素敵です。
日本のスイスにて。
無事に帰国し、東京に数日間滞在し、日本のスイスと呼ばれる信州へと戻って来ました。ブログ更新もしないまま、二週間が経とうとしています。外気温はニーダービップも塩尻もほぼ同じなのに、室温の差といったら!常にヌクヌク20℃くらいに保たれているスイスの家に比べ、山屋は家の中でも息が白く、部屋が温まるまでは帽子や上着をきたままでいたり、ストーブやコタツから離れられない…(朝のキッチンの温度は4℃。真冬は1℃くらい)こうなると、どうしてもスイスのようには動けず、何をするのも、寒さを跳ね飛ばすほどのヤル気と決意と身支度が必要になります。スイスのように食洗機もないし、お掃除のために人を雇ってないし、洗濯は週に一度なんて無理。夜はシャワーなんてとんでもなく、(寒過ぎて)しっかり湯船であったまらないといられない…なにかと時間もかかるわけで、たくさんのやろうと思ったことのうち、ひとつ達成出来るのがやっとです。大したことをしてなくても毎日があっという間。でも、反省したり後悔してるばかりじゃ滅入るので、母も子もケガや病気せず、一日ひとつ何かができればヨシとして、寒い間は過ごそう思います。来春また新たな芽を力一杯だせるように、エネルギーを蓄えなくては!