クリスマスレッスン

スイスへ旅立つ前に、ガーデン山屋のガーデンブーケをいつも買ってくださる方から「帰国したら、クリスマスリース教室をやってもらえませんか?」と嬉しいお願いをされていました。そして帰国後、始めての山屋でのお教室が実現しました。生徒さんは、その方とお友達の二名。スイスから持ち帰った荷物の片付けもせず、とりあえずの掃除と材料準備、お茶用のケーキを焼き、バタバタでしたが、お二人ともとても喜んでくださり、私にとっても今後を考えるにあたり、有意義な時間となりました。楽しく尽きないおしゃべりと共に、針葉樹のよい香りの中で、モノづくりをしていると、心もヌクヌクと幸せです。このお二人とは、これからも楽しくお付き合いできそうで、なんだかいい予感!この出会いにも心から感謝。

何種類ものグリーンをふんだんに使ったクランツ。ワンポイントはオールドローズ系のエレガントなワインのバラを。

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友人が持ってきてくれた花材のおかげで、こんなにたくさんの材料が集まりました。

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雰囲気を変えて、ナチュラルシックなクランツは阿佐ヶ谷の美味しいコーヒー屋さんのご夫婦へのプレゼント。

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キャンドルに火を灯すと、また素敵です。

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日本のスイスにて。

無事に帰国し、東京に数日間滞在し、日本のスイスと呼ばれる信州へと戻って来ました。ブログ更新もしないまま、二週間が経とうとしています。外気温はニーダービップも塩尻もほぼ同じなのに、室温の差といったら!常にヌクヌク20℃くらいに保たれているスイスの家に比べ、山屋は家の中でも息が白く、部屋が温まるまでは帽子や上着をきたままでいたり、ストーブやコタツから離れられない…(朝のキッチンの温度は4℃。真冬は1℃くらい)こうなると、どうしてもスイスのようには動けず、何をするのも、寒さを跳ね飛ばすほどのヤル気と決意と身支度が必要になります。スイスのように食洗機もないし、お掃除のために人を雇ってないし、洗濯は週に一度なんて無理。夜はシャワーなんてとんでもなく、(寒過ぎて)しっかり湯船であったまらないといられない…なにかと時間もかかるわけで、たくさんのやろうと思ったことのうち、ひとつ達成出来るのがやっとです。大したことをしてなくても毎日があっという間。でも、反省したり後悔してるばかりじゃ滅入るので、母も子もケガや病気せず、一日ひとつ何かができればヨシとして、寒い間は過ごそう思います。来春また新たな芽を力一杯だせるように、エネルギーを蓄えなくては!

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Auf wiedersehen 旅立ちの日

いよいよあと数時間後にはシュヴァルツ家の皆様、ニーダービップともお別れです。長いようなあっという間だったような…やはり後半はクリスマスに向けての準備など楽しい仕事が多かったせいか、急ぎ足で時が過ぎてゆきました。早く帰りたいと思ったことも何度もあったけれど、こうしてみると、名残惜しい。特に皆が、わざわざお別れの挨拶をするためだけに訪ねて来てくれたり、プレゼントを持って来てくれたり…「よい旅を」「次はいつ来るの?」「素敵な時間を本当にありがとう」一言一言が胸にしみ、涙を浮かべて抱きしめてくれたソニアやダニエルママにつられて目頭が熱くなりました。特にラーヘルの子供たち(ロミーが一番)名残惜しいようで、何度も何度も握手したり、言葉をかけてくれて、子供達の素直な気持ちが痛いくらいに伝わって来ました。
次はいつ会えるかわからないけれど、再会を約束して、三ヶ月のスイスライフにピリオドを打とうとしています。現在午前3時近く。やっと山のような荷物をスーツケースに詰め込み終わったところです。日本へは12時間の空の旅です。飛行機に乗ってる時の旅気分もまたよし。わんぱく小僧がいい子にしててくれることを願って…もしかしたら、明日はスイスの初雪が見られるかもしれないそう。そして、明日はサンタ・ニコラウスの日。旅立ちの日が初雪だったら、それも素敵な思い出になるでしょうね。

ソニアの旦那さんが届けてくれた、名前とお別れの言葉入りレブクーヘン(スパイスのきいた焼き菓子)

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夕方、サヨナラしたのに夜にもう一度来てくれたラーヘルのファミリー

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7度目のニーダービップ。いつ来ても変わらないこの地は、私の第二の故郷です。

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雨の日曜日

アドヴェント二日目の今日は、強い風で時々雨が降り、ゴロゴロする日曜日にはもってこいのお天気。でも、私にとっては最後の日曜日。以前は週に一度くらいは馬で森への外乗を楽しませてもらっていましたが、今回は子連れというのもあるけれど、シェフィンやティッピ、ラーヘルと手術続きだったり、なんだかんだと慌ただしく、ここの乗馬人口?が増えたのもあり、9月に一度外乗しただけでした。そこで、今日は最後のチャンスということで、シンメルの飼い主が譲ってくれ、三女のミリアムと森へ一時間ほど行ってきました。雨風で最悪のコンディションと思いきや、森へ入るとそこは別世界。風も雨もなく、潤った美しい緑と森の香り、美味しい空気、自然のクリスマスツリーのようにトウヒの実がたくさんぶら下がる木々、芸術作品のように絡みつくアイビーや、輝く苔のじゅうたん…さすがに、カメラをぶら下げてギャロップするわけにもいかないので、もったいない気もするけれど、この目にしっかりと焼き付け、たくさん深呼吸して、スイスの美しい森に別れを告げてきました。本来なら12月ともなれば、雪も降って、雪の中の外乗はまた格別なのですが、青々とした森ももちろん最高でした。

シェフィン作のアドヴェントクランツ

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毎週末、誰かしら孫の一人が泊まりに来ます。ロミーはこの家が大好き。
みんなでヌクヌクの暖炉ベンチに。まるで東京の満員電車のよう。

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シェフィンがお土産にと、エメンタール地方の伝統的な陶器のカップを。

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いよいよ明後日の朝には出発し、午後一の飛行機でスイスを発ちます。
あと一日、気を引き締めて、仕事に励み、後悔のないように過ごしたいと思います。
その前に、荷物が入りきるのか、どれだけ重量オーバーするのか心配なとこですが…

早朝の直売所

薪で焼いた、焼きたての自家製パンを販売する金曜日と土曜日はいつもの何倍ものお客様が直売所に買いに来ます。いつも土曜日は7:00から私が直売所の品出しをするのですが、その時点でもけっこうパン目当てのお客様もいるので、今日は撮影のために20分前から写真を撮りながら、開店準備をしました。
それから、スイスはこの秋、例年になく雨がありませんでした。そもそも私が来てから、雨が降った記憶は2,3日。そんなことは本当に珍しく何十年以来だとかで、やっと昨日約45日ぶりの恵みの雨でした。そして、もう12月だというのに、初雪もなく、こんなに気温が高いのも不思議で、皆「春のよう」と言っています。来週は雪になりそうですが、スイスの雪、見られるかなぁ。

ラーヘルのガーデンにあるキレイな赤い枝で壁掛けを作ったら、ソニアが同じモノを飾りたいから教えてほしいと、同じ材料を全部用意して訪ねてきました。

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用途に合わせて使い分けるスイスの主食、ジャガイモ。

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若いニワトリの、小さな放し飼い産みたて卵

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エンダイブやトレビスなどのサラダ類

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この不思議な形のサラダ菜はZukerhutツッカーフット(直訳すると砂糖の帽子?でも、苦い…)という、スイスの冬野菜を代表するもののひとつです。

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スイスのごぼうは真っ黒。コールラビやフェンネルは通年お店に並びます

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今日の仕事のひとつ。クリスマスプレゼント用の盛り合わせを作りディスプレイ。もちろん、自家製ワインは外せません!

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買い物に来るおじいちゃんも背広姿で可愛いカゴ持参、というところが憎い!

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お誕生日に招かれて

先日、シェフィンの乗馬仲間であるお友達の誕生日に招待されて行って来ました。そのお友達ソニアの旦那さんは大きなパン屋さんの社長。そのため、可愛らしい小さなサンドウィッチや、きれいなケーキやクッキーの盛り合わせが用意されていました。以前も触れたように、誕生日の本人が来てくれた人にもてなし、一番動き回らなくてはならない、こちらの誕生日。この日一日は、いつ誰が訪ねてくるかわからないし、だいたいの時間を決めて、招待してあっても、次々にプレゼントを持った友人や家族が現れるので、こうした軽食とお酒やカフェで深夜までおしゃべりを楽しんだりすることが多いようです。(子供の誕生日や小さな子供のいる家庭だと、また違ったりもするけれど) そして、この何種類ものクッキーは、決まってクリスマス頃に食べるもの。私も、シュヴァルツ家で研修生の頃、毎日1,2種類を一週間くらいかけて、50〜100コずつ焼きました。今回はちょうど帰国になるのでお手伝いはできそうにありませんが、この時期はまるでお菓子工場。こちらのクリスマスは日本のお正月同様で、こちらのニューイヤーは、日本のクリスマスといった感じで、クリスマスに家族皆が集まると12人。それぞれが「これだけは外せないクッキー」というのがあり(おせちに欠かせないものが人それぞれある様に)、ダブったとしても、なんだかんだで10種類近くなってしまいます。
こちらの人は、人が増える度に一人一人と乾杯したり、一晩に何度も乾杯します。その際には目を見て、「乾杯!〜」と相手の名前をいうので、初対面の人がいたり、名前を思い出せない人がいると焦ります。息子も乾杯が気に入ってしまい…

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クリスマスクッキーの盛り合わせ。各家庭でも12月中ずっと食後に食べたりします。

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こちらはスーパーで売っていたヘーゼルナッツのクッキー。可愛くってつい買ってしまいました。
スイスはナッツ系のスイーツが美味しい!!

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クリスマスディスプレイ

今回は、家に飾ったものをいくつか紹介します。なんせ、家も広いので、いくらでも飾るところがあって…

この玄関ドアはそれだけでも絵になります。古い木のドアなので、鍵をかけるのはちょっとしたコツが必要

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テラス側には森の恵みをふんだんに。このりんごたちは、ちょくちょく犬たちに食べられ、今では二つにまで減ってしまいました。金のワイヤーボールも、一つは見事にくしゃくしゃになって地面に落ちていた…

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先日ロミーと作った、乾燥りんごスライスもうまくできあがりました。

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スイス流子育て

以前も少し触れましたが、スイスの子育て(シュヴァルツ家?)はけっこうスパルタというか、区切るところはしっかり区切って、大人も自分の時間を大切にしているんだと思います。日本とスイスでは、住宅事情や生活スタイル、文化など、様々な違いがあるわけで、はじめは戸惑うこともありました。しつけのポイントというか、子供にさせていいことと悪いことも違ったり…
そして、スイスへ来て数日後に事件発生!ベビーベットで寝ていた息子がお昼寝から起き、なにかしゃべっていたので(私はインゲン豆収穫中)、シェフがドアを開けると、ベビーベットから窓辺(大理石の台のようになっていて、ちょうど子供が座れるようなスペース。大人が乗っても問題ない)に立ち上がっていて、びっくり仰天したそうです。それ以来、強制的にスイスで人気のあるベビーベットようのボックスシーツを着用?することを義務付けられました。それが、袖とチャックがついた不思議な形なのですが、要するに縛り付けるようなもので、子供はその位置で座ったり、立ち上がることもできますが、ベットから落ちたり、よじ登ることはできません。恐る恐る試して、最初はしばらく泣いていたけど(そこで負けちゃいけないそうで)そのうちぐっすり眠り、二、三日後にはすっかり慣れてくれ、寝心地がいいのか安心するのか、袖を通すのも協力してくれ、チャックを閉めると、自分は寝るんだとわかっているのか、笑顔で手を振ってくれます。このグッズのおかげで、朝は9時ごろまでの二時間と、午後は4時ごろまでの二時間ほど、私は安心して仕事に集中できています。たとえ起きていたとしても、絵本をみたり、ミニカーで遊んだり(暗闇でも!)すっかり居心地がいいようです。

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小人たち

子供は子供同士で言葉を学ぶのが一番いいような気がします。最近は、少し前から単語をいくつも話しはじめたミルタと一緒にいる時間が多いせいか、たまにポツリポツリとミルタの口真似をすることがありますが、どうも帰国までに自分でドイツ語単語を話すかどうかは怪しいなぁ。皆が「ちょうどこれから話し始めるとこだから、もったいない!あと一ヶ月いたら話すのに…」といい、シェフィンは「日本に帰っても、ドイツ語で会話するべきよ!」としきりに言っています。
そんなシェフィンは私がこの家にいる間にと、北イタリアのリゾートホテルにお友達と三泊四日旅行出かけてゆきました。私たちの滞在もついにあと一週間!

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静かだと思ったら、仲良く居間でくるみ屋さん?してました。ざんねんながら、シェフィンのお気に入りだった、この古いくるみ入れの陶器は、数日後にミルタが割ってしまいました。このグリーンのタイルのベンチは隣のキッチン側から火をくべ、このベンチが暖まる仕組み。今の時期はここにパン生地をおいて発酵を促します。

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Bohnen インゲン豆

シュヴァルツ家では、緑や黄色のインゲン豆やモロッコインゲンを山ほどたいていは蒸し煮にして、どっさり食べます。日本人としてはインゲン豆のグリーンや食感を残さず、クタクタに、汚らしい色になってしまうまで、圧力鍋20分ほどは火を通すのは、もったいない気がするけれど、クタクタになってないものは受け付けないようです。(以前ちらし寿司の飾りに固ゆでインゲン豆を使ったら、見事にそれだけ残された)10月まではフレッシュのインゲン豆を調理していましたが、今回は去年家で乾燥させたもの(スーパーでも売っている)を十分水で戻してから、玉ねぎ、ニンニクのみじん切りを炒めたところにいれ、たっぷりの水で二時間ほど煮ました。

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このインゲン豆と相性がいいのは、燻製させた大きな豚肉の塊。(ハムに近い)
こちらも毎度のことながら、かなり塩味がきいております。
キャンディのように専用のフィルムで包みオーヴンで焼くこと1時間半。

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こちらは夏のフレッシュインゲン豆。フカシイモも欠かせません

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