まるで庭のように、いつも遊ばせてもらっている平出遺跡。冬のあいだずっとやっていた周辺の道路工事も終わり、我が家の現場監督も少々物足りないようですが、広いキレイ(ちょっと立派すぎるような…)な道路を、たまに車が走ったり、暖かくなってきたので野鳥が賑やかだったりするのをキッチンから眺めることができます。遺跡では、息子が連日の嵐で抜けた藁葺き屋根のワラを広い集め、修復しようとしていました。我が物顔でとびまわる平出遺跡の小さな達人たちも、暖かくなってきて嬉しそう!
「信州Diary」カテゴリーアーカイブ
嬉しい来客
静岡の友人が久しぶりに来てくれたので、数人集まっての即席ディナー。その友人がお土産にくれた、イタリア産のオリーブの葉っぱの形をした、ホウレン草のパスタに感激!チキンボールとパプリカ、ホウレン草、スナップエンドウのトマトソースにしたら、色鮮やかで好評でした。七種の野菜のスープと、アボカドと硬豆腐のサラダ。それに、デザートは昨夜生地を仕込み、今朝焼いておいたバナナのタルト。昔アルバイトしていたビストロでデザート用に買い取ってもらっていたこのタルトを思いだし、急に食べたくなって久々に作りました。今回は贅沢に台湾バナナ(普段はフィリピンバナナの三倍位のお値段ですが、完熟でお安くなっていた!)を使い、濃厚なのに優しくペロリと食べられてしまうタルトが焼けました。楽しい会話が弾む食卓は、それだけで美味しくて幸せな時間。あっという間に時が過ぎてしまいます。
活動開始!
もう4月だというのに、昨日も雪が舞ったり、なかなか暖かくならず、冬物を着込むのもいい加減に飽きてきました。そんな遅い春ではあるけれど、山屋の健気な植物たちは、今年も期待に応えてくれて次々に芽を出しはじめました。暖かくなり葉を広げたら、青々してくるものでも、厳しい寒さを乗り越え芽吹いた植物たちは、はじめのうちはなんとも言えない魅力的な色をしていたりします。ルバーブの芽はギョッとするほど派手、オダマキの芽はシルバーがかった葉っぱの縁に微妙にワイン色が入りシック。芽吹きの植物を集めた写真集があっても楽しそう。 そして、トップバッターのスノードロップが先週から咲いています。何度見ても可愛い姿に、今日も励まされています。
オレンジスライス
10・4・2
嬉しい贈り物
Nacht Lichte
今日も、スイスから買ってきたものの紹介です。直訳すると「夜の灯火」。タイムスリップしたような、古い趣のある食料品と雑貨のお店で売られていた紙の可愛い楕円形の箱。ふたを開けると、おままごと遊びができそうなカラフルなモノがぎっしりと金色の3センチほどの小さなトング。お店の上品で親切なマダムに用途を尋ねると…油(オリーブ油でも、サラダ油でも、何でもいい)の中に、浮かべて火を灯すと、油が有る限り、小さなろうそくのように燃え続けること。昔は、誰かが病気の時や祈りの時、朝までかすかな明るさを必要とするときに使ったりしたこと。今は、なかなか売られていないことを教えてくれました。箱の表にはニューレンベルグ No.26 サンクト・ペーター教会からローマへ Made in Germany と記され、ローマの寺院らしき建物の絵があります。教会で売られていたのでしょうか。巡礼のお供に?帰国後、はじめのうちはほのかな灯火を楽しんで使っていましたが、もう手に入らないかもしれないのと、わんぱく息子がいては…と、ス
イスの丁寧な手仕事のドイリーの上に、箱のまま飾っています。
美しいブタ
スイスのお気に入りの書店で、外のワゴンセール(どれも半額以下)から何冊か本を買ってきました。その中の一冊。特にブタが好きというわけではないけれど、表紙の美しさに衝撃を受けた‘ブタ図鑑’。それがなんと日本でも「美しい豚」というタイトルで売られているそうです!知り合いが教えてくれたので、現物はまだ見ていませんが、びっくり! イギリスで出版された、この本にスイスで出会い(ドイツ語版)、はるばる連れて帰ってきた日本で売られているとは…図鑑とはいえ、豚がこんなに美しかったかな、と思える本で、豚以外のシリーズも見てみたい。やっぱり美しい本は世界が認めるんだなぁ、と思いながら、息子と一緒に豚ちゃんたちを眺めていました。
甘酒蒸しパン
春の予感
この冬は、雪も多く寒かったけれど、春のお彼岸も過ぎ、数日前から我が家のふきのとうも収穫できるようになりました。ガーデンの水仙も花芽がでてきたりと、春の気配を感じることができます。「春は自然の草木や花々が、これからの一年を祝福する季節」と、フランス人のあるフロリストの言葉。これからが、ガーデン山屋の一年のはじまりです。厳しい寒さを耐え抜いた、ひとつひとつの植物たちが祝福してくれる庭に励まされながら、冬モードから一気にエンジン全開で走り抜けなくてはなりません。以前は、何もかもが生命力に満ち溢れ、スタートを切る春に、自分だけ取り残されるような気になったりして、春があまり好きではなかったけれど、寒い寒い信州に住んでからは、春の訪れが嬉しく、待ち遠しいと思うようになりました。まだまだ10℃以下の寒い日も多いけれど、そろそろ庭仕事や畑仕事もはじめなくては!祈るように、ガーデンの宿根草たちが再び芽をだすことをドキドキしながら、待っています。