直売所Dekoration

昨日に引き続き、直売所内ディスプレイの様子です。地下室の隅に追いやられていた古い木の脚立なんて、山屋におきたいくらい魅力的で、真っ先に持ち出しました。たわわに実ったカリンの木が、ちょっと前の嵐のような雨風で折れてしまい、実(食べるにはまだ未熟)だけカゴにいれてお店に飾ろうかとラーヘルと相談していた時に、シェフが現れ「そんなのもったいない!この素敵な脚立のディスプレイの上の柱から枝ごと吊るそう!」と張り切って、即それを実行しました。それにしても、10キロ以上はあるであろうカリンの枝を下で支えるのは、しんどかった!でも、シェフのおかげで、素敵なディスプレイが完成しました。他にもスイスの伝統的なグレーとブルーの焼き物をいくつも地下室から運び出しました。中でも美しい蓋つきの陶器は、その昔フルーツをいれ発酵させてラム酒のようなものを作るためのもの。それを冬の間中食べたそうです。シェフィンも、地下室にあることを忘れていたようなモノたちが、日の目を浴び、お金をかけずに直売所が賑やかになり、とても喜んでくれました。私にとって、この家の地下室は宝の山です。

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森へ

直売所が殺風景なので、お店の装飾を頼まれました。森へ材料をとりに行ったり、家にあるものは何でも自由に使っていい、というわけで、そんなこと得意中の得意!さっそく森へ材料集めに行き、地下室に埃をかぶって眠っているモノたちを品定めし、あれこれと思いつくままに直売所内を秋の装いにしました。シェフにはいつも「おお、私達の芸術家!」とからかい半分に言われたり、人に紹介されたり…シュヴァルツ家の人々をはじめ、スタッフやお客様に「キレイ!」と喜んでもらえて、私も嬉しいです。まだまだアイディアはたくさんあるのに、なかなかまとまった時間がとれないのがもどかしいけれど、次も期待されているクリスマスの飾り付けが楽しみです

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しばしのお別れ

次女のファミリーは道を挟んだお向かいさん。ほぼ毎日顔を合わせ、子供たち同士遊んだり、二女もティム(8歳)も、ロミィ(6歳)もシュヴァルツ家のお手伝いをしに来ます。ティムは直売所のお店番なら、何時間でも手伝い、ロミィはシェフの子分のようになついていて、羊やポニーなど動物たちの世話から真冬や真夏の農作業まで外仕事なら何時間でも。そんな子供達は三週間の秋休み。パパのダニエルもそれに合わせて休暇(スイスでは週休二日以外に3〜4週間の休暇があるそうで!!)をとり、二週間コルシカ島へ。家族五人分の荷物を車に積み、ここニーダービップからはアウトバーン(高速道路)でイタリアを目指し、ミラノ→ジェノヴァ→約7時間後にリボルノに到着し、そこから船でコルシカ島へ。コルシカ島はイタリアから近いけれど、フランス領の島で、ナポレオン一世の出生地。むこうではコンドミニアムを借り、30℃以上あるので泳いだり、ゆっくり休暇を楽しんでいるようです。お向かいさんが留守だと、なんかさみしい感じがするけれど、元気に帰ってきてくれるのが楽しみです。

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農協

これが農協?と思ってしまうほど、スイスの農協はカラフルで可愛いモノがたくさん!(特に、ホームセンターや金物屋、道具屋好きの私にとっては)シュヴァルツ家に配属された初日にも、ここで長靴を買ってもらいましたが、その後もスイスに来る度に、必ず寄るお店です。歩いて行ける距離なら嬉しいんだけど、車で15分ほどの隣町にあり、久しぶりの左ハンドルで「右車線!右車線!」と頭の中で呟きながら、頼まれた買いものと、自分の買いものをしに、息子を連れて行ってきました。ウッドブラシや農機具の、木の柄だけが何種類も並んでいたり、ティムの愛車と同じようなジョーンディアのトラクターや、小型のトラクターなどが何種類も並んでいたり、犬や馬のもの(犬のおやつも量り売りするところが、また憎い!)、可愛い鳥小屋、種袋だけでも全部集めたくなるようなパッケージの種や球根、園芸資材、オシャレで機能的なキッチン用品から、カゴ、装飾用品、衣類に、お酒から乾き物の食品まで…面白いのは、鉢花も種類が少ないうえ、野菜などの農産物は売っていないこと。さほど広いわけでもないのに、ついついあれこれ見るのが楽しくて、買い物に一時間以上費やしてしまいました。

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HESOパート2

載せたい写真がありすぎたので、追加です。この、ブラートブルスト(brat wurstたいていは塩味のきいた白いやわらかめの大きなソーセージをグリルして、パンとたっぷりのマスタードが添えられている。お祭りなど、外でのイベントでは必ず売っていて、皆美味しそうに大きなソーセージにかぶりつく!シュヴァルツ家では、両面をフライパンでこんがり焼いた後、玉ねぎを炒め、デミグラスソースで煮込んで食べる)を売るおじいちゃんが、絵になったので、思わず近距離で撮ってしまいましたが、ご本人は真剣で気がつかなかったみたいです。あとは、こだわりの加工品やサラミを売るお店も雰囲気がよかったです。子豚にワラを食べさせている写真もオマケ。

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HESO

Herbstmesse Solothurnの略。近くの美しい旧市街ソロトゥーンで、一週間秋のメッセを開催しており、シェフィンに勧められ、小さな電車に乗って行って来ました。今日は見事な秋晴れの日曜日。気温も23℃ほどあり、日向は暑いほどで、多くの人で賑わっていました。約700軒の、あらゆる展示販売のブースが並び、塗装屋さん、薪ストーブ、家具、トイレやお風呂、健康グッズに衣料、調理器具、キッチン雑貨、食品、スパイスなどそれぞれの専門店やカフェテリア、レストラン、パン屋さん、お菓子屋さんなどの飲食店が仮設の大きないくつもの倉庫の中に所せましと並んでいました。ブースの一角では、牛、ヤギ、ブタ、アヒル、ニワトリなどの動物もいて、子供たちに大人気。息子はシュヴァルツ家で、馬や羊に干し草をあげたりする楽しみを知っていたので、ここでもワラをつかんではブタがいる所まで持って行き、あげるのに必死。場所を移動しようとしても納得できないようで、人混みの中を何往復もしていました。
スイスは土曜日の16時以降〜日曜日はカフェやレストラン、キヨスク(コンビニのようなもの。それだって夜遅くはやってない) 以外はお店が開きません。なので、日曜日にモノを買ったり見たりできる、こうしたメッセ(あちこちで年に一回くらいは開かれる。ベルンのなんかはここの何倍もの規模で、とても見きれない。)はお祭りのようにどこの会場でも盛り上がります。

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Aubergine

農業研修をしているときに、ナスの収穫〜出荷調整を任されていました。一人が責任もって行ったほうが、大きさなど安定するし、効率がいいということもあって。その頃、いつも冗談半分シェフに‘Aubergine Frau 直訳するとナス女?’と呼ばれていました。今年はミグロへの出荷もなく、直売所用に20株ほど植わっているだけですが、いまだに名残りがあるのか、収穫を頼まれます。スイスでナスはあまりポピュラーな野菜ではなく、食べるようになったのはわりと最近のようで、種類も一種類。日本のナスの五倍くらいありそうな大きなナスです。シュヴァルツ家ではたまにしかたべませんが、主には油をたっぷり使ってトマトソースやムサカと呼ばれるギリシャ料理などで食べます。毎日とれたての野菜がたっぷり食べられて幸せです。

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わんぱく小人

次女ラーヘルの三番目の子‘ミルタ’は1歳9ヶ月。ちょうど息子と同じくらいの遊び相手というか、奪い合いや真似っこの相手でもあります。ミルタは最初少し人見知りしていましたが、数日後にはこの通り!子供たちには、言語も国籍も関係ありません。収穫や運搬に使うワーゲンに仲良く乗ってみたかと思えば、アンティークと言ってもいいぐらい、昔からこの家にある古いお人形の乳母車を奪い合ってみたり、ポッコリお腹の小人たちは毎日元気いっぱいです。

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COOP

Niderbippの駅前にあるスーパー‘COOP’へ行きました。スイスのスーパーといえば、コープかミグロ!この二つの生協のシェアは食品においては50%以上と、圧倒的です。同じ街のすぐそばにこの二軒があることも多く、近年の世界的経済危機にも関わらず、両者とも売上増加を果たしたそうです。
いつ、どこの国に言っても、必ずスーパーに行き、色々見て回るのが大好きです。スイスのスーパーも、見ているだけでも楽しい!間接照明で居心地のよい店内。どこのお店でも、必要な分だけ好きに計って買える、置物のようなキレイな野菜や果物。豊富な品揃えの肉製品や乳製品、パッケージでジャケ買い?したくなるような可愛いものたち、色やデザインがオシャレな生活用品、写真が美しい料理やガーデンの雑誌…見ているだけでも、あっという間に時間がたってしまいます。
シェフィンの左肩の手術が終わってからは、頼まれることも更に増え、買い物も仕事の一部となっています。(嬉しい仕事!)

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Ochsenherz Tomaten

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直訳すると‘雄牛(食用に去勢された)の心臓’というヘンテコリンな名前が付いていますが、牛の心臓はこんな形なのでしょうか。。。面白い形をしているこのトマトですが、シュヴァルツ家で栽培している五種類のトマトの中でも味は抜群においしくて、このトマトを使ったサラダをよく食べます。今日もこのサラダを食べながら、シェフが「僕はこのサラダがお気に入りなんだ。トマトの収穫もほぼ終わり。こんな美味しいトマトのサラダを短期間(約三ヶ月)しか食べられないなんて、残念だなぁ…」と嘆いていました。でもきっと、日本のように旬がわからなくなるほど一年中食べられることもすごいことだけれど、無理をしないスイスの食材たちを旬に味わうからこそ、美味しいのだと思いました。今日は、とれたてのトウモロコシと春玉ねぎとモッチァレラチーズとを加えたスペシャルバージョン。素材の味をいかして、ドレッシングはスペインかイタリア風?仕上げに塩コショウと、バルサミコ酢、オリーブオイルをかけバジルを添えただけでとびきりのトマトサラダの出来上がり!