bbケーキ

9月も一日中雨降りとい冴えないスタートを切りましたが、ここ2日はやっとお日様も
登場してくれています。やっぱり日に当たらないと元気が出ないのは、私も植物たちも
一緒です。

この夏は、なんだかとっても忙しくしていて、いつもやっていたことができなかったり、
行っていた場所に行けずじまいだったりで、後ろ髪を引かれる思いですが、塩尻は確実
に秋の空気が漂い始め、名産のブドウが色づき、稲穂も実り、朝晩は半袖ではいられない
くらいヒンヤリとしています。

そんな中でも、この夏のヒットだったのはbbケーキ。
短大生の頃に初めて試したレシピを引っ張りだしてきて。
我が家のブラックベリーと、原村のベリーファームのブルーベリーをたっぷり使ったので
すが、加熱されたベリー類のエキスがパウンド生地に染み込んで、しっとりと大人の味。

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8月はエルダーとブラックベリーのアーチが入り乱れていました。

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エルダーもブラックベリーも、魅力的な色。

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宝石のような塩尻産のフルーツも次々に収穫期を迎えています。

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すもも‘ハニーハート’は中もキレイな赤でとっても甘い!
風味豊かで色鮮やかなジャムが出来上がります。

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Holunder 西洋ニワトコ

スイスをはじめ、ヨーロッパでは馴染み深い西洋ニワトコ。
「エルダー」という英名は耳にした事があるかもしれません。和名は西洋ニワトコ。
スイスでは「ホルンダー」と言い、あちこちで見かけました。花はノドに良いそうで
開化期になると花を集めてシロップを作ってたくさん瓶に詰め、地下室に保存し、
夏の間中飲んでいました。日本のスーパーでも見かけるスイスのリコラ社の飴にも
エルダーフラワーの飴があり風味も良く、のど飴がわりによく買っていました。
紫〜黒に色づく実もジャムなどにして食べます。
日本に帰国後は、IKEAでエルダーフラワーシロップを見かけたくらいでしたが、偶然
にも7年前に直売所で小さな挿し木苗に出合い、興奮して数本庭に植えました。
とても丈夫で毎年ぐんぐん大きくなり、今では4〜5mの高さにまで成長しました。
garden山屋の大切な宝もの。特にグリーン→赤→紫→黒に変化してゆく実は、どの
段階でもガーデンブーケを魅力的に見せてくれ、お客様からも「これは何の実ですか?」
としばしば尋ねられます。

それにしても、この梅雨のようなお天気はどうしちゃったのでしょう。。
毎朝、朝市用に摘む庭の花たちも、次の花がなかなか咲きません。
花火大会や夏祭り、屋外イベントにも影響があったり、たった一時間半の原村高原朝市
ですら、雨に降られてびしょ濡れになることも数回あり、ドライフラワーも湿気は大敵!
おまけに体調も崩してしまい、連日の悪天候によるダメージは大きい。
植物も私たちも、夏休みらしい輝く太陽が待ち遠しい今日この頃です。

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エルダーの花

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この花をカゴに集めてシロップに

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エルダーの花、レモンの輪切り、グラニュー糖、水を入れて、
2-3日、日の当たる場所に放置しておくと、砂糖やエルダーフラワーの
エキスが溶け出します。

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それを漉して、煮溶かして出来上がり。
これを好みの濃度に水や炭酸水で薄めて飲みます。

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8月のエルダーの様子。

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この実のシックな色と実の重さで垂れ下がる姿が素晴らしい!

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スイス、リコラ社のエルダーフラワーキャンディー

☆明日8/17(日)は、原村高原朝市終了後に松本へ向かいます。
カフェ&ギャラリー・ショップのLABORATORIOさんでの月に一度のマルシェ。
11:30-15:00頃まで。お天気次第で早めに撤退してしまうかもしれませんので
お早めにお越しください!みなさまのお越しをお待ちしております。

5月のガーデンディナー

先週末、知り合いのご夫婦が訪ねてきてくれました。
約半年ぶりの再会。気持ちの良い夏日だったので、庭で早めの夕食を。

やっと外でご飯が食べられる季節になりましたが、ここ数日は強風・乾燥注意報の塩尻。
竜巻のような風が毎日吹いていておかしな陽気です。

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旬の野菜たちは一番のご馳走!

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友人が関西のご実家から堀たてのタケノコを水煮状態にして、どっさり持ち帰って
きたということで、我が家もたくさんわけていただきました。
筍ご飯、煮物、お味噌汁、天ぷら、炒め物…と存分に味わい、来客用メニューとして
初のグラタンに挑戦!
レシピもなく適当にホワイトソースを作って、タケノコと、彩りに畑の菜ばな、
パルミジャーノを散らしてこんがり焼いて、仕上げに木の芽を飾りました。
山椒の木も庭にあると便利。

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頂き物の手づくりアンチョビと我が家のコゴミ、アスパラなど旬の野菜が
たっぷり入ったトマトソースのペンネ。どれも喜んでもらえて、よかった。

五月はじめの手みやげ

五月のはじめ、伊那の山の上のレストラン‘プチマルシェ’さんに行って来ました。
昨年からガーデンをいじらせてもらっていて、厳しい冬を乗り越えた植物たちの
経過観察のために、駆け足で寄らせてもらいました。
中には枯れてしまったものや、まだ何とも判断できないものもありましたが、
だいぶガーデンらしくなっていて、知らないうちに自分の植えた植物が育ち、それが
形になっていくことの喜びや楽しさを感じました。
標高1000mの山の上。決して条件がいいとはいえない環境(ヤギに食べられたり!)
ではあるけれど、庭づくりを通してプチマルシェの素敵なご夫婦とお話する機会が
増えたり、ヨーロッパの山小屋レストランを思わせる憧れのお店に出入りできる事が
嬉しくて。

今回の手みやげは

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我が家のグリーンアスパラ&ホワイト?アスパラ、コゴミ、ホウレンソウ。
ガーデンブーケはチューリップ、ライラック、水仙、クリスマスローズ、ムスカリなど。
山屋にしては強い色味でしたが、プチマルシェさんに似合っていました。

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さすがはシェフ!
さっそくアスパラをオーブン焼きにしてくれました。

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到着した時にお留守で不思議がっていたら、みんなで山菜とりに出掛けていたそう。
その山菜たちと我が家のコゴミ、キノコ、ミニトマトケイパー、チーズのフリンジ。
濃厚チーズにケイパーの酸味がほどよく、山菜の風味も最高!
数少ないタラの芽が入ってたら「当たり!」

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当選!!

先日、とっても嬉しかったことがありました。
私が心から応援している、松本・中山の大久保ハウス木工舎さんの
二周年記念のプレゼント企画に図々しく応募してみたら、なんと
当選しました!
日頃、プレゼント応募とか抽選とかやらないタイプので、今回の当選
は本当に嬉しくて、久しぶりにはしゃいでしまいました。

ブログにのっていた大久保夫妻の抽選のもようもおもしろ過ぎて…

包みを開ける瞬間って、なんでこんなにワクワクするんでしょう
丁寧なお手紙も同封されていて、嬉しさ倍増です。

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クルミのサーバースプーン。解説もついてます。
大久保さんの作品は、一本一本の顔があって、それを見るだけでも楽しい。
作り手をしっていると、ますます愛着がわきます。
大久保夫妻、素敵な企画と、幸せなプレゼントをありがとう!

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ヌスリーザラート nusslisalat

先日もサラダに添えた写真をのせたヌスリーザラート。
日本ではコーンサラダ、仏名のマーシュという名前でハーブコーナーなどで
種が売られていますが、サラダに添えたり混ぜたりする程度だと思います。
スイスでは、特に冬場の貴重なフレッシュ緑黄色野菜で、ヌスリーザラート
だけのボールいっぱいのサラダやミモザサラダ(ゆで卵のみじん切りを散らす)
など、とにかく一度に大量に食べるのでたね袋も何十倍の量が入ってました。
私の研修先でも冬はハウス一面にヌスリーザラートを栽培していました。
膝をついて、ナイフでバラバラにならないように根元から切って、黄色い葉や
枯れた葉っぱを落としてトレーに詰めて、1kg詰めで出荷するのですが、軽い
小さな葉っぱを1kgにするのは大変なことでした。
ヨーロッパでは18世紀頃から食べられていたそうで馴染み深い野菜のひとつ。

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冬の間、土の中に埋めて置いた大根やカブも慌てて調理

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恒例となっている、夕食付きリースづくり教室で、カブとにんじんのポタージュ、
カリカリベーコンのせヌスリーザラートサラダ、サバのトマト煮込みスペイン風、
サフランライス、ほうれん草の蒸し煮、(写真がなくてすみません)を作りました。

*4/13(日)のビクトリアンクラフトさんでの寄せ植えワークショップ
まだ空きがございますので、どうぞご参加ください!

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●4/13(日) 14:00〜(所要時間30分+お茶会)
●定員6名様
●4500円(お茶・手づくりお菓子ツキ)
●お持ちの方は、ゴム手袋や園芸手袋など御持参ください

ご予約:0120-11-3592ビクトリアンクラフトさんまで

おいしいモノとくつろぎの時間

三月末はお客様がみえる機会がなにかと多く、皆で食事しながらの楽しい
ひとときがとても嬉しく、私を元気にさせてくれました。
おもてなしのメニューはいくらでも思いつくけれど、家にあるモノ、畑で
とれたモノをいかに料理して、皆さまに喜んでもらえるか、そこが楽しみ
のひとつ。
お金をかけずにちょっとしたご馳走ができたら、双方にとってそれが一番。
だから急な来客があっても、喜んでご飯にお誘いします。
心からくつろいで、おしゃべりしながらご飯を食べられたら、それは最高
に幸せな時間になるのだと思います。そんな時間をプレゼントすることが、
私が人さまにできるわずかなことであり、生き甲斐ともいえる事です。

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自家製ジェノベーゼを練りこんだスコーン。
息子が型抜きを手伝ってくれました

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豚モモ肉と野菜、ひよこ豆の煮込み

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先日アップした我が家の冬越し芽キャベツと、我が家のフランス系ジャガイモ二種、
キヌサヤをマスタードとメープルシロップベースのドレッシングで和え、スイスの
サラダによく登場するマーシュ(スイスでは、ヌスリーザラート)も畑でとれたので
鮮やかなグリーンを飾ってみました。春らしいサラダに。
なぜかひとつだけ中がピンクのジャガイモが混ざっていて、キレイな色合い。

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実は今まで作ったことのなかった焼きりんご。

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芯をくり抜いたところには、カルヴァドス、シナモン、ナツメグをからめた
レーズンを詰め、上にバターを乗せてオーヴンで焼くだけ。
仕上げに蜂蜜をかけてみました。

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Rosen kuchen

パン生地を寝かせて発酵を待つ時間は、いつもワクワク。

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特にレシピはないけれど、何冊かのスイスの料理本を参考に。
バターと牛乳を練りこんだパン生地に、自家製あんずジャムを塗って、
生のリンゴ、ラムレーズン、クルミを散らしグルグル巻きます。
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こちらは10個以上のリンゴも楽々ジャムの下ごしらえができるスグレモノ。
スイスの家でよく使っていたので、買ってきました。
ミューズリーといって、エン麦などを中心とした穀物に、ヨーグルトと
レモン汁、フルーツ数種類を混ぜたモノを夏の軽い夕食に食べます。
この時、リンゴはすりおろさずこの微妙な大きさにおろすと食感が残るのです。
その他、サラダ用のにんじんやビーツにも活躍!断面がザラっとするので、
ドレッシングがよくからんで、一石二鳥。

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適当にやってみたら、だいぶ不格好になってしまいましたが…

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焼きあがったらアイシングを塗って、ツヤを出して。

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我が家では珍しい甘いパン。コーヒーによく合いました。

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みどり色の春の恵み

大雪の時に一番欲しかった、畑に植えっぱなしだった松本一本ネギや、
秋に種を蒔いたほうれん草がやっと姿を現し、活用できるようになりました。
そして、連休中に我が家のフキノトウがあちらこちらから出てきていたようで、
先日20〜30個も収穫できました!

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さっそくお昼に、頂き物の手作りオイルサーディンとフキノトウのペンネに。
ほろ苦い春の恵み、元気がでます!

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そして!
夏の終わり頃に植えた芽キャベツができてました!
芽キャベツは肥料食いだそうで、昨年見た時には指の先位の
大きさにしかならず、収穫を諦めてほったらかしておきました。
黄色い葉っぱをめくってみたら、直径1〜3cm位の芽キャベツが
茎のまわりにゾロゾロとなっていて、大感激!
芽キャベツって、本当に不思議な姿です。
硬くなければいいけれど。味見が楽しみ。

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山屋味噌 2014

今年も、年に一度の一大イベントのひとつ「味噌づくり」をしました!
一昨年から味噌づくりの会に入れてもらったおかげで、ほぼ毎日美味しい
自家製味噌のお味噌汁を食べています。それはとてもシアワセなこと。

隣の地区の設備が整った加工施設を借りて幅広い年齢層の10-20名が集まり、
皆で協力し合って働く。豚汁とおにぎり、持ち寄りのおかずでお昼を食べ、
一日がかりの大仕事で、終わるとクタクタだけど、楽しいイベントです。

信州=信州味噌。
長野県では、自家製味噌を作る家庭が多いのかもしれません。
お醤油まで自家製というお家もあるほど。
それでも20代〜30代で自家製味噌を作っている人は、希少だと思うので、
こういった貴重な経験を、絶やさず後の世代にもつなげていかなくては!

まず前日に、大豆を5kgずつ計ってよく洗って水に浸します。
5kgの大豆から18kgぐらいの味噌が出来上がります。

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当日、年代物の巨大圧力釜(満タンで30kg)に入れ、蒸しあげます。

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その間に、麹をパラパラにほぐしておきます。
おじちゃん、おばちゃんと混ざっていつの間にか息子も!

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以前は麹づくりから自分たちでやっていたそうですが、
全行程で三日かかってしまい大変なので、ここ数年は
参加者の一人が作った無農薬のハゼ掛け米を醸造元に
頼んで、上等の麹を使うことがができています。

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蒸しあがった大豆はいい香り!
ふんわり柔らかくて絶品なので、ひとつかみずつお持ち帰りに。

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この丸い網カゴが六つ(5kg入る)入ります。

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我が家の分は塩尻産青大豆もミックス。ついついつまみ食い!

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ご機嫌とるのが大変なのですが、電動でいい仕事してくれます。
巨大モンブランみたい。

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潰した大豆が冷めたら、塩と麹、豆の煮汁(アメと呼ぶ)を入れて攪拌機に

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よく混ざって粘りが出たらOK。各々の容器に入れて持ち帰ります。
いつもホーローの蓋つき容器に入れてましたが、今年は木の樽を
入手したので、例年の二倍の10kgの豆で初挑戦。

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大変な仕事も皆でやれば、楽しくできてしまう。
美味しいお昼やお茶の時間、笑顔とおしゃべりと。
こういう機会にご一緒できて、本当に嬉しいです。
誘ってくれた友人と迎えてくれた皆さんにに心から感謝!
我が家の自慢の塩尻産大豆とお米の2014山屋味噌。
秋になったら美味しく食べられます。
それまで楽しみに待っています。