粉料理研究家

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私の好きな、堀井和子さん(シンプルで美味しいレシピや、清潔感がありつつ温もりのあるテーブルコーディネート、さりげなく飾る植物、こだわりの雑貨たち…と、本や雑誌の連載から日常のアイディアから、ヒントをいただくこともしばしば。)のプロフィールを見ると、‘粉料理研究家’とあります。私もできることなら、毎日でも粉料理を研究したい…と常々思っています。粉の種類、配合、合わせる食材によって、いくらでも可能性が広がる粉料理は過熱後の変化、出来上がりにワクワク楽しみがあります。同じように粉をこねる主食であっても、パン、ナン、チャパティ、トルティーヤ、点心、うどん、パスタなどなど、あげればきりがない世界の料理。様々なレシピを試しながらも、オリジナルができたら最高! と思いつつ、まだまだオリジナルレシピは極わずか。分量を見ずに作れるものもあるけれど、まだまだ試してみたいレシピだらけなので、人様に差し上げるものでも、こわいもの知らずで新しいレシピに挑戦してみます。レシピはカップ型だったけど、リ
ング型で作ると、なぜか贅沢な感じ。上新粉で作る‘黒糖と胡桃のケーキ’のお味はいかに?

山屋のパン作り

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今まで、家庭でのパン焼きは発酵が大変でした。山屋では、発酵するほどの室温にするのは、ストーブを寄せ集めるなりしないと不可能。電子レンジの発酵機能を使うのも、電気こたつを利用するのも、なんとなく気が引ける…ところがこの冬は豆タンこたつのおかげで、思い立ったらいつでも生地をこねはじめ、ずいぶん頻繁にパンを焼いているような気がします。そしてもうひとつ。ボールに濡れ布巾&ポリ袋をかけていたのを、シャワーキャップを使うといい、とお友達から教わりました。たまたま、スイスのスーパーで見つけたフルーツ柄のキャップ(ジャムやジュレ、シロップを作る時など、フルーツを切って砂糖と馴染ませたり、一晩おく時など使うもの。色々なサイズがワンセットになっている)があったので、パイレックスの黄色いボールに被せたら、可愛くて、ますますパン焼きが楽しくなってしまいました。今回は、牛乳とバター入りのリッチなパン生地を使って、適当にラム酒漬けレーズンとクルミを巻き込んで焼いてみました。いくつかは輪切りにして、焼
き上がりにアイシングをかけ、おやつ用で、レシピなしにしては上出来!焼く前から嗅ぎ付けてきた息子は、生地をナイフで突っついてみたり、オーブンペーパーの隅を噛んで引っ張ってみたり…。一緒にパン作りができる日も、そう遠くはなさそうです。

日曜日の朝ごはん

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農業研修中に、一緒に野菜農家で働いていたポーランド人の若いカップル。爽やかで真面目で仕事ができる彼らが、一度夕食に呼んでくれたことがありました。部屋は私と同じ、屋根裏のような三階の一室でしたが、労働者のキッチンは、屋外にあるトレーラーハウスのようなコンテナ?でした。そこで作ってくれた、すりおろしたじゃがいも、小麦粉、卵、塩コショウを混ぜて焼くパンケーキのようなもの(記録はしてなかったので、分量は適当だけど…)を焼いてみました。ケチャップをつけてもいいし、メープルシロップでも意外に合い、息子も「うーん」と唸りながら喜んで食べていました。ポーランドの彼らは、国に帰ったら結婚するんだと、目を輝かせて話してくれたけれど、今頃きっと幸せな家庭を築いているんだろうなぁ、と思った日曜日の朝でした。

雨の散歩道

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今日は一日中、冷たい雨でした。明け方は雪だったようで、うっすら白く雪が残っていました。昨夜はなんだか疲れてしまって、息子と共に(ベッドは別々)21時前にはベッドに入りました。たっぷり睡眠もとれたので、今朝はお天気はいまいちだけど、一番で最近お気に入りのオリーブのパン生地を一晩中暖かかったマメタン炬燵で発酵させ、久しぶりに生地から手作りのホットケーキを作りました。それから、用事があって松本方面へ行ったので、春には桜が見事な弘法山に寄り、雨でもお散歩必須のシュピとびしょびしょになりながら、山を歩きました。この景色が一面ピンク色に染まるなんて…自然はすごいなぁ、なんて思いながら。満開の桜が見られる日が待ち遠しい、冷たい雨の一日でした。

レーズン入りスコーン

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思えば、これまでにスコーンを作ったことがない私。バジルペーストを練り込んだ変わり種をクリスマスに焼いたことはあったけれど、由緒正しいイギリスのトラディショナルスコーンを焼いたのは、今日が初めて。スコーンのレシピはあらゆるお菓子作りの本に登場する中で、今回はイギリスの家庭直伝のレシピを選びました。卵黄を加えることで、優しい黄色の風味豊かなスコーンの完成!生地を冷蔵庫で休ませなかったため、見た目はいまいちだけど、ラム酒漬けレーズンをちりばめたホカホカのスコーンを割って、メープルシロップをかけていただくのは、最高に贅沢な気分です。それにしても、日本人はスコーンが好き。カフェやお菓子屋さんでも、手軽な割には、けっこういいお値段するのに、人気があるのはなぜなんでしょう…

深夜のケーキ工房

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せっかくのヴァレンタインデー。何か作らなきゃ!といつものように深夜にごそごそとお菓子作りを始めました。子供を寝かしつけた後のモノ作りの時間は、精神安定剤のようなもの。眠気も吹き飛ぶエネルギーが心の内側から湧き出てきます。今回挑戦したのは、イギリス風のチョコレートケーキを自分なりにアレンジしたもの。オレンジの皮のすりおろしやマーマレード、グランマルニエがきいて、甘いだけではない風味豊かなケーキになりました。パン粉をケーキに使用したのは初めてでしたが、なかなか面白い食感でした。焼いている間に気を許して、お風呂に入ってしまったら、見事に表面だけ焦げてしまった!という私らしいハプニングもあり…でも最後まで諦めないのがポリシー?。焦げた部分を切り取り、ココアをたっぷり振りかけたら、甘さ控えめ上品なケーキに仕上がり、逆によかったくらいでした。さっそく息子は朝からケーキを発見し、気持ちいいほどに頬張って食べていました。

お子さまセット

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我が家の息子には、わりと早いうちから大人同様の食器と食べ物を食べさせています。外出先ではプラスチックも使いますが、チビちゃんだからと落としても割れないプラスチックの食器ばかりでは、まず味気ないし、陶器やガラスは大切に扱わなければいけないことをなかなか覚えないような気もします。友人からプレゼントされた陶器の可愛いマグは毎食愛用していますが、約一年無傷。他のものにしても割られたものは今のところありません。誰かも言っていたけれど‘本物’を教えてあげることは大切なんだと思います。それに、本人も大人同様の食器にしたり、いつもと違う器にしたり、彩りよくきれいに盛り付けたりすると、嬉しそうに、張り切って食べます。いくら小さくても、心を込めて一人前に扱ってあげれば、そういう心はちゃんと伝わるんですね。

こたつでのランチには、食べやすい磯辺細巻き、山屋の春の香りを閉じ込めておいたフキ味噌の焼きおにぎりとムシパン、おやつにはストーブであぶった頂き物のホシイモ。
どれもまるで高校生の男の子のように、片手でムシャムシャ口いっぱいに頬張っているなんとも逞しい姿と食欲に感心しました。

黒豆三昧

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豆好きな私にとってのナンバーワンは、なんといっても黒豆! ふっくら煮たものから、最近すっかりお馴染みの‘絞り豆’?、黒豆おかき、黒豆茶に黒豆納豆…と、それぞれの美味しさを持つ黒豆。我が家のアラジンの灯油ストーブ&ル・クルーゼのお鍋は、煮豆にはベストカップルで、冬の間に何度豆をにてもらうことやら。小豆や白花豆、大豆、金時豆…どれもふっくら柔らかく仕上げてくれます。黒豆は、じっくり味を含ませ柔らかくするために、出来上がるまでに2、3日かかりますが、その手間と時間に変えられない美味しさがあります。息子も私も一粒食べだしたら止まらない! 煮豆はある程度量があったほうが上手に炊けるので、いつもたっぷり作って、冷凍したり、色んな食べ方で楽しみます。
初挑戦、自己流の‘黒豆むしぱん’も‘黒豆パン’も子供も大好きな美味しいオヤツに。黒豆ってすごい!

青木さんちの卵

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近所に、青木養鶏場があり、美味しい卵を自動販売機で売ってます。たまたま車でブラリ走っていて発見した、うみたて卵の自動販売機に毎回ワクワクしながら、大好きなスーパーでも卵だけは買わないことにしています。「生で食べるが一番!」といううたい文句のとおり、生卵のおいしいこと! お菓子づくりにも美味しい卵は必須です。
そして、この卵ホルダーは以前東京の骨董市で一目惚れしたもの。卵の可愛らしさを一層引き立ててくれるアイテムです。今回は農協さんで、それはそれは可愛らしい初産卵を売っていたので、買ってしまいました。この色と卵型ってなんとも愛らしい。

ファーブルトン

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フランスのブルターニュ地方に古くから伝わるお菓子‘ファーブルトン’を作りました。伝統的なものは豚バラ肉のスモークベーコンを細かく切っていれたりもするそうで驚きですが、こちらは底にラム酒に漬けたドライプルーンを並べたところに、卵、牛乳、生クリーム、小麦粉、砂糖などを混ぜ合わせたものを流しこんがりと焼き上げます。小麦粉入りのプリンというか、ねっとりフワッとした食感が優しいデザート。冷たく冷やしても温かくてもおいしいのですが、もちろんこの時期にはオーヴンから出したばかりの熱々をいただくのが最高です!息子もパクパク美味しそうに食べてました。