柿すだれ

以前、渋柿の収獲の様子をブログでご紹介しましたが、本当に今年は豊作で
まだ上の方はとりきれないまま熟してきて、鳥が突ついたり、車に落ちてきて
べっとりくっ付いていたりしています。
今年は、今までで一番たくさん柿を干し、家の前に並ぶ見事な柿すだれが日光
に透け、鮮やかなオレンジ色が光り輝いていて、お天気のいい日は昼間の天然
イルミネーションのようです。

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そして、出来たてセミドライの干し柿のおいしいこと!
いわゆる‘あんぽ柿’(あんぽ柿の発祥の地は、福島県伊達市。硫黄で燻蒸して乾燥
させるという独特の製法で作られている)で、中はまるで和菓子のようにねっとり
やわらか。このまま放っておくと、この辺の直売所でも売っているように、更に
小さく黒くなり硬くなる、完全な干し柿になるわけで、それはそれで美味しいの
ですが、今のこの柔らかさをキープするには冷凍して保存するしかないようです。
信州では、お正月に干し柿を食べる風習があるので、2015年のお正月には自家製
の立派な干し柿の出番が楽しみです。

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渋柿の渋が抜けて糖に変わると、砂糖の1.5倍の甘みになり、
食物繊維やカリウムなどのミネラル分が豊富になるそうです。
今まで、干し柿って高いなぁと感じていたけれど、手間ひま
かかって、まるまる一個の柿がこんなに小さくなってしまう
のですから、納得です。

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秋色の世界

三連休最終日、やっと晴れました!
朝起きて雨や曇りだと、自分で気合いを入れないといけないけれど、
やっぱり、朝日からもらえるエネルギーはとても貴重。
まるでお日様に誘われるように、自然と体が動き出して、身も心も軽やか。
今朝は、いつもより長く犬の散歩をしながら、しばしの間大好きな秋色の世界
を満喫しました。

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スイスでは、どこもかしこも絵になって、つい写真を取り過ぎてしまうのに、
日本では「あの看板がなければ…」「あの家がなければ…」と、風景写真を
撮る時には、いつも苦労します。
このオレンジ色のミラーは、紅葉とならいいかなぁと思って撮ったけれど、
ミラー裏面がやけに目立ってしまい、残念でした。

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我が家の大きな柿の木。
昨年は開花期の遅霜で実がなりませんでしたが、今年は‘生り年’のようで、
たくさん実をつけています。ここ数日で一気に葉っぱが落ち、絨毯に。
今日は脚立も揺れるほどの強風の中、やっとのことで20コほど収穫しました。
上の方は鈴なりなのに、大きな木だから届かないのがもどかしく、電信柱の
工事の車両を借りたいくらいです。

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張り切って収穫してくれた息子は「柿食べたーい」と嬉しそうなのに、
何を隠そう、この柿は渋柿。すぐに食べられないのが悔しい!

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*お知らせ
只今、松本・中山の松川パン商店さんにて、秋のリース数点を展示販売中。
パンがより一層美味しく感じるこの季節。秋のリースもお店に似合います。
松川さんの美味しいパンを買いに行ったついでにご覧いただけたら嬉しいです。

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‘秋のリース Gelb’

栗拾い

栗がとれました!
‘栗狂い’と言ってもいいくらい、栗が好きな私。
秋が好きな理由のひとつは、‘栗’にあるかもしれません。

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この艶やかでぷっくりした栗の実と、
まだ鮮やかなグリーンのイガ、
スリムな葉っぱ。
申し分のないバランスで、ザルに入れただけでも美しい。

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仲良く並んでしゃがんでいるのは、
栗好き息子と栗のイガにじゃれるのが大好きなシュピ。
「全然言う事を聞いてくれないよぉ!」と
嘆きながらも、一粒一粒栗の実をイガから取り出して
満足げに持ってきてくれました。

栗好きにも歴史アリ。
1歳6ヶ月の彼。
スイスの焼き栗も毎回奪い合いでした。

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秋〜冬は街に行けば、焼き栗屋さんに会えます。

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Oktober 10月

あっという間に10月になってしましました。
今年もあと二ヶ月!と考えるとゾッとします。
このところは、暑いくらいの秋晴れ続きで気持ちも晴れやか。
これからどんどん気温も下がっていって、動くのも面倒にならないうちに、やるべき
ことをやらないと、と焦りつつも、季節の変わり目は最大限、四季の移り変わりを五感
で感じていたいものです。

我が家の庭では、‘息子の木’になっている姫リンゴが赤く色づきました。

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無農薬だから、黒い斑点があったり、ゴツゴツしていたり、
売り物のようにキレイではないけれど、息子はもぎ取って
すぐに美味しそうに頬張っています。

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銀葉ポプラの葉が秋の空に輝いて。

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里芋の葉っぱは本当に美しいかたち。

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初挑戦のミニブロッコリーはちゃんと収穫出来るかどうか…

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出遅れぎみに9月に種まきや苗を植えた野菜たち。
レタス類、チコリー、水菜、白菜、キャベツ、
ビタミン大根、カブ、ほうれん草、ラディッシュ、小松菜、冬菜など。
霜が降りる前に、ある程度の大きさまで育ってくれることを願って、
日々成長を見守っています。

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なんと!しばらく経ってからのこと。
知らぬ間に、ひとつひとつの株に息子が差してありました。
たいてい種まきや植え付けをした時には、ラベルを差しているのですが、
今回は時間もなく、種類も少なかったから省いていた私。
植えるのも蒔くのも手伝ってくれた息子は見逃さなかったんですね。
私を喜ばせようと、こっそりと。

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~ 今週末のお知らせ ~

*10/4(土)11:30-13:30頃
塩尻の美容室&ギャラリーJAVAさんの月に一度のマルシェ。
山屋の野菜は出せるものがほとんどありませんが、
ガーデンブーケ少々、とリースや小物類を。
koba庵さんはこの時期限定の栗を使ったパンを販売するそう。
ぜひ、お越し下さい。

*10/5(日)10:00-12:00
中山文庫さん(松本)にてハーブ講座。
スイスのファームステイを始め、これまでの経験を通して
ハーブのことをお話しながら、サシェとバスボールを作ります。
お好みのリバティプリントの布、リボンを選んでいただくサシェは
プレゼントにも喜ばれます。ハーブティーのサービスも有り。
まだ若干名、空きがございますので、お申し込みは
中山文庫さん 58-5666 までお願いいたします。(材料費500円)

雨の8月

今日で8月も終わります。
台風、土砂災害、日照不足…
日常生活の中でも、これほど夏に洗濯物が気持ちよく乾かない年はなかったし、
庭や畑の植物も、多湿で腐ってしまうものや元気のないものがあったり、なかなか
次の蕾が開かなかったり、キノコが生えていたり。こんな年ははじめて。
この8月は、一体何日夏らしく晴れたのでしょうか。
特に後半は、すっかりお日様とご無沙汰してしまって、心身共に弱り果てていましたが、
やっと回復傾向にあります。

あとはどんどん日が短くなり、寒くなり…このまま2014年の夏は終われませんよね?
9月にはもう少し残暑を楽しんだり、カラッとした秋晴れの日を楽しんだりしたい!
そして、どうかこれ以上の自然災害が起こりませんように。

先週、久しぶりに夕焼けが美しかった日、とても晴れやかな気分で散歩でかけました。
お日様のありがたさ、光の美しさに改めて感謝した日でした。

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裏の道路側から見た山屋。山、五本杉、長いもの緑に囲まれています。
長いもの垣根が、まるでワイン用ぶどうのようで、とてもいい雰囲気!

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近所の畑の加工用トマトの収穫

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秋の気配漂いつつ

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平出遺跡の石碑にも夕日が輝いて

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平出遺跡からの眺め

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太陽からのエネルギーは絶大です!

Ostern イースター

今日はイースター。キリストの復活祭。
私はクリスチャンではありませんが、短大がキリスト教の学校であったことや
スイスでのファームステイなどを通し、キリスト教に馴染みがあるという程度
ではありながらも、イースターやクリスマスには何かせずにはいられません。

今年はワークショップでもイースターを意識した作品を作ったり、我が家でも
一ヶ月前くらいから、洗面所などにイースターのディスプレイをしてみました。
お庭で摘んだ短い春の花と共に。

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久しぶりに引っ張り出してきたこの紙製のイースターエッグは、十五年以上前に
イギリスから買ってきたものですが、記憶が薄れていくのは恐ろしいことで、
それがどんなお店だったか、残念ながら思い出せません。
よく見るとシワが寄っていたり、紙の切れ目で絵も切れていたりするのですが、
そんな素朴さと春を感じる鮮やかな黄色が可愛らしい大事なお宝です。

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スイスの農業研修で、一ヶ月間のチューリッヒでの語学研修を終え、ドキドキ
しながら一年間(結果的に二年近くもお世話に…)お世話になる農家に配属された日。
部屋に案内され先ず目に飛び込んできたのが、机の上のイースターのディスプレイ
でした。カゴに入ったイースターバニー&エッグ(ウサギは体長20cmくらいあって、
スイス=チョコレート。ウサギもたくさんの卵も全てチョコレート!勿体無くて、
食べずに延々と飾っていましたが。)とお庭の水仙と枝ものがさり気なくマスタード
の瓶に生けて飾ってあり、その感動は衝撃的でした。今年であれからちょうど十年
が経ちますが、私の心と頭に色褪せることなく残っています。

みどり色の春の恵み

大雪の時に一番欲しかった、畑に植えっぱなしだった松本一本ネギや、
秋に種を蒔いたほうれん草がやっと姿を現し、活用できるようになりました。
そして、連休中に我が家のフキノトウがあちらこちらから出てきていたようで、
先日20〜30個も収穫できました!

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さっそくお昼に、頂き物の手作りオイルサーディンとフキノトウのペンネに。
ほろ苦い春の恵み、元気がでます!

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そして!
夏の終わり頃に植えた芽キャベツができてました!
芽キャベツは肥料食いだそうで、昨年見た時には指の先位の
大きさにしかならず、収穫を諦めてほったらかしておきました。
黄色い葉っぱをめくってみたら、直径1〜3cm位の芽キャベツが
茎のまわりにゾロゾロとなっていて、大感激!
芽キャベツって、本当に不思議な姿です。
硬くなければいいけれど。味見が楽しみ。

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毎日が野鳥観察会

大雪の後、飛び交う鳥達も食糧不足のように見えて、保存しておいたリンゴを
慌てて家の前に置いておくと、あっという間にみるみるうちになくなりました。

息子も大雪の後の鳥たちを可哀想に思ったのか、シュピの散歩で鳥を見つける度に
「鳥さーん、僕のおうちにおいしいリンゴがあるからね〜!そこを曲がって行った
ら僕のおうちだよ〜!」とご近所中に聞こえそうな大声で叫んでいました。

冬の山屋に集まってくる鳥たちは、ムクドリ、ヒヨドリ、ツグミ、ジョウビタキ、
オナガ、セキレイなど。よく観察していると、単独行動派と、集団行動派がいて、
たまに二種類以上の鳥が一緒にいることもあれば、喧嘩して突っつきあったり、
叫んでいたり、はたまた時間割が決まっているかのように静かに交代したりと、
見ていて本当に飽きません。息子の宣伝効果もあったようで。

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向かって左がツグミ。(冬によく鳴くこの鳥が、夏に鳴かなり「口をつぐんでいる」
というところから、この名がついたそうです。

オレンジのくちばしの2羽はムクドリ。毎年山屋の軒先の柱ごとに巣作りをして
春は早朝から隣人トラブルみたいに喧嘩して、大騒ぎ!
ムクドリたちは、必ず2羽で来て、一羽が見張りをしてる間にもう一羽が食べて、
他の鳥が来ると2羽でギャーギャー追い返して、ずるいなーと思ってました。
調べてみたら、集団行動派で、群れになることからこの名がついたそうで、育児
も両親揃って仲良く餌を取りに行くんだそうです。
もともとは、農作物に害を及ぼす虫を食べる益鳥とされていて、平均的なムクドリ
の家族が1年間に捕食する虫の数は百万匹以上。害虫を1匹駆除するのに1円かかる
と言われていた当時、ムクドリ1家族で年間に百万円以上の利益を国家にもたらす
「農林鳥」とたたえられましたが、その後生息環境の破壊により大量に増殖すると、
騒音や糞害などが問題になり、いまでは狩猟鳥に。

キッチンの窓からは…

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すごい勢いでリンゴがなくなってしまうので、時間稼ぎ。
突っつくと揺れるので、食べにくくてぶらさがったり、一個のリンゴも一日持ちます。
こちらは、私が一番好きなヒヨドリ。(ヒヨーヒヨーと鳴くことから?らしいです)
頭の毛が逆立っている子もいて、その顔と長くて細身な体が可愛くて。
花の蜜や果物の蜜が大好物で身近な鳥ですが、意外と警戒心が強くてなかなか撮れない。

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飛ぶのも重そうなまん丸のツグミ。冬でも鳴き声を聞いたことがありません。
警戒心がなく、半径1m以内を歩いてもへっちゃら。

Snow cafe

塩尻は昨日から雨が降ったり止んだり。
屋根の雪が解け、家の前の雪もだいぶ消えましたが、地面はグチャグチャ。
やっぱり雪の白一色の景色の方がキレイだなぁ、なんて思ってしまいますが、
雪解けが進んでくれないと、もちろん困りますものね。

そのうちケガをしそうだなぁ、と思っていたツララもなくなって良かった!

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日に日に成長して、最終的には私の肩に当たるほど。約3mのツララに。

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大雪の後、キッチンの窓から見える位置に、テーブル席を作っておきました。
雨の降る前のキレイな雪の中での‘スノーカフェ’。
ご機嫌な小さなお客様は、先ず自分でカゴに入れて運んで行った本を読んで、
それはそれは美味しそうに笑顔いっぱいで食べていました。

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いつもは進みが遅い野菜6種のコンソメスープもペロリと完食!

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こちらは大人用。
焼きたてオリーブと自家製セミドライトマトのハーブブレッドとフィドルさんのパン。

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2月も今日でおしまい。
信州の長く厳しい冬も、いよいよ終盤です。
よくよく見ていると、樹木の芽がなんとなくふっくらしてきました。
春まで、もうひと息!これからは自然界の変化に目が離せなくなります!

ミーヌス

数日間の異常な暖かさですっかり雪も解けました。
まるで春になるのではないかと錯覚するような陽気。+15℃。
そんな暖かい日に桜の枝を見ると、なんだか蕾が膨らみ始めているように見え、
寒い日に見れば、蕾はギュッと縮こまっているように見えるから不思議です。

立春も過ぎ、どこか「春」の存在を意識するようになる2月ではあるけれど、
ココは塩尻。まだまだ週間予報には氷点下の数字が戻ってきました。
ドイツ語でマイナスは英語と同じスペル。でも「ミーヌス」と発音します。
なんだか、その響きが可愛くって、真剣な会話の中でも内心笑ってしまったり。
今日は最低−13℃/最高0℃だとか。キッチンの食器洗いスポンジも凍る山屋です。
さぁ、気を引き締めていきましょう。

凍てつくジムニーの窓も、芸術的な模様

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外の世界も止まっているような寒さの中でも、健気で元気な彼らのために。

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