週末持っていた塩尻の満開の桜。
春の陽に煌めく桜吹雪に見とれる一週間の始まりとなりました。
もともと、お花見といっても車中から眺めたり、ちょっと歩いてみる
程度で、桜の木の下で宴会をしたりするのは苦手。
先日、息子と犬の散歩がてら歩いた時に強風で落ちていた桜の枝を
持ち帰って、部屋の中でお花見を楽しんでいます。
子供たちが描く桜はピンク色ですが、かぎりなく淡いピンクの桜色は
日常の中ではなかなかお目にかかれない色だと思います。
つい先日、ある朝沈丁花の香りに春を感じていたかと思えば、
松本では先週末、塩尻では数日遅れの今週半ばに桜が満開。
春の嵐の暴風、雨、夏日、花冷え、霜、と今週は大忙しのお天気。
お天気も、自然界も、身の回りも、全てが忙しく動き出す春。
私にとってはそれが嬉しくもあり、ひときわ焦燥感に駆られる
やや苦手な時期でもあります。
先日の土曜日。
「八重咲き水仙を楽しむ会」のお子様連れバージョン。
曇ったり、にわか雨が降ったりの不安定なお天気でしたが、皆さまが
いらした頃にはお日様が顔を出し、花摘みやブーケ作りを楽しめました。
小さなお客様たちが、興味を持ち、嬉しそうに体験している姿にすっかり
癒されました。
水仙は、日本で昔‘セッチュウカ(雪中花)’と呼んでいたそう。
雪中にあっても花が咲くからそう名付けられたすこぶる良い名前。
中国では、この草は湿った地に適して生じ、従って水が必要なこと。
また「仙」は仙人の仙で、俗風を抜いて見えるその姿を称賛したもの
であると、古本屋で出合った 牧野富太郎選集2(昭和45年出版)に
書かれていました。
4/9の日曜日は‘山屋八重咲き水仙を楽しむ会’でした。
週間予報では週末雨マークがでていて、毎日天気予報とにらめっこして
いましたが、土曜日の夜から日曜日の朝まで降り、止んでくれました。
三月の雪やここのところの天候不順でふっくらしてからが、なかなか開
かなかった八重咲き水仙も、なんとかぎりぎり当日にあちこち開き始め、
一番良い状態でお客様をお迎えすることができました。
もし、一昨日の雪が数日ずれていたら、と思うと本当に良かった。
曇天ではあったものの、カゴに水仙を摘んでいただき、それほど暖かくは
なかったので、作業は室内で行いました。
カフェタイムには、自家製デザート三種の盛り合わせ。
優しい味わいの春紅玉のクラムケーキ・ナッツが効いたココアクッキー・
お口直しにさっぱりとオレンジのジンジャーマリネ
まだミントが出てきてないのが残念でしたが、モンタナやレモンバーム、
ビオラやアイビーで飾りました。
ビビットな八重咲き水仙のブーケと、クリスマスローズ、ヒアシンス、ビオラ、
バイモユリ、ラムズイヤーローダンセマム、ヒューケラなどのミニミニブーケ。
参加者のみなさまの暮らしに、春のいろどりを添えていたら嬉しいです。
来てくださったみなさま、ありがとうございました。
*4/15(土)14:00~ お子様連れ・お子様とご一緒でもOKという方の回は
まだ空きがございます。
今年で4年目。松本のカフェ&ギャラリーLABORATORIOさんでの
毎月第三日曜日に開催されるマルシェのお知らせです。
*4/16(日)11:00-15:00頃まで
イースター当日ということもちょっと意識して。
春の寄せ植えやブーケ、リースや麻の手編みバックなど販売予定です。
松本城など、ちょうどお花見のタイミング。気温も20℃ほどに
なるようですので、ぜひ松本へおでかけください!
昨日はまた、まさかまさかの雪!
原村朝市役員会のため原村へ行っていたら猛吹雪でみるみる5センチ以上
雪が積もり、花苗の仕入れに足を伸ばそうと計画していたのも断念。
大慌てで、立ち往生しているトラックを横目に、塩尻へ帰ってきました。
2月までの暖冬はなんだったのかしら、と思うほど。
4月11日の雪には、植物も人間もまた縮みこんでしまいました。
ブーケを買ってくださったお客様。春の装いにお似合いでした!
冬の間、豆炭こたつ発酵機を使って、二度と同じものが作れないような
いい加減な分量と、発酵時間で、気まぐれにパンを焼いていました。
そば粉を入れてみたり、甘納豆を入れてみたり。
飽きやすいというのか、良く言えば探究心や好奇心を忘れずに、毎回
焼きあがりを楽しみに、ドキドキしながら仕込んでいます。
でも、そんな実験的な時間もだんだんとれなくなり、来客がある時などに
慌ててパンを焼くくらい。いよいよ植物たちの季節がやってきます!
*4/9(日)の水仙を楽しむ会、定員となりました。ありがとうございました。
なお、4/15(土)の14:00~お子様連れ、もしくはお子様と一緒でもOKという
方の回を追加しました。こちらはまだ空きがあります。
2017年も1/4が過ぎてしましました。
なんと、昨日午後からの雪で、また今朝は10センチほどの積雪がありました!
3月31日をもって28年度が終わり、今日4月1日から新しい年度が始まります。
学校生活や今までの職場ではあまり意識しなかったけれど、ここ数年お世話
になっている、農業関連の職場では身を持って、この「区切り」の時を感じ
ています。いろんな想いの中での別れがあり、それとは関係なしに事務的な
やるべき作業があり、そして一週間もすれば、何食わぬ顔で職場はまわって
ゆく。組織が大きくなればなるほど、それが当たり前のことなのでしょうが
なんだか不思議な感じです。
私はといえば、相変わらず色々な物事をやり残し持ち越し、ちょっとは反省
するけれど、また春の風に乗って29年度も走り出してしまう予感。
谷川俊太郎さんの「四月のうた」の
はじめてのものは
新しい
けれどよく知りつくしているものは
もっと豊かだ
というところが好きです。
こんなに豊かになった2017年の日本。
それなのに、誰もが本当の「豊かさ」を求め続けているのはなぜだろう。
字の読み書き、足し算もできなかった彼のこの一年間は大きな大きな成長。
新2年生の日々も、いろんな事を感じながら、どんどん吸収してひとまわりも
ふたまわりも、大きくいなってほしいと願っています。
*水仙のワークショップ。
お子様連れご希望の方専用に4/15午後(詳細はまた)にも開催します!
昨日、降ったりやんだりしていた雪。
午後には止む予報が、夕方にはふわりふわりと軽そうに見えて
重たいボタン雪がどんどん降り積り、今朝には10センチほどの積雪!
職場の人の話によると、どうやらこんなに降ったのはこの辺りだけ
だそうで、北信の人も、南信の人も、松本の人も「おかしい」と
首をかしげていました。塩尻周辺では、雪による倒木で電車が運休
になったそうです。
あと5日で4月だというのに。
この冬は雪が少なかっただけに(雪好き、雪かきも嫌いじゃない私達
親子にとっては、ちょっと物足りない冬だったので、半分喜びながら)
この時期のこの量の積雪には驚きました。でも、こないだの雨まで、
ずーっと乾き続けていたので、この雪も植物たちの春への準備には
必要な潤いであったことも確かです。
送別シーズン真っ最中の時期。この雪を境に、冬の寒さとしっかりと
お別れできると期待しながら、思わぬ雪景色の美しさに心洗われた日
でした。
10日ぶりの投稿になってしまいました。
風邪かと思っていたら、どうやら花粉の仕業のようで、年々騙せなくなってきた
私の花粉症も、かなり深刻な問題になってきてしまい、毎日苦しんでいます。
今日の塩尻は明け方からの雪で、朝窓の外を見ると真っ白な雪景色!
この冬は雪も少なく、このところ暖かだったので、タイヤ交換してしまった人も
けっこうyいるようで、まさかのこの雪景色にはビックリしました。
さてさて、そんな今日ですが、昨日は冬の間ずっとほったらかしにしていた庭
の手入れをし、凍害から守るためにマルチングしていた針葉樹や昨年の枯れた
草木を集めたり、遅ればせながらバラなどの剪定をしたりしながら、ふくらみ
はじめた八重咲き水仙(ミニ水仙はすでに満開!)の蕾を見て、あわててこの
ワークショップの計画を立てたところ。昨年は4/10に開催した時には満開でし
た。今年はもっと早いような気も。。天候次第でそうなるかわかりませんが、
今年で4年目、山屋の春を告げる‘八重咲き水仙を楽しむ会’のご案内です。
【山屋八重咲き水仙を楽しむ会】
●4/9(日) 14:00〜
●お一人様 3000円 (自家製お菓子のカフェタイム込み)
●定員6名様
●場所: 塩尻市宗賀 (お申し込み頂いた方に詳細お知らせします)
●お天気がよければ、ワークショップ、カフェタイム共に屋外で行いますので
汚れても良い靴、帽子、温度調整できる服装などご準備ください。
*我が家には小型犬(ジャックラッセルテリア)がおりますのでご了承下さい。
*悪天候の場合、水仙は前持ってこちらで摘んでおきます。
お問い合わせ・お申し込みは
MAYU.YAMAMURA@garden-yamaya.com (全て小文字に直して入力してください)
メールの返信が3日以上来ない場合は恐れ入りますが再度お送りください。
ワークショップでは、まだ殺風景な畑と庭ですが、カゴに水仙を摘んでいただき
こんもりとした八重咲き水仙だけの花束を作ります。
おまけに春のミニミニブーケ作りも!
ビビットな黄色と黄緑色の幸せを呼びこんでくれそうな山屋の水仙ブーケを作りに
ぜひいらしてください。ご参加お待ちしております。
遅くなりましたが、先月の山屋リース教室のようすです。
今回のお菓子は、スイスで10年ほど前に作ったリンゴのケーキが
懐かしくなったので、塩尻の春紅玉を使って焼いてみました。
この赤い可愛い型はスイスから買ってきたもの。
スイス人は機能的なモノゴトが大好き!キッチン用品も、思わず
さすが!と思えるものばかりです。(ちなみに皮むきのピーラーも
スイスで発明され、それを称えて切手のデザインになるほど。)
丸型はバックル式で、取り外しが簡単な上、クッキングシートを
底面に敷くのだって簡単にできてしまう優れもの。更にパウンド型
なんて、長さの調節が可能なんだから驚きです。
スイスでは、昔司祭さんがふるまったと言われているケーキ。
今回はアレンジ版で、いくつかのレシピをミックスで作ったのですが、
仕上げにラズベリージャムを塗ったら、ちょっとドギツイ色になって
しまいました。
よくよく読み返したら、焼く前にジャムを塗るということでした。
キャラメリゼしたクルミが香ばしく、翌日の方がしっとりして
落ち着いた味わいになりました。リンゴの国ならではのケーキ。
もう一度再挑戦したいと思っています。
花屋さんでは、先月からいち早く春の訪れを告げるかのように
各色、様々な種類のチューリップが並び始めました。
寒さだけは自慢できる山屋では、この時期一か月以上飾っても
キレイなチューリップを飾っています。
チューリップほど一輪の花であるのに、姿を変えながら楽しま
せてくれる花はないのではないでしょうか。
例えば、店頭に並んでいる時は、かたいグリーンの蕾にうっすら
色が差しているいる程度で、大きさも小さいのに、次第に花びら
が開いていくと、まるで想像もできなかった様な色や形、サイズ
になり、驚きや感動、時にはがっかり(蕾の時は淡いベージュピ
ンクが差していた尖った蕾だったのに、咲いたら作りものみたい
な大きくていかにもチューリップ!という平凡な形だったり)
することもあり、それがまた楽しい。
私の愛読書「英米文学植物民俗誌」を開くと、
おそらく野生種は十字軍戦争の頃に小アジアから伝わり12世紀
のイタリアではすでに知られていたが、原産地はペルシャとされ
ている。園芸種は15世紀頃、コンスタンチノーブルからトルコ
に伝わり、後にトルコのオズマン王家の紋章とされた。各説ある
が、後にトルコ駐在のオーストリア大使がヨーロッパに伝えたと
言う説が有力だとか。
ペルシャ伝説では若いFerhadが乙女Shirinに失恋し自殺しようと
砂漠へ迷い出た時、Ferhadが落とした涙がこの花になったと伝え
られておりチューリップを「完全な恋人(perfect lover)」の
象徴とされているそうです。ペルシャの古い書物には「若い男が
恋人にチューリップを贈るのは、その花全体の色で自分が恋人の
美しさに火と燃えていることを相手に伝えたいから」とあります。
Tulipの語源は、turbanターバンからきており、開いた花の形や
色がターバンに似ていることによるというのは学生時代に習った
記憶があります。
第二次世界大戦中、オランダ人はチューリップの球根を食べていた
とか!オランダ・ペルシャの国花であり、占星術ではMoonの植物。
赤いチューリップは、燃え立つ若者のハートに通ずる。異性にこの
花を贈るのは‘I love you’の意思表示で、花言葉は「愛情の宣言」
ただし黄色のチューリップには「見込みのない恋hopeless love」
とう花言葉があるというから、ある意味いい加減な花言葉も、時に
は意味深で気をつけないといけませんね。