Hunde 犬

シュヴァルツ家で飼っている二匹のオーストラリアキャトルドック。一匹は雄犬の‘ベガ(たしか三才)’もう一匹は雌犬の‘ティッピ(11ヶ月)’で、ベガはよくしつけてありますが、ティッピはまだまだヤンチャな仔犬といった感じで、毎日手を焼いています。けれど、子供同士でわかるのか、息子とティッピはちょっかいを出したり、遊んだり?仲間意識ができているようです。

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ベガはやっぱり年上らしく?二人並んで静かにシェフを待ってました。

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街でもたくさんの犬に出会います。スイスでは犬をはじめ、動物を飼っている人が多いように感じます。

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トマトピューレ

シェフィンが新聞で読んだ記事によると「イタリアのトマト水煮缶に使われているトマトの中には中国産のものもある」そうで、それ以来トマト缶を買うのをやめ、自家製トマトピューレを使うことにしているそうです。ついにシュヴァルツ家のトマトのハウスは全て片付けられ収穫もなくなりました。完熟とまとで大鍋に三度、トマトピューレを作り、小分けにして容器につめ、冷凍→来年の収穫までこれを使います。作りたてのトマトソースのペンネもトマトの味が濃厚で美味しかった!

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こちらは、イタリア風絶品の、温かいトマトのサラダとツナサラダ、バターライスの夕食

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Reiten 乗馬

シュヴァルツ家には、二頭の馬と一頭のポニーがいます。そしてシェフィンをはじめ、三人の娘も馬に乗れます。中でもシェフィンと三女のミリアムは乗馬が一番の趣味。週に何度も外乗に行ったり、ミリアムは時々自馬のガリと障害の大会に出るのですが、今回は皆でそれを見に行きました。
以前見に行った会場は、テレビで見るような芝生の美しい会場でしたが、今回はなんと、飼料用のトウモロコシを刈り取った後の畑!あいにくのお天気だったこともあり長靴で行くべきだったと後悔しました。審査員はトラックの荷台?で自由に飲み食いしながら審査といった具合で、なかなかのんびりした大会でした。終了後は丘の上のペンション兼馬小屋(何十頭も馬を飼っている)の前にテーブルとベンチが並び、屋外でマカロニ&挽肉のソースが振舞われ、百人くらいの人々がワイワイ賑やかにおしゃべりを楽しんでいました。息子も大喜びで半人前をペロリと平らげていました。スイスでは乗馬はポピュラーな趣味のひとつ。あちこちで馬が放牧されていたり、外乗していたり、自動車に取り外し可能な馬運車がたくさんあったり、優雅な休日のこんな過ごし方もスイス人らしいなぁと思いました。

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パンをかじりながら審査。鐘の音も美しい!

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機能的な馬運車

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Zwetschgenプルーン

シュヴァルツ家のプルーンは先月収穫を終え、冷蔵庫に保管していた分も先日全て売り切りました。名残りを惜しんで、プルーンのタルトやStrudelシュトルーデル(薄く伸ばしたパイ生地で小さく切ったプルーンを包んでオーブンで小一時間焼く。リンゴで作るのが一般的)を作りました。
スイスでは、リンゴや洋梨をおやつに丸かじりする姿はよくみかけますが、基本的に果物を生で食べることはなく、大半はお菓子やジャム、コンポートなどにして一度にたくさん食べます。またそれがおいしくって、ペロリと入ってしまうから不思議!

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Niderbippニーダービップにて。

シュヴァルツ家から徒歩二分のところに、小さな駅があります。二両編成のこの電車は森の中や川沿いをゆっくり走るので、他の路線を走る快速電車よりも景色を楽しめて、とても気に入っています。辰野あたりを走る二両編成の電車をみると、いつもスイスのこの電車を思い出します(今回はまだ一度しか乗ってないけど。)街としてあまり栄えていませんが、天気がいい日に、この街をふらりと散歩するだけでも、楽しい発見がたくさん!老人ホームのおばあちゃんたちや、民家のわきにごく普通に放牧されているロバたち、自転車やバイクに取り付けたスイスらしい可愛いカゴ…
毎回、重たい一眼レフと、フィルムをどっさり持って帰らなくてはならなかったのですが、今回はまだ不慣れな初のデジカメ!物足りなさを感じる反面、この便利さには… フィルムを気にせず、バンバン撮れるというのも、イマイチ緊張感が薄れてしまうのも事実です。でも、このブログには欠かせないアイテム。これからも、たくさんの写真を載せたいと思います。

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野菜の出荷

シュヴァルツ家では、毎日たくさんの野菜を出荷しています。今現在扱っている野菜は、ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、春玉ねぎ、リーキ、根セロリ、ビーツ、キャベツ、紫キャベツ、カリフラワー、パプリカ、ズッキーニ、ナス、トマト、キュウリ、フェンネル、トウモロコシ、カボチャなど。今朝は春玉ねぎ(日本でいう葉玉ねぎの小型種?)の出荷調整とグリーントマト(酢漬け用に買う人がいる)の収穫をしました。大口の出荷はバロックや、コンテナをいくつも積み重ね、パレットに乗せて準備しておくと、スイスらしいトラックが集荷に来ます。毎日、このての巨大なトラックやトラクター、フォークリフトなどが何台も行き来するのをみるだけでも大興奮の息子は、走ってゆくのをみては、必ず手を振っています。

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春玉ねぎの出荷調整

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作業場には巨大な秤があり、長靴のまま体重測定も楽々!

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カボチャのスープ

ここのところずっと昼間は夏日が続いています。そのせいか、例年よりカボチャの売れ行きが良くないそう(スイスではZuppeスープで食べるのが主流なので、肌寒くならないと食べる気にならない。逆にレタス類の売れ行きは◎)で、写真手前にある、置物や絵本の世界のような緑と茶色の巨大カボチャ(この間沢山収穫した時に計ってみたら20kgあった!)を切り売りしたものも、ほとんどが売れ残ってしまい、今シーズン初のカボチャスープを作りました。このカボチャは水っぽく、すぐに火が通りスープに最適!玉ねぎを炒めたところに皮をむき切ったカボチャとジャガイモ少々、白ワイン又はシードルをちょっといれて水を足し、柔らかくなるまで煮込んだら、ミキサーにかけ、塩コショウとナツメグで味を整え、最後にサワークリームを加えて出来上がり!こんなにキレイで美味しいスープができたので、余ったパンでクルトンを作り、パセリとチャイブを摘んできて刻んで散らしたら、好評でした。石窯パンと、沸騰させないお湯でじっくり温めたソーセージと共に、またまた満腹になるまで食べてしまいました。カボチャは十年前くらいはブームだったけれど、今はあまり人気はなく、レストランでは注文して食べるけど、手間がかかるかぼちゃを料理したがらないそうです。カボチャ好きの私には考えられないことですが…

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ご近所さん

スイスでは、外観をキレイにしていない家をまず見かけません。スイス人のきれい好きは国民性といってもいいくらい、近隣諸国に比べても、駅、街、家々、トイレや車の置き方まで、列車で国境を越えると、その違いがわかるほど。ご近所さんの窓辺には、スイスらしい美しいレース編みと、咲き乱れたペチュニアがとても絵になる光景でした。そして、スイスのポストは黄色!シュヴァルツ家から50mほどの場所に、このポストがあるのですが、この家ではいつも定位置に切手を貼った郵便物を置いておけば、毎日郵便配達をしに来る黄色いバイクにのったポストマンが持って行ってくれるので、ポストに直接いれたことは数える程度しかありません。間もなくこちらへ来て一ヶ月になるというのに、忙しさや、メールの便利さに負けて、まだ一通も絵はがきや手紙を送ってません。あと二ヶ月なんてあっという間!日本へのエアメールを何通だせるかなあ。

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Trauben ワイン用ブドウの収穫

雲ひとつない秋晴れの日に、ワイン用ブドウの収穫をしました。労働者たちは朝の野菜の出荷準備を終えて9時〜、私達は皆のおやつ用サンドウィッチを作り(手間暇かかってゼイタク!)飲み物や救急セットを用意して、11時に昼食を食べ、12時にシェフィンとポーランドの労働者を乗せて 出発しました。120キロだしていいのよ、と言われ高速をとばし、小一時間の距離にあるVilligenへ。運転していると、美しい景色をじっくり見られないのが残念なほど、スイスはどこを走っていてもきれいです。点在する1.2haのブドウ畑には、約7500本のブドウが植わっていて、総勢18名で熟したブドウをとにかく全てバケツに収穫しては、大きな樽へと運びます。ひたすら、もくもくと皆で作業し、何とか一日で約11tの全てのブドウを収穫することができました。ブドウには山の斜面を利用することは有益ですが、人間にとっては、この斜面と中途半端な(しゃがむか、中腰で収穫する)高さはとてもしんどく、終わってから数日間は全身筋肉痛と腰痛に悩まされましたが、秋晴れの日のブドウの収穫は、とてもいい経験となりました。だいたい1キロのブドウから750mlのワイン1本ができるそうで、この自家製ワインは直売所で販売する以外は、おそらく半分以上が自家用(一週間で二、三本は消費するくらい、毎晩のように飲んでいます。)という、なんともゼイタクなワインで、とても飲みやすく美味しい。スイスのワインは品質もよく、おいしいのですが、国内消費されるので、国外にでることがほとんどありません。もったいないようだけど、それが本来の在り方なのかもしれないし、それだからこそ、貴重で味わい深いのかもしれません。私もワイン好きなので、毎晩のようにこの貴重なワインを感謝していただいています。

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Brot backen パン焼き

私は東京で生まれ育ち、本格的なドイツやフランスの美味しいパン屋さんを、いくつも知っていました。が、、、シュヴァルツ家で最初にパンを食べた時、その美味しさに衝撃を受けました。それからは、シュヴァルツ家のパンが私の世界一のパンになり、研修生の仕事のひとつである毎週金曜日と土曜日のパン焼きが楽しみでした。 はじめのうちは、家のキッチンとテラスにおいた一台の石窯オーブンで二種類のパンを焼いていましたが、売れ行き好調で二年目からは直売所のすぐ横に、パン焼き小屋を建て、今では三台のオーブンと3〜4人のスタッフで、10種類ものパンを焼いています。一人が生地作りと窯の予熱を2時半からはじめ、残りの人は4時から成形→焼成に入ります。薪をくべて温度を調節するのは、感覚をつかむまで大変でもあるけれど、美味しさは別格!焼きたてのパンを朝食に食べれば、早朝から働いてるのも忘れるほど幸せです。日本ではパン屋さんでアルバイトしたこともないけれど、ここでパン焼きの術をマスターし、皆に「日本に帰ったら、あなたはパン屋さんをやるべきよ!」と言われ、私は「そうしたいとこだけど、東京では難しいし、一から始めるのはとても大変」と説明しました。幸運にも、帰国後に塩尻の空家の話があり、求人情報を見たら、最初に‘農業公園内で石窯パン製造’という驚くべき求人にめぐり逢い、日本に帰ったら、石窯でパンを焼くことなんてできないと思っていたし、しかもそれが日本のスイスと呼ばれる信州だなんて!と運命的なものを感じました。就職後は、よくスイスでパンの修行をしてきたんだと思われがちでしたが…自分の店のように、スイス流のパン焼きをさせてもらえて、本当にラッキーでした。石窯パン製造の仕事を離れて、約二年。久しぶりのパン焼きでしたが、手は自然に動き、やっぱりパン焼きは大好きなんだなぁと改めて思ったのでした。

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